2002年2月



 2月1日の金曜ロードショーリュック・ベッソン監督「ジャンヌ・ダルク」らしいのだが、番宣CMにこんな断り書きがあった。


ジャンヌ・ダルク」は、 劇場公開時は「PG-12」(12歳未満は保護者の同伴が望まれる)指定の作品でしたが、 2月1日の放送では、その該当するシーンをカットし、テレビ放送用に再編集いたしました。

 PG-12だったの? ジャンヌ・ダルクなのに? 謎だ。まあ、見ないからいいけど。

 わたしはリュック・ベッソンとは相性が悪く、「最後の戦い」もさほど感心しなかったし、「サブウェイ」はクリストフ・ランベールが地下鉄駅に入るまでだけおもしろく(つまり冒頭5分間くらい)、以後は1作も見ていない。

 番宣CMで“ベッソン監督ならではの刺激的な映像”というやつも少し見たけれども、残念ながら、わたしはああいうテキ屋的ハッタリ映像を“刺激的”だとはまったく思わない。(だから、「ヴィドック」も見ません)

 最近はすっかりフランス映画界の秋元康みたいになっていて、「やっぱりろくなやつじゃなかったんだな」という偏見を強めております。


 思ったとおり「ジャンヌ・ダルク」は見ませんでした。代わりにポール・アルテ読んでました。


 ホウレンソウや春菊はおひたしでいいけど、小松菜は煮びたしにしたほうが、味がしみてうまいね。


 2/3放送の「青春のポップス」をたまたま見たら、松崎しげるが「青い影」を歌っていた。うーむ……布施明の「スターマン」が聴ける日もマジで近いかもしれない。[参照


 ミニモニ。の新曲〈ミニモニ。ひなまつり〉をテレビで見る。これはもう何か、音楽とか、アイドルとか、芸能とかとはまったく違うものではないかと思った。いちばん近いものはキャラクター商品ではないだろうか。キティちゃんとか、そういうやつ。


「とくダネ!」を見ていたら、ソルトレーク五輪の直前情報として、

ソルトレークシティモルモン教の中心地なので、宣教のために日本を訪れたことのある人も多く、日本語がかなり通じて便利です」

 と言っていた。便利なんですか。そうですか。モルモン教も役に立つことがあるんですね。

 デーブ・スペクターはソルトレークシティ(とユタ州)が大嫌いらしい。まあ、シカゴっ子はそうだろうな。


 マイクル・ムアコック『グローリアーナ』(大瀧啓裕訳、創元推理文庫)は、もっと小難しい小説かと思ったら、エログロ泰西時代劇で、なかなかおもしろかった。訳のすばらしさにも素直に脱帽した。

 わたしが日本映画のプロデューサーなら、翻案して時代劇映画をつくりますね。

 モントファルコン卿は大物時代劇俳優(やってくれるなら里見浩太郎とか)。キャプテン・クワイアはふた通り考え方があって、中堅実力派俳優(例・大杉漣)にふるか、若手人気俳優(例・窪塚洋介)にふるか、どちらかだろう。問題はグローリアーナ役で、これができる女優さんはそうはいない。Gackt様にお願いするという手もあるが、あの人、演技できそうにないからねえ。(Gackt様は極端でも、美形の男優ないしは男性アイドルに女装させるという手は、裏ワザとしてはアリだろう)

 実現可能性を度外視して、キャスティングごっことして考えるなら、若い頃の岸恵子なんかいいかもしれないなあ。それならキャプテン・クワイアは三船敏郎で、モントファルコン卿は志村喬か? ジョン・ディー博士役には西村晃を希望。巨大な迷宮的日本城郭のオープンセットを建てて……。

