神楽坂倶楽部 2009.01.27

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2009年1月27日(火)


 なんだかようやく日差しがとても春めいてきました。


 「病人」になってからもうこれで2年目に入ってしまうわけですが、手術の大きな傷をかかえた身になってみると、これまで知らなかったことがとてもよくわかります。それは変な話ですが、自分のからだというものが、「天地自然と連動している」ということですねえ。


 もともとが17年前に乳ガンの手術をしたわけなんですが、どういうわけか――いやたぶんこれは私がまだ30代で、からだが若かったせいでしょう。そこまで、そういう「天地自然の理」と人間のからだってものがくっついている、という感じはしていませんでしたね。手術が終わって、何年もたって、たまに冬の寒さにあって古傷が痛いな、ってことがあっても、それは一瞬のことであんまり強く感じてはいなかったような気がします。


 この冬はなんだか、本当に「大地とともにある」みたいな感じでした。ちょっと、寒気がゆるむと、てきめんにからだがラクになるのです。でもって、寒さが厳しくなってくると、とたんにからだがしんどいのです。それが、部屋をあたたかくして、たっぷりと温かい服を着込んでいてもまったく同じで、そんなものではなく、もっと深いところで、なんかこう、「大地のなすがまま」という感じで、不思議なのは、お日様が沈むと調子が悪くなってくるんですねえ。そんなわけでライブも昼間が多くなりましたし、雨の日曇りの日にはなかなか調子が悪い。きょうみたいな光明るい日には、気分的にもずいぶんと元気でいられます。まして「春が近い」ということを、なんというか「骨身にしみて」感じるんだなあ、というのは、ちょっとした驚きでした。


 人間は太陽が沈むと調子悪くなるんだ、ということとか――目にはまったくみえない、まだデータとしては感じないのに、本当に大寒がすぎるとどんどん「ああ、春が近くなってくる」と感じるんだ、ということ。都会の人間は人工的な環境に慣れてしまって、あまりにもそういう自然のことわりからはなれてしまっているんだな、ということも、強く感じましたね。


 でもそういうわけで、少しづつ少しづつ、春が近づくにつれて、からだのほうもゆるんでほっとしてきている気がします。毎日の好不調は、薬の波もありますし、体調そのもの、寝られたかどうかとか食べられたかどうかとかいろいろあるんですが、その底で、春が近づいて、からだのほうは、少しづつかぼそい元気がみなぎってきている気がしてなりません。もっとも、このところ抗ガン剤のピークなので、こないだ記録をみたら、11月の16日からけさまでで、なんと5㎏減ってしまっていましたね。さすがに、これ以上減るとちょっときついんだけどな、という感じで、体力的には最悪の状態で、階段もまともに上がれなくなってきちゃって(/_;)筋肉はすべて落ちてしまうし、持久力も、耐久力もないし――でもまあ、食べられないからしょうがないので、なんとか、木曜からの休薬期間で少しでも食欲を取り戻したい、という感じですが……でもそれも、この数日「ああ、春が近いな」と感じはじめたころから、ちょっとづつ食べられてはいます。まあ、普通の人の半分にもゆかない量ではありますけれどもね。きょうは着物を着るほどの元気も出てきました。やっぱり、お日様が光り輝いて力をくれているのでしょう。


 まもなく2月の誕生月に入ります。誕生月ってのはなかなかいろいろ大変なんだけども、でもとりあえず今年の誕生日は、よほどのことがないかぎり無事に迎えることが出来そうですね(とりあえず翌日のライブのリハだけど(^^;))今年の花もたぶん見ることが出来るでしょう。来年の花については、今年のクリスマスについてはまだ何も考えないでおこうと思います。それよりも、「いまの梅の花、桜の花」を大切に、と。


 そんなわけで、まあ静かな毎日です。カクタスはまだ咲いてくれてますが、そろそろなんぼなんでも終わりですね。春の花の鉢植えでも買いにゆこうかなあ。



2009年1月27日(火)



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