2009年7月後半


 白インゲン豆のパンケーキで朝食。ソースは軽く煮つめたバルサミコ酢+ケチャップ。

 ソースをかけてすぐ食べようとすると、むせこんだりするから、少し冷ましたほうがよさそう。


 北村薫、第141回直木賞を受賞(7/15)。

 わたしはたんなる一ファンなので、素直にうれしかったです。


爆笑レッドシアター」(7/15放送)を録画チェック。

 中川家の発狂したコントがすばらしかった。礼二の目がこわいのが特によろしい。内村光良の指摘どおり、「半分アドリブ」だろうね。

 ジャルジャルの演歌ネタは「星はしご」に尽きる。このフレーズを思いついた時点で勝ったも同然。

 劇団ジョセフィーヌは正直言って、わたしにはおもしろさがいまいちわからない。わたしに小学生の子供がいないせいかもしれない。ま、こういうのが入っててもいいかな、人気もあるようだし。

 ジョセフィーヌ先生は半分(昔の)久本雅美と思われる(<大阪弁だし)。

 ホワイトシアターの藤田かおるに見覚えがあると思ったら、奥居香ものまねの人か。本芸はいまいちかな。


 イチローの姪が芸能界デビュー。

「ゆくゆくはイチロー選手のようにビッグになりたいですか?」

「なりたいです」

「ホームラン飛ばせそうですか?」

「飛ばしたいです」

 お嬢ちゃん、まずは内野安打から始めないとイチローにはなれんよ。


ザ・ベストハウス123」(7/15放送)をなんとなく録画チェック。

 ソーセージはどれもうまそうだったけど、100グラム578円や5本入り530円は高いよ。ゆでたり焼いたりして食うならいいけど、料理に使うには、ほかの食材も同じくらい上等じゃないとバランスとれないしね。


 同番組の大好評“スゴイ脳”シリーズに、エコーロケーションで物の形がわかる全盲の男性が登場し、茂木健一郎がこんなコメントをした。

「脳って全体の30%が見るために使われているんです。だから見ることに頼らないと、30%が空くわけです。その分、ほかに使える。そこでスゴイ能力が発揮できるわけですね」(録画を見なおしたから正確です)

 テレビタレントに粘着する趣味は持ちあわせてないから、あんまり言いたくないんだけどさ、この発言はいかがなもんかね。

 脳の30%を使わなきゃならないんだから、ものが見えることがスゴイ能力なんだよ。そのスゴさを解明するのが脳科学じゃないのか? だいたい、全盲の人が全員エコーロケーション能力を持ってるならともかく、世界中でこの人ひとりなんだろ?

 脳に空きをつくるとスゴイ能力が発揮できるってんなら、目も見えず、耳も聞こえず、なにも感じない脳みそだけの存在になればいい。通俗脳みそ話に誘引される連中は、内心ほんとうにそれが理想だと思ってるんじゃないかね。

「おそらく脳のなかにわれわれの見えないものがはっきり見えてるんじゃないか」という伊東四朗のコメントは、通俗脳みそ話の核心をついていると思った。

 要するにオカルトなんだよ。霊や前世やオーラが見えるってのとおんなじとらえ方。

 そういえば、確か「平成教育委員会」で「自分は共感覚だから他人の過去がわかる」と発言したバカタレント(中野裕太)がいたな。そのうちきっと、右脳霊媒とか前頭連合野能力者とか出てくるよ。やれやれ。


 ベーカリーのおかずパンで手抜きの昼食。昨日ほどじゃないけど、今日も暑いっす。


 ちなみに茂木健一郎の裏の「ザ!世界仰天ニュース」(7/15放送)では、ピーコの左目摘出話を1時間放送していた。

 茂木くんはピーコに「左目を摘出した分、脳に空きができたんですよ」と言ってあげたらどうかね?


