2002年5月
昼食のざるそばを食べながら、テレホンショッキングで岡本綾を見る。岡本綾は19歳だそうで、ふと「オレの年齢の半分かぁ」と思いました。わたしがヤンキーだったら、娘でもおかしくないわけ。まあいいか、森本レオの例もあるから。
「2時ドキッ!」水曜日を見ていたら、ラストで「明日は山本太郎さんをゲストに、3kgたまった宿便を出す腸内洗浄について特集します」と予告があり、ひっくり返った。
なぜ山本太郎がゲストなのかというと、腸内洗浄を実践している人だから。
以前「フジリコ」に出演したとき、実際に使用しているエネマを持ち込んでいた。藤井隆とココリコが思わず顔をしかめると、山本太郎は少しむっとした表情でこう言った。
「全然汚なないですよ。これ、オカンや姉貴と共用してるんですから」
以来、わたしは山本太郎のことを「絶対変態だ」と思っております。母や姉とエネマを共用ねえ……。いったいどういう家庭なんだろ。今朝の朝食はコウナゴとキャベツのペペロンチーノ。
コウナゴが日本全国で一般的な食材かどうかは知らないが、わたしの近所では春先によく出回る。釜揚げして何十匹もパック詰めで売られる点はしらすと同じだが、色は銀色で、完全な魚の姿をしている。せいぜい体長3cmくらいだから、稚魚には違いないが、生まれたてではなく、少し成長したところを漁獲するのだろうと思う。
成長している分、内臓ができあがっているからややほろ苦く、普通はおろし醤油で和えたり、つくだ煮にしたり、かき揚げの具材に用いたりする。スパゲティにしたのは初めてだが、なかなかよろしい。辞書を引くと、コウナゴは「イカナゴの別称」とあり、イカナゴの項目にはこう書いてあった。
いかなご【玉筋魚】イカナゴ科の海魚。体長約二〇センチ。細長く槍形で、銀白色。水温の高い時期は砂中で夏眠する。稚魚は白色で、つくだ煮とする。カマスゴ。コウナゴ。
この調査の結果、コウナゴは漢字で「小女子」と書くことがわかった。「小女子っておいしいよね、小さくて柔らかくて」などと書くと、なんか誤解されそうだな。
バックアップ用のMOディスクが切れたので、ちょっと遠出して、大型ショッピングモールまで買いに行った。世の中にはデータのバックアップをとらない人がおられるようですが、パソコンなんか信用しちゃいけませんよ。
ついでに調理器具売場に寄って、せんぎりスライサーを購入。ステンレス製が980円、セラミック製が1280円。ここで安いからといってステンレス製を買ってはならない。セラミック製をチョイス。
売場にはいろいろな調理器具が置いてある。ぎんなん割りという万力みたいな器具があるが、こんな専用器具が必要なほど、ぎんなんを日常的に食べる人なんているのかな。わたしはこれまでの38年の人生で2、3回しか食べたことがないぞ。もしかして、庭に何本も銀杏の木が生えている豪邸の奥様か?
