SEのフシギな生態―失敗談から学ぶ成功のための30ヶ条 (幻冬舎文庫)  .


将来のための
といことで始まったらしい
σ(-_-) の配属部署。


しかし、そのあまりにもの
に、


PCが売れに売れて困っている某超大手から、
ODMである。


何故か、フロアの片隅で、
している σ(-_-) も借り出された。


この開発は非情に勉強になった。
なにしろ、ある機能の機能仕様書は、その機能に使われている主処理部に使われているICを、
そのICのメーカーによる技術仕様書よりも詳しく説明されていたのである。
これには驚いた!。


さて、


とりあえず、試作品を10機ほど、納品した直後、
先方から苦情で怒鳴り込まれた。

先方で製品試験を行ったところ、エラーが出まくっているという話である。


悲しいことに、


σ(-_-) も、先方企業で製品試験を行ったという某研究所に
しかし ……

エラーが出まくっているという話だったのに、
詳しい話を聞いてみると、どうも要領を得ない。


何を、どうして、どうなったのか、まったく具体的な説明がない。


先方が製作した試験プログラムによる製品試験でエラーが一回出た …… という事らしい。


とにかく、再現しようということで、先方から試験プログラムを拝借し、
試験を行う。


…… そして ……


先方の試験プログラムを起動したとき、
…… 多分、原因はこれだろう …… と、ふと思う。


流石、超有名企業が開発した試験プログラム、すごい出来です!。


ひとつの試験プログラムで、複数の機能試験が行えます。


起動すると、
「 …… の試験を行いますか? (Y/N) 」
「 …… の試験を行いますか? (Y/N) 」
「 …… の試験を行いますか? (Y/N) 」
と、続けて聞いてきます。


缶詰にされて、70時間ほど経過したでしょうか?。


試験プログラムが …… ハングアップしました。


試験プログラムは、その試験結果として「エラー」を訴えたのではなく、
自ら死んで、その「エラー」を訴えたのです。


そのまま 放置 殺害現状には手を付けることなく、先方の技術者を呼びます。


1時間ほど経過したころでしょうか?。


先方のお歴々が、 σ(-_-) らが缶詰にされていた部屋を訪れました。


やはり、エラーというか、ハングアップは、
複数行っている機能試験が同じタイミングで終了したとき、
それに対応していない試験プログラムがハングアップするというのが原因でした。


そして …… 、


σ(-_-) にとってのトラブルは、まだまだこれから …… でした。


業界に要塞とも呼ばれているその研究所から、
σ(-_-) が五体満足で無事に開放されたとき、


既に、終電を過ぎた時刻でした。