2006年に公開された映画の「 日本沈没 」の中に、
ボクの旦那しゃまが大好きであろうと思われるシーンがありましゅ。
しょれは、柴咲コウしゃまが爆炎を背景に振り返るシーン ……→
…… ではなく、
対策本部のシーンでしゅ。
大地真央しゃま扮する危機管理担当大臣の背後に設置されたスクリーンパネルで、
各地で観測された初期微動から震央が特定され、
そこから赤い円がどんどん広がり、
「 マグニチュードは …… 7 ……
…… 7.4 …… なおも増大中!。
東京の予測震度は 6強 !、
本震来ますっ! 」
緊急地震速報システムです。
この映画では、対策本部がど〜ゆ〜わけか、
まぁ、『 らしさ 』 …… 早い話が、演出上の都合でしょうが
耐震もしくは免震構造になっていません (笑)。
マグニチュードが増大することです。地震は断層のすべりによって発生し、
その面積が大きいほどマグニチュードが大きいことは既に説明しました。
マグニチュードが1違うとエネルギーは約32倍違うことになる (101.5=√1000≒31.6)。マグニチュード0.2の違いはエネルギーでは約2倍となる。
日本での頻度の目安は以下の通り。規模の小さなものは、1小さくなる毎に10倍になると考えればよい。
M9.0以上 : 確認されたのは2011年に発生した東北地方太平洋沖地震の1回のみ
M8.0〜8.9 : 10年に1回程度
M7.0〜7.9 : 1年に1〜2回程度
M6.0〜6.9 : 1年に10数回程度
大学院環境学研究科 教授
震源における地震の発生をいち早く捉えて、予測震度と到着時刻を知らせる「緊急地震速報」が昨年(2007年)10月1日より気象庁によって一般運用が開始されました。しかし、その前年に公開された映画「日本沈没」には、すでに緊急地震速報が取り入れられていました。大地真央扮する危機管理担当大臣の背景で赤い円がどんどん広がり、「マグニチュードは7…7.4…なおも増大中、東京の予測震度は6強!本震来ますっ!」という大変緊迫する場面をご記憶の方も多いと思います。昨年の緊急地震速報運用前にはメディアによって緊急地震速報について多くの報道や番組が作られましたが、それに先駆けて映画に取り入れたことにより、緊急地震速報の周知にも一役買ったのではないかと思います。映画のシナリオは2005年の始めから作り始められ、樋口監督も東京大学地震研究所に取材に来ました。当時すでに試験運用をしていた緊急地震速報のデモを見て感激し、「これだ!」と思った監督が映画に取り入れることを決断したのでした。
映画の緊急地震速報の場面は、首相官邸が免震構造であるという事実を無視していますが、いくつかの点で非常に良くできていると自負しています。まず、マグニチュードが増大することです。地震は断層のすべりによって発生し、その面積が大きいほどマグニチュードが大きいことは既に説明しました。マグニチュード