ただ、「ぎんなん割りを使わずにどうやってぎんなんを割るんだ」と訊かれてもわかりません。それくらい、わたしとぎんなんは縁がないのだ。今日の昼食。せんぎりスライサーでキュウリを千切りにし、しらすといっしょにそばにのせて、ぶっかけにした。
たったいま気づいたが、これは「冷やし中華の日本そば版」ですね。いわば冷やし日本だ。
ただ、冷やし中華と違って、あまりいろいろ食材をのせないほうがいいような気がする。おろしそばというのがあるから、大根の千切りは合うんじゃないかなあ。明日試してみよっと。昼食は大根の千切りとしらすの冷やし日本(ぶっかけ)。
大根がシャキシャキしていて、なかなかよろしい。今日つくったのは具が白一色だったから、彩りを考えると、キュウリと大根としらすという組み合わせがよいのではないか。
ただ、おろしそばはおろしそばでうまいので、両方つくろうと思っている。最近ヨーグルトをよく食べるようになった理由。
千切りにしてそばにのせるため、キュウリを買ってくると、1食に1本は使わないので、どうしても余る。いくらなんでも、生でむさぼり食うのはあまりに芸がないので、漬け物にしようと考える。まず、ニンニクと鷹の爪を加えてしょうゆ漬けにしてみる。これはこれでうまいのだが、やや塩辛い。できれば浅漬けにしたいのだが、浅漬けの素を買うのはいやだ。そんなとき、ヨーグルトとしょうゆで浅漬けをつくるという裏ワザを小耳にはさみ、試してみると、確かにそれなりにうまくできた。しかしながら、今度はヨーグルトが余るので食べている、というわけだ。
気がつくと、キュウリの浅漬けと味噌汁だけで朝食をとっていたりする。ますますジジイ化してるような気が。
見ている人は少ないと思うので報告するが、NHK教育「母と子のテレビタイム土曜版」(かつては日曜版)のおねえさん役は、石川ひとみ、笹峰愛につづいて、この4月からは伊藤かずえである。
この番組の人選をしている人は、わたしと同い年くらいなんじゃないかと思う。それとも、ニャンちゅうの趣味なんでしょうか。ぶつ切りの鰯を骨まで柔らかく煮るには、お酢を加える、圧力鍋で煮るなど、いろいろな方法があるらしいが、たったいま、個人的にはベストの最終解決案を発見したのでご報告する。それは、
「鰯をしばらくヨーグルトしょうゆにひたしておく」
である。キュウリや大根が浅漬けになるんだから、鰯も柔らかくなるだろうと思って試してみたのだが、大正解だった。鰯の骨が柔らかくなるうえ、煮汁にこくまで出るのだから、言うことなし。あまりにいい出来に、真鰯2尾分をぺろりとたいらげちゃったよ。(和風煮物にヨーグルトを使う裏ワザは「ためしてガッテン」でも特集していた)
追記。「伊東家の食卓」に応募しようかと一瞬考えたが、なんとか思いとどまりました。
下ネタで恐縮ですが。
バイブレーター界には、すでに30年以上も愛用されつづけ、「バイブレーターのキャディラック」と呼ばれる逸品がある。まさにアメリカ人バイブマニア垂涎の的。その名は“Hitachi Magic Wand”。
写真を見ると、明らかに使い方間違ってると思うのだが。
わたしが気になっているのは、これが本当に日立製なのかということ。アタッチメントのほうは絶対、日立製じゃないと思う。追記。気になったので、このあたりやこのあたりを調べた結果、これが本当に日立の肩こりマッサージ器であることが判明した。
つまり、
「アメリカ人には肩こりという概念がなく、肩こりマッサージ器がエッチなバイブレーターにしか見えない」
ということらしい。肩こりマッサージ器は強力だし、性能も安定しているので、70年代から愛用されているという。道を歩いていたら、突然、高笑いが聞こえてきた。びっくりして声のほうを見ると、ひとりの中年男性がわきの路地の真ん中に立って、げらげら笑っている。
ちょっとこわくなったが、すぐにその男性が携帯電話を耳に押しあてていることに気づき、ひと安心して立ち去った。でも、少し先に進んだところで、「電源を切った携帯電話を持ってげらげら笑っていたのなら、もっとこわいな」と思った。
「NHK歌壇」で藤井常世さんを初めて見る。歌人で、藤井貞和氏のお姉さまです。着物の似合う上品そうなおばあさま(失礼)でしたね。
追記。藤井常世さんの短歌を一首。とても好きな歌なので。
黄金の仮面の下の仮面の下の仮面の下の額に刺し傷
