あああ

タイユバンの優雅な食卓 (文春文庫)
 

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給仕 「 何になさいますか? 」
平社員 「 …… ちょっと待ってね ……
 クネール かぁ …… 」


平社員 「 クネール の ブーダン風 というのは …… 、
 クネール を ブーダン の 形 に 切った ということ? 」
ボーイ 「 左様でございます。 」
平社員 「 たしかぁ …… 、
 フランス の タイユヴァン っていう レストラン で
 出していたと思うんだけど? 」
ボーイ 「 よく御存知でいらっしゃいますね。
 うち の シェフ が
 タイユヴァン で 修行いたしましたものですから。」
平社員 「 じゃあ、ソース は キャビア ソース ? 」
ボーイ 「 仰る通りでございます。」
平社員 「 じゃあ、それからはじめて …… 、
 メイン は エスカルゴ の パイ詰め。
 これは ソース は フォン・ド・ボー ですか?」
ボーイ 「 はい、あのー、エスカルゴ と シメジ を マデュ酒 で 煮まして、
 それをさらに フォン・ド・ボーで煮込んでございます。」
平社員 「 じゃあ、それにしましょう。
 それと、サラダ は ……
 この 胡桃 と 林檎 の サラダ にしてみるかな。」
ボーイ 「 あぁ、それ は ピッタリ で ございますね。
 えーっと、お飲み物はいかがいたしましょうか? 」
平社員 「 そうねぇ …… 、
 今日 は どういうものか
 朝から コルト シャルル マーニュ が
 飲みたいような気がしてたんだけど …… 、
 81年はあるかしら?」
ボーイ 「では、ソムリエをお呼びいたしましょう。」
平社員 「うん、そうしてちょうだい。」


フランス料理を私と

フランス料理を私と

クネル


クネル(英: Quenelle)とは、魚料理 の一種。肉、魚などをすりつぶし、卵、パン粉、調味料などを加えて球状や円筒形に形づくり、ゆでるもしくは、蒸した料理で、ソースが付いているものもある。

また、クネルは、アイスクリーム、シャーベット、マッシュポテトのクネルなど、同様の形状に作られた別の食品でもある。

ブーダン

ブーダン (仏語: boudin)は、豚の血と脂(ラード)によるフランスの腸詰の一種。血を使っているのでブラッドソーセージの一種になる。一般的にはニンニク、タマネギ、パセリと柑橘類の香料が調味料として使われる。下記の白ブーダンに対し、黒ブーダン(フランス語: boudin noir)とも呼ばれる。

フランスでは、伝統的にシャルキュトリー(惣菜店デリカテッセン)や豚肉専門店で売られる。またホットドッグのようにしたり、乾燥させたブーダンをパテやテリーヌとともにサラダに調理したりする。ブーダンの付け合せにはリンゴやタマネギが添えられる。ブーダンには常にアップルソースや、時にマッシュポテトも添えられる。

ブーダン(フランス語版)(フランス語: boudin blanc) は一般的なブーダンとは違い、挽肉、卵、パン粉、牛乳を原料に、時としてキノコ類を使ったフランスおよびベルギーの腸詰である。冷たいままでも温かくして(焼くか油で揚げる)も食される。アルデンヌ県のルテル、オルヌ県のエッセイ(英語版)の特産品になっている。

フランス外人部隊の軍歌兼行進曲は Le Boudin という題名である。つまりブーダンのことであるが、これは外人部隊に支給されていた青い毛布のことで、かつて背嚢(リュックサック)の上へ縛り付けるために丸めた毛布の形をブーダンになぞらえたもの。ブーダン外人部隊の礼装の一部として残り、革命記念日のパレードなどでは外人部隊兵がブーダンを腰にサッシュのように巻き付け、その上から弾帯を締めた姿を見ることができる。

アメリカでは、フランス系のアカディ人やケイジャンによって作られている。


平社員が注文した「クネールのブーダン風」ってご存知ですか?
とても気になりますよね。
調べてみると

クネールのブーダン風とは…

西洋風のすり身だんご。鶏肉・子牛肉・魚・甲殻類などをすり身にして、つなぎに卵・小麦粉・パン粉・牛乳などを加え、だんご状にてゆでたり蒸したり焼いたりしたもの。
ソースをかけて食べるほか、つけ合わせ・詰め物・スープの浮き実などに用いる。

ブーダンとはフランスの日常的に食される真っ黒なソーセージ、「ブーダンノワール」のこと。5mmから1cmくらいの厚さに切って食べる。

と知恵袋に書いてありました。


なるほど、日本で言えば、はんぺんを1センチくらいの厚さに切って、ソースで味付けして食べるものになりますね。
名前で聞くよりかは随分身近に感じられます。
まだまだ想像がつきませんが、キャビアソース!食べてみたい😁


他にも、平社員を蹴ったり、しかめ面をする課長(高橋長英)や、ボーイ(橋爪功)の表情が、このエピソードをさらに面白いものにしています。

平社員のセリフの言い回しも独特で、当時小学生の私の弟が真似をしていたのも今では頷けます笑


以上、『タンポポ』の脱線エピソードのほんの一部をご紹介しました。
気になられた方は久しぶりに鑑賞してみてはいかがですか。