反貧困でつながる (08) 「 奨学金の返済、猶予して 」
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反貧困でつながる (08)
「 奨学金の返済、猶予して 」
「教育を受ける機会への配慮をお願いします」。
12月15日、東京・市谷。
日本学生支援機構を訪れた沖縄県の会社員、比嘉勝子さん(28)は対応した機構職員にこう語りかけ、持参した13人分の「奨学金返還期限猶予願」を手渡した。
「うつ病で8年前から働ける状態ではありません」「就職先が倒産しました」「無収入で、延滞金が増えるばかり」などの訴えが並ぶ。
比嘉さんは「返済したいけれど、出来ない人への配慮を」と求めた。
比嘉さんが機構を訪れるのは2度目になる。
大学進学時に奨学金を借り、毎月の手取り約13万円から2万円の返済を続けてきたが、母親や高校進学を控える妹を扶養しなければならなくなり、計画通りの返済が難しくなった。
首都圏の労働組合を通じ、機構が相談に応じることを知って7月に上京。
目安である年収300万円以下に該当し、返済猶予が認められた。
沖縄県では大卒でも、月収11万〜13万円程度の人が多い。
数百万円の奨学金返済を背負い、切り詰めて生活する人も少なくない。
比嘉さんは同じ悩みを持つ数人と7月、「沖縄なかまユニオン」を結成。
毎月の会合を通じて参加者が増え、猶予申請する人も現れた。
12月7日には、猶予や免除などの制度を多くの人に知ってもらおうと、「奨学金返済ホットライン」を開設。10本の相談電話が寄せられ、2度目の上京につながった。
比嘉さんは「奨学金返済問題を通じ、多くの人とつながりが出来た」と話す。
安心して学び、返済もできる環境をつくるために、格差や貧困問題の解決をめざす。
…… ということは、沖縄の大学に進学して、日本学生支援機構の奨学金を受けていたとしたら
沖縄県では、かなりの潤沢な学生生活が送れた …… ということなんでしょうか?。
飛翔体
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ええと、『 テポドン2号改良型 』 についてでしゅか?。
しょういえば、旦那しゃまに
「 テポドンって漢字ではどう書くの 」 って質問した女性が当時おりましたね。
「何故、 σ(-_-) に訊く?」と旦那しゃまは自己嫌悪しゃれてましたが。
もちろん、 『 大浦洞 』 と回答しゃれておりました。
今回のテポドン2号改良型でしゅが、
かなりの確率で打ち上げ自体が失敗するのではないか?、
というのが、ボクの見解でしゅ。
すでに、ドイツは1942年にロケットの打ち上げに成功し、
いっぽう、ドルンベルガーは当初よりトラクター牽引式の発射装置を鉄道や道路で輸送することを想定していました。
ちゅまりは、いまのテポドンもペトリオット-PAC3も、その基本思想からなんら
しょもしょも、……ええと、どこから始めますか?、ゴダードから行きましゅか?
Robert Hutchings Goddard, 1882年10月5日 〜 1945年8月10日)
ゴダードの画期的な論文 『 高々度に達する方法 』 に対してニューヨーク・タイムズ紙は、
真空中ではロケットを推し進める物質が存在しないので(作用・反作用の法則が成立せず)移動できないことを「誰でも知っている」として痛烈に批判しました。
記事はゴダードが「高校で学ぶべき知識を持っていないようだ」と非難した *1。
第二次世界大戦が始まると、ゴダードはアメリカ海軍のためにロケット工学の研究を行いましたが、
海軍はその研究の価値を理解せず、唯一の例外は艦載機の発艦用の補助ロケットだけでした。
皮肉にも、ゴダードの研究に一番の興味を抱いたのはナチス政権下のドイツでした。
ドイツのヴェルナー・フォン・ブラウン博士は、ゴダードの理論からV2ロケットを完成しゃせたのでしゅ。
ヴェルンヘア・マグヌス・マクシミリアン・フライヘール・フォン・ブラウン = ブラウン男爵ヴェルンヘア・マグヌス・マクシミリアン……、まぁいわゆるフォン・ブラウン博士でしゅが、
さて、このフォン・ブラウン博士でしゅが、 ボクの旦那しゃまと同じくらいお茶目なおじさんでしゅ。
なにしろ、第二次大戦中のナチス政権下でのロケット兵器の開発に従事する博士も、
ぢつはゲシュタポ(国家秘密警察)に逮捕しゃれていましゅ。
罪状は、より大型のロケット爆弾作成に集中すべき時に
個人的な人口衛星やら月旅行への願望について語りすぎる、というものでした。
ペーネ所長のドルンベルガー将軍は、もしフォン・ブラウンがいなければV−2は完成しない、
そうなればあなたたちは責任を問われるだろうとゲシュタポを説得しましたが駄目で、
最後はヒトラー総統自らが苦労してゲシュタポをとりなし、
ようやくフォン・ブラウン博士は釈放されました。
試作期のV2ロケットの写真で、白と黒の市松模様に塗装されているモノが多いのは、
どのように回転しゅるかなどを計測しやすくするためでしゅ。
このV2ロケットがイギリスに与えた最大のモノは『恐怖』でした。
ぢつは、このV2ロケット、なにしろ音速の三倍という超高速で大地に激突するため、
信管が作動して爆発したときは、爆弾自体が既に深い土の中にある。深い地中での爆発は周囲にあまり被害を与えない。
しかも、大気圏内に突入する際の頭部の発熱のため高性能爆薬が使えない代物だったのでしゅ。
ロケットはアメリカに届かなかったが、ロケットは我々をアメリカまで連れてきた。
…… というわけで、今日の講義はこれまで。
次回は、NASAによるロケット開発史の予定でしゅ。
*1:1969年に、アポロ11号の月着陸のちょうど前日にニューヨーク・タイムズ紙は49年前に発表したゴダードについての社説を撤回した。同紙はゴダードの実験を「より進んだ実験と調査」と呼び、「17世紀のアイザック・ニュートンの実験結果を確認し、大気中と同様に真空中でもロケットが機能できることは明確にいま実証された。タイムズは(作用・反作用の法則を間違って解釈していた)過ちを後悔する」との社説を発表した
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