神楽坂倶楽部 2008.02.08

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2008年2月8日(金)


 またまたのご無沙汰です。またちょっとその後の経過報告です。


 とりあえず、退院以来ずっとあまり変化のない自宅療養の静かな日々をすごしています。外出といっては週1回の通院と、きのうからはじまった免疫療法のためのこれまた通院くらい。でも一応、6日のガンセンターの診察で、ついに最後の管がとれて、完全に身ひとつになったといいますか、「何もついてない体」にもどることができました(^^)

 
 もう手術以来1ヶ月半も、だんだん少なくなるとはいえ、いろんな管や袋をぶらさげていて、退院してもずっと管つきであったので、何もなくなった、というのはなんだかそれだけでほっとする思いですね。おかげでパジャマでない、普通の服もやっとまともに着られるようになりました。まだ、着物が着られるには、お腹の傷も痛むので時間がかかりそうですが………


 食欲のほうはあいかわらず、まあ常人のよくて3分の1、悪ければ4分の1というところです。じりじりと体重減少が続いていますが、入院前からはもう12㎏痩せました。おかげで寒くて寒くて、布団には湯たんぽと電気あんかをいれ、外出には使い捨てカイロを貼り、というありさまですが、だんだん世の中も春になってきたので、きょうなんかぽかぽかとうららかな日で、外はさむいのでしょうがガラス戸ごしには、出してやったミカンにメジロがひっきりなしにやってきて、春遠からず、という感じです。本当にあたたかくなるころには、外出出来るようになるでしょうか。今年のお花見には無事にゆけそうかな。


 お正月をはさんでいたのでなかなか病理の診断があがって来ず、抗ガン剤を使用するかどうかが最終的にまだ決まってないのですが、使うにしても一番弱いのを使用するということで、副作用はほとんどない、ということで少しほっとしています。一方では免疫療法で免疫をあげようとしているところですが、このあとはいろいろなことに少しづつでも気を付けてゆこうと、食生活も見直したり、いろいろな方面でリセットをかけたいと思っています。幸いなことに、この3ヶ月近くの入院・療養生活の成果なのかどうか、きのうの採血の結果では、肝機能、腎機能いずれも正常になり、栄養状態も悪くはなく、貧血以外かなり健康状態は向上している、ということですし、ガンセンターの先生にも「この手術を受けた人にしてはずいぶん元気がいい」といってもらえるくらいなので、予後の経過はきわめて順調なのだと思います。


 肝心の仕事のほうは、ぼちぼちとですが復活しつつあり、先週は本当に久々に、退院後初のピアノもちょこっと弾きました。妹弟子たちがみんなライブを始めているので、いささか気がはやりますが、まずは焦らないように、からだのほうからゆっくりと直してゆかなくてはとおのれを制していましめています。しばらくベストセラーリストにもごぶさたでしたが、昨日「グイン・サーガ」119巻「ランドックの刻印」が発売されて、ようやくまた復活することもできましたし。


 それにしてもメジロが可愛いです。ほんとにきれいな色をしたトリですねえ。来年の春もメジロにミカンをやって窓越しに目を細めて見守っていられるよう、真面目に節制しようと思います。私のいないあいだにデンマークカクタスもよく咲いてくれましたし………もうじき梅も咲きますね。いや、もう開いているところもあるようですが。5月くらいになったら、何か軽いライブくらいできるかなあ。まあ、まだ、ガンセンターの主治医に「2月いっぱいは安静にしていて下さい」といわれてしまったので、春がくるまでは、ひたすら冬ごもりの毎日です。まだちょっと続けて座っていると、お腹の傷がぎゅーっと痛んできますしね。焦らない、焦らない。


 まもなく誕生日だったり、バレンタインだったり。――それよりも、早く光り明るい春が来るといいなと待っています。



2008年2月8日(金)AM11:15 
おや、今日は俊ちゃんの誕生日なんだ(笑)


中島梓


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