神楽坂倶楽部 2008.07.09

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2008年7月9日(水)


 またちょっとあいだがあいてしまったので近況報告と参りましょう。

 
 いま現在はちょうど抗ガン剤服用の「休薬期間」に入っているので、やや元気です。どうしても4週間服薬して2週間休むという、「4投2休」というのだそうですが、その4週間目くらいに入ってくると薬の毒がたまってきて、もう肝臓も処理しきれなくなるらしく、どんどんだるくなり、食欲がなくなってきます。それでも私はまったく吐き気がないだけでも、相当に恵まれているらしいのですが………


 それで投薬期間の最後のころになるともう、果物とキュウリくらいしか食べられなくなってきます。もうなーんにも食べたくない、という感じです。甘いものとかだましだましなら入るのですがね、お米のご飯だのが特に入りません。それで薬が終わって、1週間くらいたってくると、ほんとに現金にお腹が減ってくるのですね(笑)ちゃんとご飯が食べたいと思うようになる。ほんと健康って大事だなあ、とつくづく思います。

 
 いまは、3日までが投薬期間だったのでちょうど休薬期間のまっただなかで、かなり元気になってきたころですが、困ったことにきのう免疫療法のクリニックにいって採血してもらったら、肝機能はよくなってきていていいし、白血球も問題ないんですけど、「栄養失調気味」といわれてしまいました(笑)貧血で、総蛋白がえらく低いんだそうです。コレステロールも基準値を割っているし、「休薬期間のあいだにがんがん肉とか魚とか食べてね」といわれましたが、どうも、まだそこまで元気にはならんですねえ(笑)それでも活動的なことは活動的なんですが………


 とりあえず当面の目標は今週土曜日の「ボサノバ・ライブ」です。ボサだけをやるわけじゃなく、せっかくフルートの理恵ちゃんがいてくれるので、美しいクラシックだのセミクラシックだのもやるんですが、でもやっぱりフルートでボサノバ、夏ですね!って感じで、いいですねえ。今回はオリジナルの「4分の5拍子のボサ」だの、なんかいろいろ妙なものも書き下ろしたので、そのご披露もありますし、理恵ちゃんとは久々だからとても楽しみです。これで来月8月10日は「浴衣みせびらかしライブ」(笑)これもまた楽しみ。こうなるとほんとにもう、「生きているあいだに何回ライブ出来るか」って感じになってきますね。来年すぐ消えちゃうわけじゃないにせよ、「からだがきいてるあいだに」っていう気分はいっそう切実になってきます。


 先日は「がんサポート」という雑誌のインタビューなど受けましたので、来月あたりに出るんじゃないかと思います。興味おありのかたはご覧下さい。また、8月5日には、闘病記「ガン病棟ピーターラビット」という本がポプラ社から出ます。その次の月には引き続き、絶版になっていた、ないし入手困難になってた「アマゾネスのように」もポプラ文庫で復刊されます。なんか8月はグインの122もあり、「女郎蜘蛛」の文庫もなんだかずいぶん早く出て、久々に珍しくけっこうたくさん本が出ちゃうので、今年はグインは月刊なしの6冊なんですけど、そのほかに中島名義で2冊、伊集院が書き下ろし2冊文庫2冊、天狼出版部からも矢代俊一シリーズの続編が出ることになってるので、それをいれないとしても12冊でちゃんと平均すると月イチになってますね(笑)これで病人だと信じてくれ、ってのが無理かもしれませんが。ライブもとりあえず9月まで毎月やるし(笑)


 でもまあまだ本当に全快したわけじゃないんで、ちょっと無理するとすぐ熱は出るし………こないだは久々に横浜に一泊したんですけど、そしたらてきめんに翌日38度5分になっちゃいましたから、なかなかまだまだ無理は出来ませんが、でも気持のほうは相当いろいろな面に積極的にはなりつつあると思います。まずは何はともあれ12日の「ボサ・ライブ」です。ボサノバはもともと小野リサさんとか、いや、ずっと以前にセルジオ・メンデスとブラジル’77が好きだったころからだから………77ていうからには77年前後なんですから、もうなんと30年も前ですねえ(^^;)浪漫之友に連載している「ヴァイス・トロピカル」っていうタイトルも、セルメンの曲からきてたりしますから、ボサやラテンは好きなんですけれども、正面切って取り組むと、日本人にはノリを出すのが相当難しそうで、でもまあなんとか、しかもドラムもパーカスもなしで、ベースとフルートと3人で頑張って、赤坂に夏の風を吹かせようと思います(笑)よろしかったらぜひおあそびにおいで下さい。

 
 ということで近況報告でした。



2008年7月9日(水)



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