シルク12才 永眠しました 前編
家族の一員だった 猫 が 8月24日 に 慢性腎不全で息を引き取りました。
12才でした。
この子は捨て猫でした。
当時小学生だった次女が雨の日に自分の上着に包んで連れ帰ってきました。
私自身猫を飼ったこともないし、家にはペットを飼う事ができる準備も皆無。
本当に突然の出来事でした。
「元いた場所に戻しなさい」という言葉は言えませんでした。
幸い手ごろな段ボール箱が2つあったので一つはトイレ、ひとつはこの子を寝かせるために用意。
人懐こい可愛い子です。
でも何をどうしたらいいのか分からなく近所の人に聞きに行ったり、
ある作家さんのメーリングリストで知り合った方たちにアドバイスを頂いたりと何とかその日は過ごしました。
末っ子がまだ幼稚園児だったので、次の日幼稚園バスを見送ってすぐに動物病院へ連れていき健康診断。
それが済んだら猫グッズを買いに走ります。
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まずはエサ。種類が多すぎて分からんという事で店員さんにいろいろ聞いて購入。
多分生後3か月という診断だったので子猫用の粉ミルクも買いました。
お高いのね〜と思いつつ、栄養がしっかり足りるまでは…。でも高い(~_~;)。
保護して一晩たち次の日のシルク。
この時は猫ってこんなものかと思っていたけどこりゃ長毛種だねと今なら分かるかな。
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上の写真からちょうど3か月後です。
もっふもふになっちゃいました。
当然元気いっぱい。
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長毛種の猫は毛玉と抜け毛の戦い。
もうはさみでチマチマしてらんないということで
病院で毛を刈ってもらいました。
あぁ、すっきり。
いつからか夏の風物詩となりました。
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お気に入りの爪とぎ。
これ今はどこに行っても手に入らないんです。
シルクはこれが大好きでした。
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シルクにとって初めての猫の家族。
この子は家の前で
瀕死の状態で鳴いていたのを保護。
この時は飼い主を探していたのですが
結局家で飼う事になりました。
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いろいろな格好や表情を
楽しませてくれました。
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この頃から体重が減りはじめ、
血液検査をした結果
慢性腎不全ステージ3と診断されました。
血液検査の結果 体重2.8kg
2017.10.19
尿素窒素 ( BUN ) 69 ( 正常値 16-36 ) . クレアチニン ( CRE ) 4.4 (正常値 0.8-2.1 ) この日から治療が始まりました。
まずは腎臓サポートの餌に徐々に切り替えです。餌を切り替えた時は下痢がひどくて大変でした。
しかもこの時から血便だったのでなおさら。
それでも少しずつ餌にも慣れて下痢もおさまりました。
餌を切り替えることで腎臓の値が良くなることもあるというので切り替えて1か月後再び血液検査をしました。
血液検査の結果 体重2.7kg
2017.11.15 尿素窒素(BUN) 76.0 (正常値16-36)
クレアチニン(CRE) 5.1 (正常値0.8-2.1)
吐くことも多くなり下痢気味になりやすくなっていました。
数値も悪化しているのでマイメジンと整腸剤が処方されました。
血液検査の結果 体重2.8kg
2017.11.27 尿素窒素(BUN) 73.4 (正常値16-36)
クレアチニン(CRE) 4.8 (正常値0.8-2.1)
少しだけ改善されていますが思ったより効果が少ないようです。
しばらく腎臓サポートの餌とサプリ、整腸剤で様子見。
血液検査の結果 体重2.8kg
2017.12.13 尿素窒素(BUN) 75.2 (正常値16-36)
クレアチニン(CRE) 4.6 (正常値0.8-2.1)
再び数値悪化です。
サプリを替えてみようとカリナールコンボに変更。
これが我がシルクには合わなかったようで下痢が続きまして結局マイメジンに戻しました。
皮下点滴が始まったのは年が明けて1月11日から週2回の通院が始まりました。
血液検査の結果 皮下点滴開始
2018.1.11 尿素窒素(BUN) 95.7 (正常値16-36)
クレアチニン(CRE) 5.4 (正常値0.8-2.1)どんどん腎不全が進行しています。
体調の悪い日も目立ってきました。
常に様子を見る癖が付きました。
血液検査の結果 体重2.7kg
2018.1.22 尿素窒素(BUN) 83.8 (正常値16-36)
クレアチニン(CRE) 5.4 (正常値0.8-2.1)少し改善。3月中旬まで2回の点滴に通いました。
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血液検査の結果 体重2.6kg
2018.3.12 尿素窒素(BUN) 112.5 (正常値16-36)
クレアチニン(CRE) 7.0 (正常値0.8-2.1)数値悪化。点滴を週3回に増やすことになりました。
下痢をしてないかおう吐はしてないか食欲の有り無し等いろいろ気づかいました。
息を引き取る2日前まで点滴に通う事になります。
それまでに少しずつ体重が減っていき、今まで飛べていた高さも飛べなくなったり後ろ足が徐々に弱っていくのが分かりました。
それでも私自身慢性腎不全の怖さを本当の意味で理解していなかったと思います。
理解したのは死の当日、シルクの苦しむ姿を見た時です。
どんな病気でもきっと死に際は苦しいのかもしれません。
初めて飼った猫が慢性腎不全になり、通院しました。
もう少し早い時点で治療を始めていたら?
たらればを考えてしまいます。
自戒とペットを飼われているたくさんの人に少しでも参考になればいいなと思いシルクがたどった死までを残したいと思います。
次の更新に続きます。