スパゲティをつくるため、キャベツを買ってくると、どうしても余る(特に芯の部分)。
そこで浅漬けにしようと考えたわけだが、ここでふと思いついて、細かく刻んだキャベツをヨーグルト+塩で漬けてみた。できあがりの味はいんちきコールスローという感じで、洋食のつけ合わせにいいかもしれない。芯もまあまあ、食べられる程度には柔らかくなったし。
次回はせんぎりスライサーでキャベツを千切りにして、よりコールスローらしさを出してみましょう。「ブルガリア人はヨーグルトに塩をかけて食べる」というのは「ためしてガッテン」で得た豆知識だが、今回つくった漬け液を舐めてみて、その味がわかった。全然変な味じゃなく、むしろおいしいくらい。
こういう研究をより深めて、『殊能将之のヨーグルト・クッキング』という本を出したほうが、小説なんか書くよりよっぽど儲かるんじゃなかろうか。(……というのは冗談ですので、マジで企画を持ちかけたりしないでください。念のため)
夕食は豚肉とパプリカのバター炒めといんちきコールスロー。ワンプレートに盛ったら、彩りもばっちり。脂っこい炒め物とやや酸っぱいコールスローのマッチングもGOOD。
キャベツを千切りにした場合は、ひと晩置く必要はないですね。ヨーグルト+塩に漬けるというより、なじませるという感じ。わたしは2時間ほど置いたものを食べましたけど、30分くらいでだいじょうぶなんじゃないかな。ただ、水っぽくはなるので、よくしぼったほうがいいです。(わたしはざるにあけて、おたまの底でグリグリしました)
好みによっては混ぜるだけでもいいかも。この場合はヨーグルトドレッシングのサラダになるわけですが。せんぎりスライサー、活用できてるなあ。買ってよかった。
エイリアン・ダッチワイフ。ジョークグッズだと信じたい。
外務省ネタ2題。
顔も隠さず、動揺もせず、むらがる報道陣を完全に無視したあと、任意同行を拒否して逮捕されたことに、外務官僚のプライドを感じました(<皮肉に非ず)。まあ、それが裏目に出たということなんだろうけど。
25kgやせたら、ルックスが非常によくなっていたのにびっくり。ムネオ式ダイエットは効果あるねえ。英語も中国語もできない人が、なぜ総領事館の副領事をやっとるのかね。たんなる名誉職なのか?
昨日(5/14)の夜、「味わいパスポート」(NHK総合)を見て、シシケバブがスパイスとヨーグルトで漬け込んだ羊肉の串焼きであることを知り、ふーん、と思った。
で、今日、近所のスーパーでは羊肉なんて売っていないので、代わりにステーキ用の豚肩ロースを買ってきて、バジル、ローズマリー、タイムを適当に混ぜたヨーグルトに漬け込んでみた。ついでに、キャベツ(ヨーグルト+塩)とキュウリ(ヨーグルト+しょうゆ)も漬けておく。おお、ヨーグルトを大量に消費できたではないか。
3時間たったので、取り出した豚肉を魚焼きグリルでじっくり焼き、いんちきコールスローを水切りし、ついでにホウレンソウを塩ゆでして、すべてをワンプレートに盛り合わせる。
んまあ、ちょっと見には立派なディナーに見えるじゃん。味もまあまあおいしかったし(家庭料理は「まあまあおいしい」のがいちばん)。これは世間の常識では簡単料理の範疇に入るのだろうが、わたしはこの程度の手間でもめんどくさく感じるたちなので、ごくたまにつくろうと思う。だいたい、魚焼きグリルを洗うのがいやだ。
ホウレンソウの残りはおひたしにして、キュウリの浅漬けとともに明日の朝食に、キャベツの残りはオイルサーディンとともにスパゲティにして明日の昼食になる予定です。
TBS上層部への緊急書簡。
大食いを真似た中学生の事故死、「筋肉番付」で重傷者、石坂浩二ダウンで「水戸黄門」収録中断など、御社に数々の凶事が起こっております。これはわたくしが愚考するに、何者かが御社に式神を放っているに違いありません。一刻も早く、石田千尋氏にお祓いしてもらうことをおすすめします。
もしも、すでにもうおやりになっているということでしたら、凶事も防げないやつはインチキ陰陽師なので、即刻クビにしたほうがよろしいかと思います。殊能将之センセーのヨーグルト・クッキング講座。
キュウリとパプリカをいっしょに浅漬け(ヨーグルト+しょうゆ+鷹の爪)にしてみたら、けっこううまかった。緑と赤で彩りもばっちり。