 などと妄想をふくらましていくと、これは明らかに黒澤映画なのだが、黒澤明はこんな不健全な話、絶対撮らないだろうね。


 アリス・フィンチ役は麻生久美子嬢でいいですよ、ファンの皆さん。


 今週の「2時ドキッ!」水曜日(2/6)。

 ファッションチェックは映画配給会社の宣伝レディ特集。映画配給会社宣伝部にお勤めの方は、20代で11万円のブルガリの指輪をしてたりするんですね。いいなあ。

 でも、ピーコはこう言っていたので笑った。

「みんなどこかしら、ちょっとずつ貧乏ったらしいのよねえ」

 ちなみにベストドレッサー賞アミューズピクチャーズの方でした。

 なぜこんな企画なのかというと、その後「おすぎのおすすめ映画チェック」という新コーナーが始まったからであった。月イチで映画紹介をやるらしい(ただしVTR出演)。うーむ……。わたしはピーコは見たいが、おすぎはあんまり見たくないです。


 夕食に鰯と大根の和風煮物をつくる(鷹の爪を入れたのでややピリ辛風)。

 なかなか骨まで柔らかくとはいかないなあ。やっぱり圧力鍋じゃないと無理か。まあ、わたしは野蛮人なので、多少硬くても噛み砕いて食べちゃいますけどね。


 テレビを見ていたら、女の子が「髪型を名古屋巻きにしたい」と言っていた。

 名古屋巻きとは何か知らなかったので、ネットで調べるはめになった。名古屋撃ちなら知ってるんだけどなあ(お年が知れますね)。


【ちょっとは役に立つかも知れないフランス語講座

 フランス語で“librarie”は「書店」である。(図書館は“bibliotheque”という)

 いや、ポール・アルテの次の小説を読んでいて、「この人、たいして本好きでもないのに、どうして“図書館”に行くんだろう?」と不審に思い、辞書を引いてみたんです。たいして本好きじゃなくても“書店”に行くことはありますよね(雑誌を買うとか)。だいたい、ロンドンのシャフツベリー街に図書館があるわけがない。

 こういうことがあるからフランス語はあなどれません。


 ソルトレーク冬季五輪開幕。

 開会式でディズニー・オン・アイスみたいなことやるの、いいかげんにやめたらどうかね。NHKのアナウンサーがいちいち「これは人類を象徴していて」とか説明を加えるのも、なんかばからしい。アメリカ国歌うたって、聖火点けて、選手団が入場するだけで充分だと思うが。

 日本テレビは長島一茂と松岡修造をソルトレークシティに送り込んだらしい。スポーツバカ二人組。これは日テレ的には最強の布陣であろう。グラチャンは一茂ひとりだけだったもんね。


 藤木直人の真面目だけど華のない司会と、ピーコのオリンピックファッションチェックと、一茂・修造のスポーツバカぶりと、時間がなくて暴れるさんま工場長は見たが、女子モーグルは見なかった。

 朝起きたらフジテレビではまだモーグルの話題だったので、ちょっとびっくりした。狙いは上村愛子獲得なんだろうか。


 フジテレビのソルトレーク五輪番組で毎日大坪千夏が見られるかと期待していたら、梅津弥栄子と陣内貴美子しか見られないではないか。大坪千夏ソルトレークシティでいったい何をしとるのかね。もしかしてディレクターか? キャリア的には出世かもしれないが、もっとテレビに出てほしいです。


 今日の発見。

(1)ダイソーには持ち手つきの茶こしは売ってない。

(2)茶こしを買うときは急須のサイズを把握しておかねばならない。

 適当に買うと、急須に入らなかったりするので、気をつけましょう。しかし、この茶こし、どうしたらいいんだろう。


 ZONEのニューシングルは卒業ソングなので、全員袴を穿いて歌うそうな。あまりにも狙いすぎでつまらんのぉ。

 以前、安室奈美恵やSPEEDなど沖縄出身のアイドル歌手が大量に登場したとき、

「沖縄は感覚が昭和30年代だから、芸能界へのあこがれがすごくあるんだよ」

 と、近田春夫が指摘していた。最近は北海道がそうなのかね。


 昨夜の夕食は鶏手羽元ととら豆の洋風煮物だった。みじん切りのタマネギとざく切りのトマトをスパイスといっしょにオリーヴオイルで炒め、塩胡椒してバターで軽く焼き目をつけた鶏手羽元と、吸水させて下ゆでしたとら豆を入れ、鷹の爪とニンニクを少々加えて、コンソメスープで煮込む。仕上げにトマトケチャップで味をつける。まあ、チキンビーンとでも申しましょうか。

