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桑野 : | どうも |
早坂 | どうぞ |
アレ?、顔色悪いですね。 | |
桑野 | イヤ、病気ぢゃありません。 |
ちょっと、徹夜したもので……。 | |
早坂 | じゃあ、なんで来るんですか?。 |
うちで休んでたほうが……。 | |
桑野 | キ、キャッチボールしに来たんです。 |
早坂 | えっ? |
桑野 : | 昨夜、貴女のの住みたいっていう家を設計しようとしたんですが。 |
でも、出来なかった。 | |
早坂 | 何でですか?。 |
桑野 | 自分でも、はが……歯痒かったですけどね。 |
やっと、出来ない理由が分かったんです。 | |
僕はコレまで他人の住む家ばかりを設計してきました。 | |
でも、自分……、自分の大事に思っている女性の住む家を | |
設計することは、どうしても出来なかった。 | |
明るくて、開放的で、みんなが遊びに来るような | |
そんな家で自分が暮らしてるのが、 | |
なかなかイメージできなくて。 | |
早坂 | ちょっと、待ってください?!。 |
今、自分が暮らす ……、って言いました?。 | |
桑野 | ええ。。。言いました。 |
僕はずっと、結婚なんかしないって思ってきましたけどね。 | |
めんどくさそうだし。メリットなんか無いじゃないですか。 | |
1人のほうが …… 良いって ……。 | |
でも・・・・・・。 | |
貴女と……出会って。 | |
話し相手が、いつもそばにいるのも良いのかな……って | |
ようするに……。 | |
僕は……貴女が……好きなんぢゃないかな。 | |
ダメですか?、僕じゃ。 | |
夏美 | 良い……かもしれません |
信介 | いい? |
(こくんと頷く夏美) | |
信介 | いいでしょ! |