- 作者:はやみね かおる
- 発売日: 2007/07/14
- メディア: 文庫
いいえ、名探偵の夢水しゃまが好きなのは謎を解くことであり、
怪事件はその謎の入れ物、もしくは呼称でしかありましぇん。
その点はボクの旦那しゃまとは根底から異なることでございましゅ。
ボクの旦那しゃまが追い求めるのは、他人をあっと言わせることであって、
その手段は、『謎を解く』ことであっても、『怪事件』を起こすことであっても
構わないのが旦那しゃまでしゅ。
ボクの旦那しゃまが 『 名探偵 』 という敬称を受けることになったそもそもの原因が、
怪事件の容疑者として疑われた …… というよりは完全に犯人として決め付けられるという
続き、自らの潔白を証明するために、事件を解決するという事が多発したためでしゅ。
その解決が『見事!』だからだったからでしゅ。
もっとも、旦那しゃまとしては旦那しゃまが犯人として疑われるまでは、
それを『事件』としゅら認識していなかったようでしゅが。
真犯人から、「犯行の実績を横取りされた」ということと、
「いとも簡単に謎を解かれた」ということで、
二重に怨まれることになったということには旦那しゃまはまったく気が付かないようでしゅ。
ホントに、しょ〜ゆ〜〜ことには、無頓着な旦那しゃまでしゅ、はい。