 半分残ったので、今朝温めなおして朝食にしたのだが、フォークで鶏手羽元を持ち上げたら、ぽろりと肉から骨がはずれて落ちたので、ちょっと感動した。(ただし、トマトスープが飛びちって顔にかかった)

 それにしても、どうして煮物はひと晩置くとおいしくなるんだろう?「ためしてガッテン」か「発掘!あるある大辞典」で解明してもらいたいものだ。

 めんどくさがりのわたしは、トマトをそのままざく切りにしてしまうので、煮物によじれたトマトの皮が混じっていたりする。わたしはそういうの全然気にしないけれど、気になる人は湯むきするなり、缶詰のホールトマトを使うなりするといいんじゃないかな。


 今週の「2時ドキッ」水曜日(2/13)。

 裾長の大きなバーバリーのコートを着た女性について、「駅伝の待ってる人みたい」と形容したのがすばらしかったです。


 3泊4日で香川と徳島を旅行してきた。

 2月16日の昼頃、国分駅前でうどん屋に入った。どうやら製麺所が経営している店らしく、テーブル席はあるのだが、注文カウンターの向こうは小さな工場になっていて、一家らしき数人が働いている。

 何をどうしたらいいのかまったくわからないので、おかみさんらしき女性に訊くことにした。

「どうやって注文したら……」

 そこまで言いかけたとき、おかみさんはカウンターの向こうで、別の客の応対をしはじめた。うどん屋でうどんを食べに来た客ではなく、製麺所にうどんを買いに来た客である。

 しばらくすると、おかみさんが戻ってきて、

「すみません。なんか言うてたね。ええっと、大でした?」

 そこでわたしは、

「中をお願いします」

 と答えた。もちろん意味はわかっていない。

 すると、ご主人らしき男性が釜揚げしたうどんだけが入った丼を持ってきて、

「240円です」

 と言うので支払った。しかし、これをどうしたらいいのか、まったくわからない。

 どうやらご主人は途方に暮れているわたしに気づいたらしく、

「ネギはここ、天かすはここ、だしはそこのズンドウに入っとるから自分でよそて」

 と教えてくれた。言われたとおりにネギと天かすをのせ、だし汁をかけて席に持っていくと、テーブルの上には七味のわきに下ろし金が置いてあり、3分の1ほどすり下ろされた皮つきのしょうががのっかっている。

 食してみると、これがめちゃくちゃうまい。香川ではもう2回讃岐うどんを食べたが、これがダントツのナンバーワン。たんなるかけうどんなのにこれほど美味とはすごすぎる。讃岐うどん恐るべし。皆さんも香川県にお出かけのおりは、こういう店で讃岐うどんを食べることをおすすめします。

 追記。こういうシステムの店を「セルフ」と言うらしい。なかには客が自分でうどんをゆでたり、ネギを刻んだりする店もあるそうな。

「セルフ」という単語は香川県ではきわめて一般的らしく、とある街角で「セルフ居酒屋」という看板を見かけたほど。入らなかったのでわからないが、カウンターに並んでいるつまみを自分で運ぶシステムの店じゃないかと思う。まさか客が自分で燗をつけたりまではしないと思うけど。