バジルとローズマリーを適当に混ぜたヨーグルトにスペアリブを6時間ほど漬け込み、ヨーグルトをよく落としてから、塩コショウして、とろ火の魚焼きグリルでじっくり30分ほど焼いてみた。なかまでちゃんと火が通ってたから成功でしょう。つけ合わせはいんちきコールスロー。
グリルの皿に大量の脂が落ちていて、豚バラ肉のすさまじさをあらためて感じました。ま、いっか。たまにしか食べないから。朝食用につくった大根とパプリカ(黄)の浅漬けが半分残ったので、豚肉こまぎれといっしょにバターで炒めて夕食にした。
漬け物を炒めることに抵抗のある人もいるかもしれないが、キムチチャーハンとかあるくらいだから、べつに変なことではありません。わたしはたまに市販の浅漬けでチャーハンつくったりしますよ。生野菜と違って、漬け物は炒める時間も短くていいし、もともと味がついているから、むしろ簡便です。
フェチというのは奥が深いもので、たったいま、世の中には「煙草吸ってる女フェチ」というものが存在していることを知り、感慨もひとしおだったわたしである。要するに、欧米では喫煙がそういう後ろめたい行為と化してるってことじゃないかと思う。
でも、煙草吸いながらエッチなことできねえじゃん、と思ったら、ちゃんと煙草吸いながらエッチしている画像というのもある。なかには「妊娠した裸の女が煙草吸ってる」画像などというものもあって、ここまでくると何がなんだかわからん。昔、郷ひろみとテリー伊藤がやっていた深夜番組に、ネット名人がお題に合った情報や画像(例・「池袋風俗店でいちばん可愛い子」「テリー伊藤のアイコラ」)をネット上から探すというコーナーがあった。
いまのわたしなら、「妊娠した裸の女がおむつして煙草吸ってる写真」というお題を出すね。たぶんどこかに必ずあると思うので、われこそはと思うネット名人の方はチャレンジしてみてください。(賞品は出ませんが)今日、近所のスーパーは「カードポイント10倍!本日かぎりの特別ご招待会」開催中で、店内は押すな押すなの大にぎわい。来客数まで通常の推定10倍に達したうえ、こういうときにかぎって通路にカートを斜めに止めて立ち話するババアがいたりするため、いらいらすることこのうえない。
それにしても、この人たちは普段どこで買い物してるんだ? たぶん新聞のチラシか何かを見て、遠くから「カードポイント10倍」のために車で押しよせてきたんじゃなかろうか。それってホントにお得なのか? まあ、いいか。無事に買い物できたし。アメリカンチェリーが安かったので、ヨーグルトをかけて、おやつにした。チェリーは甘いので、砂糖はなし。
食べながら「2時ドキッ!」水曜日(5/22放映)を見ていたら、「オジンオズボーンって誰?」という疑問が生じたので、ネットで調べてみた。全然役に立たない略語豆知識。
英米のSMポルノグラフィで、女性がご主人様のものをfemdom(female domination、女性の支配)、男性がご主人様のものをmaledom(male domination、男性の支配)と略称する。女性が奴隷の場合はfemsub(female submission、女性の服従)、男性が奴隷の場合はmalesub(male submission、男性の服従)と呼ぶ。
なぜ支配/服従の両方の略称があるかというと、理由はふたつ。まず、世の中には「ご主人様になりたい人」と「奴隷になりたい人」の両方いるから。もうひとつはfemdomでもmalesubとは限らないから(レズビアンSMの場合がある)。
この手のポルノグラフィを総称してd/s(domination/submission、支配/服従)という。また、日本で言うところのいわゆるSMはBDSM(bondage & sadomasochism、ボンデージ&SM)と呼ぶことが多い。
わたしがなぜこんなくだらないことを知っているかというと、アカヒゲ・ナンバンみたいな変なエロチカがないかと思って、調査してみたからである。SF洋書レヴュアーの人はCecilia Tanの処女長編The Velderetをどこかでレヴューするように。おもしろいのなら読むから(もしすでにしてたらごめんなさい)。ホームページを見ると、この人、どうやら熱狂的野球ファン(もちろんメジャーリーグだが)らしいので、ちょっと興味があるのだ。
余談(その一)。femdomという字面を見ると、わたしはどうしてもfandomという言葉を連想してしまう。あれはもしかして「fan domination」の略なのか。“Femdom is a way of life.”というのは、ちょっとかっこいいかも。
