kiratei2004-09-13

都市考


 
 
さて、これまでの不摂生が祟ってか、
この半年ばかり毎週土曜日に近所の歯医者に通っている。

(2004年)5月までは失効してしまう有休を消化する意味もあり、
毎週金曜日に有休を取得して通っていたのだが、
6月以降はそういうわけにもいかず、毎週土曜日の午前中に歯医者に通っている。

午前中に歯医者に通ってしまっているので、
どうしても出かけるとなると午後になってしまう。

もしくは、歯医者での治療が終わった後で、
そのまま買い出しに巡ってしまい、それで部屋に帰ってしまうと
落ち着いてしまって一日が事実上終わってしまったりもする。

社会人になった当時は、学生時代の習慣を変えないように、
もしくは、現実逃避、または都会を忘れたくなくて
(って、σ(^_^)は住民票が関東から出たことがないのですが……)
起きたら適当に身支度を整え、何も考えずに電車に乗り、
そのまま神田(東京都千代田区神田神保町のことである、念のため)に通っていた……(遠い目)。

以前にも書いたが、神田も最近……というか、この数年は変化がとくに激しい。

かなり昔に、自然食品……というか自然商品の「ガイア」が、入っていたビルの老朽化により、
場所がすずらん通りから移転し、
(移転した結果、独特の雰囲気がなくなったばかりか、
なんかそのビジネススタイル自体すらが変化してしまったのように感じるのはσ(^_^)だけか?。)


しっかし、学生時代〜通い詰めた神田の古本屋もいつしかアイドルショップになり、
絶版の岩波文庫本ではなく、アイドルの初期の水着写真集がン万円とかで売られている。

変化したといえば、神田神保町心理的支点であった神田神保町交差点の旧第一勧銀はすでになく、
平日のお昼の三時間しかやっていない味噌汁の出ないとんかつ屋羅生門」はかなり昔に閉店し、
今では、茶房「李白」も閉店、チケットショップ大黒屋も閉店。

なんか神田神保町はアイドルの写真集ショップとラーメン屋の街に
なってしまったような気がするのは私だけだろうか?。

 とんかつのとんちゃんも親父さんが代わって、メニューが変わったと思ったら、
今は閉店してしまったらしい。とんコロ定食が私は好きであったのだが。

李白」は正確には移転だと思うのだが、「李白」自身が、


 
 

此の度、茶房李白は閉店致すことになりました。
長い間のご愛顧、有難う御座居ました。

変わりまして七月より、世田谷の経堂で新しく開店致します。  .
どうぞ宜しくお願い致します。

小田急線経堂駅北口下車、すずらん通りを徒歩8分
世田谷区宮坂3丁目44の5

と表記しているのである。


毎週土曜日の午後は神保町に通うと言えば、
『読書するプログラマ』の祐安重夫氏であっただろうか?。

「インターフェース」「Bit」「科学朝日」、
この3冊がσ(-_-)のある面を支えてくれた時期もあったなぁ……。

今では、σ(^_^)において、新刊の存在を知る手段が明らかに変化し
かつていは、書店に赴いて、書店でその新刊そのものの存在を確認して、
もしくは書店にて「新刊案内」を見て、
初めてその新刊が出たことを知るという状態だったのであり、
地方では、その新刊の存在自体を知らなかったり、ましてやその入手が困難だったりと
いろいろ弊害があったが、
最近は、アマゾンなどにより地方にいながらにして情報入手や購入が出来るようになってしまった。

それでも、σ(^_^)は、まだ見ぬ新刊や絶版本を探して神保町を徘徊し、
キッチン南海のカツカレー(ヒラメを頼む方が通だという話もあるが、σ(^_^)はカツカレー派である)を食べ、
北京亭で「野菜炒め定食」、さぶちゃんで半ちゃんラーメン、
いもや(テンプラ)ではイモを追加し……という
そういう古いスタイルの方が好きなのである。