「……
『我々科学者は、
これからどのような世界をおまえたちに残していけるのだろう。』 .
ふと、そう思うことがある……。
人類は夜の暗闇を炎で照らし、その恐怖から解放された。
だが、それと同時にさまざまな犠牲をも生み出してきた。
公害、自然破壊、オゾンホール……、
いつも何かあってはじめて、慌て、騒ぎ、後悔をする。
だが、それももう限界だ。
もし今度何かあれば……、それが取り返しのつかないことならどうする?!。
我々科学者とはいったい何者なのだ?!。
進化というベールを被った破壊者なのか……。
私は願う……。
科学が常に犠牲を生み出すのなら、
その科学でそれを食い止めることはできないだろうか……。
そうすることだけがおまえたちに未来を託せる方法なのかもしれんな……。
そして、母さんも……、それを望んでいるはずだ……。」