 別のうどん屋でしょうゆうどん(釜揚げしたうどんに醤油を少しずつかけて食す。アルデンテの讃岐うどんでないと成立しない料理)を食べたとき、つけ合わせにしょうゆ豆なるものがついてきた。黒っぽくなったそら豆で、甘辛い味がして、とてもおいしい。そのときはいったいどう調理したそら豆なのか、さっぱりわからなかったが、しょうゆ豆の黒川さんしょうゆ豆ページによると、


 しょうゆ豆は煮豆ではありません、蚕豆をこんがり程よく煎って砂糖・醤油・唐辛子で造った特製のタレに浸して製造致しますので、煮豆とは歯ざわり、感触がまったく違います。少し硬く噛めばポロっと砕ける歯ざわりが本物のしょうゆ豆の特徴です。

 ということらしい。豆好きのわたしとしては見逃すことができない一品なので、ひと袋買ってきた。しばらくは楽しめそうである。


 豆好きと同じくらいテレビ好きのわたしは、香川でも徳島でもホテルでもっぱらテレビを視聴していた。そこでの発見をご報告しよう。

 まずは香川県。新聞のテレビ欄に掲載されている民放局は、西日本テレビ日本テレビ系列)、瀬戸内海テレビ(テレビ朝日系列)、山陽テレビ(TBS系列)、OHKテレビ(フジテレビ系列)、テレビせとうち(テレビ東京系列)。全系列がそろっている。

 しかし、これらはすべて岡山の放送局なのだ(OHKとは岡山放送である)。岡山に本社とスタジオがあるテレビ局が岡山と香川向けに放送をおこなっているわけ。だから、たとえば夕方の情報番組では岡山vs.香川の対決企画があったりする。当然のことながら、ローカルCMも倉敷マスカットスタジアムでのオープン戦の告知など、岡山のものが大部分だ。

 一例をあげれば、金曜日の午後7時からOHKテレビで「ニョッキン7」という番組がある。ゲストと女子アナが地元のいろんな場所に行くという形式の地元情報番組らしい(ちなみにわたしが見た2/15のゲストはTake 2)。しかしながら、ここでも地元とは倉敷市日生町で、香川県ではなく岡山県内なのであった。

 香川独自の放送局としては、NHK香川以外に、香川テレビ放送網がある。しかし、これはケーブルテレビなのだ。したがって、ホテルで視聴できるのだが、新聞のテレビ欄には載っていない。

 一方、徳島県には四国放送という日本テレビ系列の地元民放局がある。それ以外は、毎日テレビ(TBS系)、ABCテレビテレビ朝日系)、関西テレビ(フジテレビ系)、読売テレビ日本テレビ系)、テレビ大阪テレビ東京系)といったぐあいに、大阪の放送局をそのまま視聴することができる。

 ここで謎なのは、四国放送読売テレビ完全にかぶっていること。つまり、同じ時間帯に同じ番組を放送しているわけだ。もちろん、違う場合もある。たとえば、「電波少年」の時間帯は、読売テレビでは「ほんわかテレビ」を、四国放送では「水戸黄門」を放送している。しかし、毎日テレビも映るということは、「水戸黄門」はそちらでも見られるではないか。他局の番組を再放送しているみたいなもんだ。

 まあ、これは徳島市だからであって、おそらくもっと地方に行くと、四国放送しか映らないという地域もあるのだろう。それに、四国放送では「ズームイン!SUPER」の枠で、「あさ630」と「おはよう徳島」という独自の朝の情報番組を放映していた。こういう番組を放送する局がひとつはないと、地元の天気や交通情報がわからないから、不便に違いない。

 というわけで、わたしが得た結論は、

「テレビ的には香川は岡山であり、徳島は大阪である」

 追記。なんてことを書いていたら、大森なんでも伝言板でより正確な情報が得られました。こちらをご参照ください。えーっと、ちゃんと見てますよ。でも、書き込むのはすごくこわいので……。

