ああ …… 、きんき の 煮付け


たまには、心と胃袋を幸せにしようと、財布には泣いてもらい、
手書きらしき献立書きメニューをみると、
関東にしては珍しく、「キンキの煮付け」があったので、
それをメインにしたランチを頼む。


待つことしばし …… ならよかったのだが、
奥から出てきた”追い回し”らしき青年が言う。


「 あのぉ ……、紀良さま ……、申し訳ありません。
  キンキが終わってしまいまして …… 。
  花板が、代りにカツオの刺身でよろしいでしょうか?と
  申しておるのですが …… ?。 」


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