「 ギョラーラ、スープバイズケ ! 」
1960年代の半ば、
東京は新橋駅烏森口界隈を根城にする一部のサラリーマンは、
中華そば屋のカウンター越しに、
こう仲間内の符牒でもって昼めしを注文するのだった。
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寺崎央 著 「 ワーズワースの冒険 」 に出てくるフレーズである。
「ギョウザ・ラーメン・ライス、それにスープ倍を付けで」を縮めたのを意味する仲間内の符牒が「ギョラーラ、スープバイズケ」だというのである。
仲間内の符牒ではなくて、その前に店主に通じる必要があるだろ!とか、「 バイズケ 」 ぢゃなくて 「 バイヅケ 」 だろ!とか、この店にはセットメニューとかはないのか? だの突っ込みたい部分もあるのだが、
そんなのは、昼食時のサラリーマンのロマンの前には雲散霧消である。
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符牒は通じそうにないので、
「 ラーメン ( 麺 硬め ) 」 580円 + 「 餃子定食 」 700円 で代用である。
バイズケのスープが味噌汁になり、生卵が付いたわけである。
覚悟して、そして完全に空腹状態で赴いて完食でしたが、
はっきりいって、ハンパでない量がありました。
そして、カロリーもあって、お財布にも優しくありませんが、
ちょいラー油多めの醤油を付けた餃子で食べる銀飯は幸せ♪である。
そこにラーメンをすするのも幸せである。
漫画美味しんぼ29巻、「フランス料理とラーメンライス 」からラーメンライスの作法。
「 ラーメンライス食法その一。まずラーメンの汁をひとすすり。ついで麺をひとすすり。
- 作者:雁屋 哲
- 発売日: 1991/03/30
- メディア: コミック
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麺を口に入れたまま、飯をガバッと大きく一口。麺と飯を一緒に咀嚼する。これがラーメンライスの醍醐味 」
「 ラーメンライス食法その二。汁をひとすすり。素早くラーメンの上の海苔をすくい取って、飯にまいて口に入れる。
同時に麺をすすりこむ。海苔と麺と飯。この三者混合の味の豊かさを味わう」
「 ラーメンライス食法その三。メンマをおかずに御飯を食べる。
歯ざわりを楽しんだところで麺をすすりこむ。そして汁を大きくひとすすり 」
「 ラーメンライス食法極意。要するにガツガツズルズルやるべし ! 」
これを読むとラーメンライスが食べたくなる事うけあい。