 さらに追記。この投稿を読んで、ある謎が解けた。というのは、香川で見た地元ニュース枠に「3海トピックス」というコーナーがあり、鳥取と香川と高知の情報を伝えていた。つまり「3海」とは日本海、瀬戸内海、太平洋のこと。四国4県ならまだしも、なぜこういう区分けで情報を提供するのか不思議だったのだが、これは相互乗り入れの結果だったんですね。なるほど。


 旅行中はどうしても外食になる。もちろん、3回食べた讃岐うどんは全部うまかったし、徳島で食べた阿波尾鶏(当然「あわおどり」と読む)という地鶏のからあげもなかなかよろしかったが、問題は朝食で、どうしてもホテルのバイキングですますことになってしまう。2日目には完全に飽き、「ああ、おれの手料理が食いたい」と切実に思うようになった。

 疲れていたので寝坊した今朝は、鮭ごはん、小松菜の煮びたし、しょうゆ豆、インスタントの味噌汁というメニュー。これでやっとひと息つけた。そうそう、予想どおり、しょうゆ豆はごはんにも合うことをご報告しておく。


 もうひとつの香川みやげは、くつわ堂の瓦せんべい。これがもう、半端じゃない硬さである。普通のせんべいの感覚でかじりついたら、前歯が欠けそうになった。食べたことのある方はおわかりでしょうが、何ひとつ誇張していません。マジです。

 いろいろ試した結果、あらかじめ手で砕いておいて、小さなかけらを奥歯で噛み砕くのがよいように思う。最初はめんくらうが、慣れるとだんだんうまさがわかってくる。

 余談ですが、高松市兵庫町の総本舗には可愛い店員さんがいますよ。いつもいるのかどうかは知りませんけど。


 そうか、「ゼブラ軍団」ですか。ご教示ありがとうございました。[参照

 でも、大森なんでも伝言板熱狂的利用者の方々に申しわけないので、わたしへのメッセージを書き込むのはもうなしにしましょうね。まあ、メールアドレスを公開しないわたしが悪いんですが……。いや、いまでさえ「ポコチンを科学的にでかくする方法!」とか「濡れ濡れチアリーダー!」とか、そーゆーメールが山のように届くもんでねえ。


 元ジュディ・アンド・マリーのヴォーカルYUKIのソロ第1弾シングルは〈The
End of Shite〉。わたしは基本的にバンド系芸能人には興味がないのだが、“shite”という言葉が気になったので調べてみた。予想どおり、Dictionary of English slang and colloquialismには、


shite : Noun / Verb. See 'shit'. [Orig. Northern use. 1800s]

 と書いてある。なぜわざわざ英国のスラングを使ったかというと、要するに〈The End of Shit〉では英米でリリースするとき伏せ字扱いになってしまう(The End of S**t)という配慮からではなかろうか。歌詞のなかでは思いっきり“shit”と歌っているのにね。

 わたしはこういう「英語だとわかんないからいいだろう」的な言葉づかいはあんまり好きじゃない。YUKIちゃんは〈ウンコ〉というタイトルのシングルをリリースしてみたらどうですか?


 わたしは政治のことはよくわからないので、田中真紀子鈴木宗男参考人招致は話芸として視聴した。

 この観点からすると、田中真紀子はばつぐんにしゃべりがうまい。「棒を飲む思い」「スカートの裾を踏んづけられているよう」などの卓抜な表現を連発したあげく、「ご自身が抵抗勢力」と落とすあたりは、並大抵ならぬ話術である。これ、事前にネタを繰ってあったんでしょうか。アドリブであそこまでしゃべれるとは、とても思えないが。

 たぶんしゃべりのうまさは、父親の田中角栄直伝なんだろうなあ。まるで藤山直美を見る思いがした。

 一方、鈴木宗男はやや訛りの残った朴訥としたしゃべりで、興奮すると声がうわずってくる。ああいう話芸は地元選挙区でフェイス・トゥ・フェイスでやるとウケるのかもしれないが、メディアではだめですね。善人ぶっていながらも傲慢さと悪辣さが透けて見えるのは、古典的な代議士風に思えてしまう。


