とんかつ譚


貧乏だっった学生時代、 σ(^_^) は大学に近い区内には住居は借りられず、
それどころか、駅至近のアパートも借りられず、
住めたのは、駅から徒歩15分のアパートであった。


都内某市にある、さる駅を降り、甲州街道を渡って、その坂道を登った先に、そのアパートはあった。


  .
かつては、そのS字型の坂の途中には東京電力の研究所があって、
その研究所の敷地内にはテニスコートがあって、
もちろん東電研究所の社員さまなのでしょうが、よくテニスをされていたものである。


ときには、そんな光景を横目に見ながら、
いつか σ(^_^) もこんな企業に勤めて、昼休みには同僚とテニスを出来るような身分になるぞ!と誓いつつ、、
毎朝にはあの坂を下り、夜には疲れた身体でやっとのことあの坂を上ったもんである。


今はなくなってしまったようであるが、そのS字型の坂道のつきあたりに、かつては精肉点があった。


そのおじちゃんとおばちゃんが営んでいたその肉屋で、
σ(^_^) は 200円 のとんかつ、
そしてもう値段は忘れてしまったがコロッケとポテトサラダを買ったもんである。
とんかつには何種類かあったが、当時 ( 今もであるが ) は貧乏な学生だった σ(^_^) に買えるのは、
200円の一番安いとんかつだった。


そして、200円のとんかつでも、当時の σ(^_^) にはごちそうだった。