ワタミ


ワタミ社員の自殺、労災認定 入社2カ月の女性 : 2012年2月21日22時53分


 居酒屋「和民」を展開するワタミフードサービス(東京)の神奈川県横須賀市の店に勤め、入社2カ月で自殺した女性社員(当時26)について、神奈川労災補償保険審査官が労災適用を認める決定をしたことがわかった。横須賀労働基準監督署が労災を認めず、遺族が審査請求していた。


 決定は14日付。決定書や代理人弁護士によると、女性は2008年4月に入社し、横須賀市内の居酒屋に勤務。連日午前4〜6時まで調理業務などに就いたほか、休日も午前7時からの早朝研修会やボランティア活動、リポート執筆が課された。6月12日、女性は自宅近くのマンションから飛び降りて自殺した。


 審査官は、深夜勤務で時間外労働が月100時間を超え、休憩や休日も十分に取れなかったと指摘。不慣れな調理業務に就いていたことにも触れて、「業務による心理的負荷が主因となって精神障害を発病した」と認定し、業務と自殺の因果関係を認めた。


 女性の父親(63)は「過酷な労働条件で、会社に責任があると認められたのはよかった。同じ状態で働いている人を少しでも救ってほしい」と話した。


 親会社の「ワタミ」は「内容を把握していないため、コメントは差し控えさせていただきます」としている。

現在インターネット上で炎上中の、居酒屋「和民」の神奈川県横須賀市にある店に勤め入社2カ月で自殺した女性社員(当時26)についての問題。


神奈川労災補償保険審査官が労災適用を認める決定をしたにもかかわらずワタミフードサービス会長の渡邉美樹氏が「社員の幸せが第一 労務管理出来ていないとの認識は無い」とTwitterで発言し他のユーザーから批難を浴びている状態だが、2010年に神奈川労連ホームページで公開された女性社員の勤務内容があまりに過酷であり「労務管理出来ている」とはとても言えないようなものだったことが判明した。その内容については以下の通り。

  1. 一週間の座学後、強制的に長時間労働
  2. 最大7日間連続の勤務
  3. 研修もまったくないまま、なれない大量の調理業務
  4. 休日や勤務終了後もレポート書きに追われ、十分な休息時間がとれなかった
  5. 体調不良を訴えていたにもかかわらず会社はなんら適切な措置をとらなかった
  6. さらに朝3時に閉店後も電車が動いていないため帰宅できずお店にいて始発電車で帰ることとなり、
    過度な疲労と精神的負担が蓄積されました。

                            (神奈川労連ホームページより引用)


本当に過酷であったか文章では読み取れないものもあるが、体調不良を無視するのはもっての他であるし、勤務終了時間が電車の動いていない時間に仕事を終わらせることや休日・勤務終了後にレポートを書かなければいけないことは改善するべきではないだろうか。


現在渡邉会長はバングラデシュへ訪問しており、自身が理事長に就任している郁文館夢学園の姉妹校建設のために来ていることをツイートしているのだが、ネットユーザーたちは「和民の社員が死んで問題になっているのに労務管理の改善をせず、学校を作りに来て良いのか」と疑問の声を投げかけていた。


渡邉会長が「労務管理出来ていないとの認識は無い」と発言していることから、ユーザーの指摘通り事件後も労務管理の改善をしていないことが予想できる。労務管理の劇的な改善を和民がしない限り、炎上はまだまだ続きそうだ。




  [twitter:@watanabe_miki] 2012.02. 22 02:28


    雑踏のバングラデシュに到着しました。
    今回は、郁文館夢学園の姉妹校建設のために来ました。
    明日から、現地NGOとの打ち合わせに入ります。
    バングラデシュにおける教育モデルをつくりたいと考えています。