 大きめのスーパーに行ったら、BORGES印のオリーヴオイルがあり、おもしろいので買ってきた。スペイン製だから本当に「ボルヘス」と読むのではないかという気もするが、輸入元が貼った日本語のラベルには「ボルゲスオリーブオイル」と書いてあった。まだ使用していないので、迷宮的な味がするかどうかは不明。

 ちなみに、わが家にはオリーヴオイルとゴマ油しかない。揚げ物つくらないもんでして。


 今朝の朝食でしょうゆ豆が切れてしまった。瓦せんべいは昨日全部食べちゃった。また食べたくなったら通販で買おうっと。


 リゾットをつくろうと思って、スーパーに行ったら、またもや鱈がけっこう高かったので、代わりにスルメイカの切り身を買ってきた。結論から言うと、タマネギとイカのリゾットは大正解。実に下世話なうまさで、大変よろしかった。ただ、イカからも十二分にうまみが出るので、スープはもうちょっと薄めにしたほうがよかったな。

 食べ終えたあと、スープでイカを煮た片手鍋を洗っていたら、ベキッと音がして柄がまっぷたつに折れた。寿命だったんですね。これから買いに行く予定。


 鮭ごはんを何度かつくるうちに、この方法(炊き上がった瞬間、ごはんの上に何かをのせ、蒸らして加熱する)は他の食材にも応用できるのではないか、と思うようになった。

 そこで今朝はたらこで試してみた。塩鮭をたらこに変えただけで、まったく同じ方法でつくってみる。蒸らしたあと、たらこを混ぜ込むとごはんがピンク色になり、味もまあまあおいしかった。だが、生食用のたらこだから、べつに蒸らさなくても、炊き立てのごはんに混ぜ込むだけで同じものができるんじゃないかな。それに、たらこってなんでこんなに高いの。

 辛子明太子でも一回試してみようと思っているのだが、量を加減しないととんでもないことになりそうで心配。


 朝食用につくった水菜のおひたしが少し余ったので、ささみの薄切りといっしょにバターで炒め、塩胡椒して夜食にした。その際、ふと、「ささみって何?」という根本的な疑問が頭に浮かび、辞書で調べてみた。


ささみ【笹身(笹の形をしているので)鶏の胸の部分の上質な肉。

 ということらしい。鶏胸肉とささみは脂身忌避主義者に愛好されているようだが、脂肪がまったくついてないんですかね。

 年をとっても知らないことは山ほどあるなあ、と思う今日この頃でありました。


きょうの料理」をぼんやり見ていたら、チューブ入りアンチョビなるものが登場して驚愕する。ああ、世の中にはそんな便利なものがあるのか。ぜひどこかで入手せねば……。


 本物のバターで焼いた目玉焼きって、うまいよねえ。わたしには、卵の黄身や油脂分を過度に嫌悪する人の気が知れない。そういう人はたぶん三食全部脂っこいものを食べたいんだと思う。わたしはごくたまにしか脂っこいものを食べないので、そのときは脂身たっぷりの豚バラ肉も本物のバターも大歓迎です。


 わたしの日々の観察によると、ボタン式信号を押さずに渡ろうとするのは高齢者が多い。これはたぶん、自分がボタンを押すことで車を停めるのは申しわけない、という高齢者独特の考え方から生じる現象ではないかと思うが、でもドライバーにとっては轢かれるほうがよっぽど迷惑ですよ。お年寄りの皆さんは堂々とボタンを押して青信号で横断してください。


 文藝春秋漫画賞終了

 ……はべつにどうでもいいんだけど、これを報じたNHKのニュースで唐沢なをきの漫画がアップで映し出されたのは快挙(?)であった。わたしはてっきり本人が何かやらかしたのかと思ったよ。


 今朝の朝食で、辛子明太子を使っためんたいごはんを試してみる。予想したほど辛くならず、うまかったです。