余談(その二)。調査の結果、世の中にはDon Winslowというポルノグラフィ作家がいることに気がついた。Ironwoodシリーズというヴィクトリア朝が舞台のBDSM d/s小説を書いているらしい。『仏陀の鏡への道』のDon Winslow氏は迷惑してるんじゃないかな。(もしかして同一人物だったりして)
「阪神間ではいかなごの稚魚を使ったつくだ煮の“くぎ煮”が有名」という情報はずいぶん前に親切な方に教えてもらっていたのだが、今日スーパーに行ったら、その「くぎ煮」があったので、さっそく買ってきた。これはあったかいごはんに合うねえ。中華粥のつけ合わせにもいけるんじゃないだろうか。あとで試してみよう。
ところで、わたしが興味深く思ったのは言語圏の違いということ。このくぎ煮は兵庫県の食品メーカーの製品なので、ラベルには「いかなごのくぎ煮」と書いてある。しかし、スーパーがつくったポップには「新鮮なこうなごの稚魚からつくりました!」とある。つまり、これは「新鮮なこうなごの稚魚からつくったいかなごのくぎ煮」というわけだ。
最近、とてもすばらしいページを発見したので、ぜひご紹介したい。これだけすぐれたページなら、たぶんすでに有名なのではないかと思うのだが……。
そのページの名は「七四式紙芝居 地下画廊」という。(えーっと、18歳以下の人はアクセスしないでください)このページの何がすばらしいかというと、ジョン・ノーマンの〈反地球ゴル〉シリーズ第19作Kajira of Gor(1983)の完全版あらすじ(レヴュアー七四式氏による訳題は『ゴルの女奴隷』)が掲載されていることだ。しかも、絵物語になっているから、ものすごくわかりやすい。冗談でもなんでもなく、わたしはこんなによくわかる洋書レヴューを生まれて初めて読んだ。間違いなく、ネット上の「SF洋書レヴュー」の最高峰である。
また、このページからたどって、サイアンという方が運営しておられるファンサイト「The World of Gor」の存在も知った。こちらも各シリーズ作のあらすじや地図などがあり、すばらしい出来映えのファンサイトとなっている。わたしは、こういう無償の情熱を感じさせるページに対して、「なぜわざわざ英語で読む本がジョン・ノーマンなんだ」などとバカにする輩が大嫌いである。
世の中には特定の原書を読むことが偉いと思い込んでいる人がいる。厄介なことに真面目にこつこつ原書を読んでいる人たちに特に多いのだが、せっかく苦労して英語で読むからには、なんとか賞受賞作とか、新人の処女作とか、英米の書評誌で絶賛されている作品とか、マニアックな作家の一部で有名な未訳作品などを読み、いち早く世に知らしめて、翻訳出版をめざさなければならない、と考えている(のではないかとわたしには思える)。
プロの翻訳家や洋書レヴュアーなら、仕事でやっているのだから、それも当然だろう。だが、翻訳家でも洋書レヴュアーでもない人間が、そんな使命感を背負う必要はない。読みたい本を読み、読んでおもしろかったからみんなに教えたくなる。これが基本なんじゃないか? なんの役にも立たない本を好きだから読めるのが、アマチュアの特権じゃないか?正直に言うと、わたしは〈反地球ゴル〉シリーズはまったくおもしろいとは思わない。どちらかというとfemdom体質なので(どちらかというと、ですよ。痛いのはいやです)、読んでエッチな気分にもならない。だが、「〈反地球ゴル〉シリーズが好きだから原書で読み、読んでおもしろかったからみんなに紹介する」というスタンスは好きだし、外国語の本を読むのがどれほどめんどくさいものか多少は知っているので、その情熱に心から感心した。
金曜の午後6時25分からNHK教育で「ふたりはお年頃("So Little Time")」というアメリカ製30分ドラマを放映している。内容はたんなるホームコメディ(英語だと“sitcom”というやつ)で、まあべつにたいしたことはないのだが、主役のメアリー=ケイト&アシュレー・オルセンという双子の女の子が見たいから見ている。
この子たちは「フルハウス("Full House")」という長寿ホームコメディで人気を博し、その後、「ふたりはふたご("Two of a Kind")」「ふたりはお年頃」に主演し、現在に至る。
「フルハウス」に出演しはじめた頃、オルセン姉妹は一家に生まれた子供の役で、生後9ヵ月の本物の赤ん坊だった。しかも、双子ではなく、ひとりの子供の役(つまり二人一役)。赤ん坊役に双子を使うのはドラマ界ではよくやる手で、要するにひとりがぐずったり機嫌が悪いとき、もうひとりを代役に使えるから便利なわけ。オルセン姉妹は現在、15、6歳くらいだと思う。わたしは「フルハウス」の初期から見ているから、「あー無事に成長して、めっきり色っぽくなったのぉ」とおじいちゃんのような感慨を持ってしまう。たぶんアメリカの視聴者もおんなじような気持ちで、オルセン姉妹主演のドラマを見てるんだろうと思う。
今後もずっと、ふたりワンセットで芸能活動していくんだろうなあ。まあ、これは日本の三倉茉奈・佳奈もそうだけど。サッカーW杯が間近になってきた。
サッカーに全然詳しくないわたしの興味は「地上波テレビ局がどういう中継や特番をやるか」にある。明石家さんまや木梨憲武はどの局が押さえるのかとか、女っ気を出すためにどの女性タレントを仕込むのかとか、そういう興味。オリンピック同様、中継そのものでは無茶できないだろうが、そのほかで何をしでかしてくれるのか、楽しみである。こういうことを書くと、サッカーファンの方に怒られるかもしれない。しかし、わたしが熱狂的ファンであるプロ野球中継のひどさは、こんなもんじゃありません。
得点等の表示はCG化して逆にわかりにくくするわ、妙なテレビゲーム画面は出すわ、他の番組の宣伝のためにタレントは仕込むわ、ベンチ横の貧相な絵面から解説するわ、中継中にクイズの抽選はやるわ、もうめちゃくちゃ。NHKまでピッチングやバッティングのリアルタイム分解写真を流して、自社の放送技術の優秀性をアピールしようとしているほど(「これもハイビジョンのおかげです」と言いたいわけだ)。
「おれはCGや放送テクノロジーの進歩や人気タレントを見たいんじゃない! 野球が見たいんだっ!」
と怒り狂うのもいやになるくらい、ひどい。おかげですっかり免疫がついて、この手の地上波テレビのだめさかげんをおもしろがる境地に達している。「ゴン中山が何分後にピッチに立つかを当てる賞金10万円ケータイクイズ」とかやらないだけ、サッカーはまだましなほうですよ。
フジテレビのジャイアンツ×カープ戦をぼんやり見ていたら、途中何度も今日(5/26)深夜に放送されるパリのK-1グランプリとF1モナコグランプリの宣伝が入る。プロ野球と格闘技とモータースポーツのファンは重なってねーよバーカ。これが地上波テレビの典型的な勘違いである。パリに藤原紀香を仕込んだりするのも同様。恐ろしいことに、こうすることで「K-1人気がもっと高まり、格闘技ファンが増える」と思い込んでいるのだ。へたしたら善意でやっておるのだよ。ね、バカでしょ?
ちなみにフジテレビの「サッカーW杯開幕特番」はみのもんた司会らしい。サッカーを愛する人は見ないほうがいいですよ。わたしはたぶん見ますが。
知人がラーメンをくれた。乾麺のラーメンなんて珍しいなあ、と思いつつも、ヌードル入りレタスとベーコンのスープをつくることにした。で、食べたら、それなりにおいしくいただけたのだが、やけに麺が細いし、柔らかい。不審に思ってよくよく見てみたら、それはラーメンではなく「そうめん」だったのだ。
これはわたしがアホな粗忽者だからだが、「らーめん」と「そーめん」の手書きの字面が似ているうえ、その知人がラーメンマニアであるせいでもある。
しかしながら、決してまずくはなかったので、もうちょっとおいしくするため、いろいろ改良を加えてみようかと思う。煮麺というのがあるから、べつにとんでもなくめちゃくちゃな料理でもないし。めちゃくちゃついでに、残ったレタスをキャベツと同じやり方でいんちきコールスローにしてみた。レタスは柔らかいので、せんぎりスライサーは使わず、包丁で千切りにして、ヨーグルト+塩に漬け込む。生でも食べられる野菜だから、1時間ほどで取り出し、食べてみた。これまた悪くない。
「失敗は成功の元」とはこのことでしょうか。
「サンデースポーツ」(5/26放送)のサッカーW杯直前特集には「女優でサッカーファンの」菊川怜が出演しておったぞよ。「わたしサッカー大好きなんです」だってさ。
おまえジャイアンツファンで、東京ドームで始球式やったんじゃなかったのかよっ!
ホント、こいつろくな女じゃねえな。わたしは絶対、米倉涼子派。容姿は好みじゃないが、性格は好き。
追記。間違いなく、菊川怜より米倉涼子のほうが頭いいとわたしは思うよ。こういうのは学歴やIQや知識量の問題じゃないです。
めんつゆを買ってきて、いただきもののそうめんをそうめんとしていただく。
たんにそうめんとして食べるのはつまらなかったので、めんつゆに大量の大根おろしを薬味として加えてみた。先っぽをおろしたものだから、けっこう辛いが、さっぱりしていてなかなかよろしい。夏場におすすめ。
フジテレビのサッカーW杯開幕直前特番「開幕直前!日本頑張れ!世界制覇宣言スペシャル」(5/27放送)は、恐ろしいことに「おもいっきりテレビ」みたいだった。中井美穂と内田恭子じゃなくて、高橋佳代子を呼んだほうがよかったほど。
「そこで、奥さん、予選リーグ突破の秘策はこれっ!」
とか言いながらフリップめくってほしかったなあ。あと、テレカ配れば完璧。
後半、トルシエが「中田が言うこと聞いてくれない」と生電話してくるんじゃないかと思ったよ、わたしは。(後半は「クイズミリオネア」だった。これじゃ、みのもんたショーだ)サッカーW杯のとき、都並敏史さんはやっぱり日テレのレポーターか解説をなされるのかなあ。見ちゃうだろうなあ、日テレ嫌いだけど。
わたしは選手時代の都並氏は全然見ていないし、「狂気の左サイドバック」とかその手のことも知らないのだけど、引退後のテレビ出演を見るうちに、「この人は信用できるし男気がある」と思うようになった。テレビタレント都並敏史のファンなんです。CMやドラマならイメージ操作ができるけど、報道やバラエティ番組のフリートークでは、人間性は隠せない。どんなに糊塗しても、絶対にバレる。たとえば「菊川怜はろくな女じゃない」「中居正広は性格が悪い(それを見抜いた森田芳光はさすが)」「明石家さんまはマッチョ」ということが明白にわかる。逆に言うと、フリートークで好印象を持つと、ポイント高いですね。
「フリートークでは人間性が暴露される」わけだが、もうひとつ人間性がわかるのは、フリートークは絶対しないというタイプの人。たとえば、長塚京三、役所広司が代表例。わたしは基本的に、このタイプの人は頑固で自らを律しているような気がして、好感を持っている。
豊川悦司もフリートークは絶対しないが、この人はどうやら昔の知り合いにも「おれのプライベートなことは言うな」と口止めしているらしくて(「いつでも笑みを!」で渡辺えり子がそう言っていた)、自ら律した規律というよりは、イメージ操作の一環のような気がする。ちょっといやである。
逆に、タレントでもないのにテレビに出たがり、あまつさえ番組の司会を引き受けてしまう人は、個人的にはいかがなものかと思う。実例をあげると差し障りがあるので略しますが。親切な方に教えてもらったwww.cthulhusex.com。「クトゥルー・セックス」という雑誌のサイトだが、原稿規約を読むと、「ホラー、エロ、触手のうちどれかふたつのテーマを含むこと」と書いてある。べつにクトゥルー神話じゃなくてもいいらしい。東雅夫さんや朝松健さんはご存じでしたか?(たぶんご存じでしょうなあ)
「ろみひー」(5/28深夜)のゲストでひさしぶりに山本晋也監督を見る。この人は「フリートークでは人間性は隠せない」ことの代表例ですね。その人間性とは「頭がよくて、真面目で、率直」。だから、どんなにエッチな話をしても、下品にならないんですよ。
痴漢シーンの演出を実演していたのが興味深かった。痴漢役を演じた出川哲朗が、さすが今村昌平の映画学校出身だけあって、非常に真剣に演技していたのもよかった。ヨーグルト+しょうゆの基本漬け汁に鷹の爪と豆板醤とおろしニンニクを加えて、キュウリを浅漬けにしてみた。
できあがりはオイキムチ風浅漬けという感じ(あくまでキムチ風。ひと晩でキムチになるわけがない)。ニンニク嫌いな人はだめでしょうけど、悪くなかったです。東京駅の上空を売って、周囲のビルをより高層化するという案が出されているそうな。地震が来たらどうするんだろうね。
石原慎太郎都知事はたぶん、東京を「鉄腕アトム」の未来都市みたいにしたいんじゃないかなあ。首都機能移転に断固反対するのも当然。わたしは時代錯誤だと思うけど。わたしの最近のテーマは「なんでも浅漬けにしてみよう」。今日の食材はチンゲンサイ(スーパーに行ったら2株100円だったからです)。
しかし、チンゲンサイの根っこはともかく、葉っぱを浅漬けにするのは、もったいないような気がする。そこで、昨日(5/28)NHK教育「きょうの料理」リクエスト再放送で見たマロン先生の「レタスと牛肉のうまだれごはん」みたいなものをつくろうと思いつき、豚肉の薄切りとオイスターソースを買った。チンゲンサイの根っこのほうは細かく切って(普段は捨てるホントの根っこも切り刻み)、ヨーグルト+しょうゆ+鷹の爪に漬け込んだ。
ふたつの鍋に湯を沸かし、片方はゴマ油を入れて、チンゲンサイの葉っぱ(手でちぎった)と豚肉の薄切りを順番にゆで、ざるにあげておく。
その間、オイスターソースとしょうゆとおろしニンニクと豆板醤と白ワインビネガーを適当に混ぜて、たれをつくる。ついでに「はーい、ここでオイスターソース入れまーす」とマロン先生の物真似もやった。
本来、これはごはんにかけるらしいのだが、炊くのがめんどうくさかったので、代わりにいただきもののそうめんを別の鍋でゆで、別のざるに上げて、水でしめる。
最後に、大皿にそうめんを入れ、チンゲンサイの葉っぱと豚肉の薄切りを載せ、たれをかける。食べるときはよく混ぜていただく。まいったぜ! めちゃくちゃうまいじゃんっ! 絶対またつくるぞっ!!
これはわたしが偉いというより、オイスターソースが偉いんじゃないかと思う。持ってない人は買ったほうがいいですよ。これで根っこの浅漬けもうまかったら、わたしはチンゲンサイを尊敬します。
追記。浅漬けのほうは普通でした。芯も食べられたからOKですが。
昨日のうまだれそうめん(仮称)をまたつくろうと思い、スーパーに行った。今回はマロン先生の原案どおり、レタスと豚肉薄切りを買う。
しかし、レタス半個は多いので、1/4個は昼食に使うことにして、しらすとレタスのペペロンチーノをつくる。キャベツとは違う味わいで、なかなかうまい。
夕食はレタスと豚肉のうまだれそうめん(仮称)。やっぱりうまいよ、これ。今年最大のヒット作だな。
なぜこんなにうまいのか、少し考えてみた。
(1)下のそうめんは冷たく、上の具は温かいというミスマッチがよい。そうめんと具をまとめて口に入れたときの温度差がなかなかよろしい。混ぜているうちに、その温度差が変化していくのもよい。(だから、ゆでた葉物や薄切り肉を冷水でしめちゃだめです)
(2)そうめんも具も水気が多いので、たれがうまいぐあいに混ざっていく。わたしが適当につくるたれは、スープで割ったりしていないので、そのまま舐めるとけっこう味が濃い。しかし、そうめんと具に混ぜていくと、ちょうどよいくらいの味になる。これだとたれが少量ですむというメリットもある。
(3)オイスターソースが偉い。これがいちばんの理由かな。
ニンニクが効いたピリ辛味のたれなので、まるで東南アジアのどこかの国のエスニック料理を食っているような気分になる。不思議である。これ、そうめんなんだけどなあ。
わたしはレタスを生で食べる人の気が知れません。