 このタイミングなら北村薫他・著にしたほうがよかったんじゃないか。帯で処理するという手もあるけど。


 おお、「おもいッきりDON」(7/16放送)で、ナイツが叶井俊太郎を紹介しているぞよ! くらたま効果はすごいね。


 いまふと思ったんだが、これじゃオレにTwitterは不要だよなあ。PCでtsudaるって……やれやれ。


 臓器移植法A案参議院でも可決されたのは、やはり脳科学のおかげだったのかな。

 きっとそのうち、脳死状態からの臓器提供を拒む家族は、宗教上の理由で輸血を拒む家族と同じくらい気持ち悪がられ、問題視されるようになるだろうね。家族の同意があれば許されるというのなら、どちらも変わらないじゃないか。

 世間一般の“常識”とはちがう事例は「スゴイ」と賞賛されるか、「気持ち悪い」と非難されるかどちらかである。世間一般の方々はそんなに「みんなおんなじ」なんですかね。


 プチフランスパン、二色ムニエルマスタードソース、白インゲン豆とキュウリの梅マヨサラダで夕食。

【ムニエル】銀鮭切り身とタラ切り身に塩コショウして小麦粉をまぶし、多めのオリーヴオイルで焼く。

【ソース】ムニエルしたフライパンに白ワインを注いで煮切り、粒マスタードを混ぜる。

【サラダ】朝食の残りのマッシュした白インゲン豆、塩ずりしたキュウリ半月切りを叩いた梅肉+マヨネーズで和える。

 珍しく銀鮭とタラが同時にバラで売られていたので。

 蜂蜜入り梅干しは無事に完食し、今日から普通のしそ梅干し。わしゃジジイなもんで、酸っぱい梅干しのほうが好きぢゃのぉ。


 プチフランスパンのトースト、ポタージュ(インスタント)、キュウリのエスニックゴマ和え(ライム汁+ナムプラ+すりゴマ)で朝食。


ダウンタウンDX」(7/16放送)のオール阪神・巨人がたいへんよかった。

 数字(漫才のネタ600本、有吉弘行の弟子時代6ヵ月)、目撃談(阪神の妻話)の3セットいずれもおもしろく、なかでも白眉は有吉がオール巨人「楽屋の厄介者」とあだ名をつけたことだろう。へたに矛先をゆるめてもしらけるだけだから、ガツンと行った有吉は偉い。


 有吉弘行はあだ名をつけて怒られたことはないが、事前にあだ名をチェックされることはあるらしい。

 番組スタッフがあだ名案を相手に伝え、不可になることもあるとか。「これじゃ、ぼくがたんに陰口叩いただけみたいじゃないか」となにかの番組でぼやいていた。


「奇跡体験アンビリバボー」(7/16放送)の地理的プロファイリングも興味深く視聴。

 ただし、天才数学者探偵がホワイトボードに数式を書き殴り、「人間は嘘をつくが数字は嘘をつきません」としたり顔で語ったりする再現ドラマ部分はどうかと思った。VTR出演したキム・ロスモ博士本人はまったくそんなキャラじゃなさそうなのに、なぜこうなるのかね。


 地理的プロファイリングから逃れるのは簡単で、ランダムに犯罪を犯せばよい。

 ところが、ランダムに犯行場所を設定すると、そこは人通りの多い繁華街かもしれないし、逆に被害者すら見つからない野原かもしれない。「ここでは犯行ができない」と考えて、移動したり中止したりすると、作意が働くためランダムにならない。

 要するに、ランダムに行動するためには、乱数表なりコイン投げなりパソコンなりで得た結果を厳格に守らなければならないのだ。そんなことをしたら、犯行に及ぶ前に取り押さえられるのがオチだろう。


 偶然の完全なコントロールは、たまさかにできることではない。〔……〕偶然はシミュレートすることしかできず、そのためには、気が狂うか、子供になるか、さもなくば極度に複雑な計算をしなければならない。

——イアニス・クセナキス


 ベーカリーのおかずパンで手抜きの昼食。午前中は大雨だったもんで、買い物が遅くなった。


 刻んだミョウガをのせた新巻鮭ごはん(当然焼きほぐしバージョン)、味噌汁(インスタント)、インゲンの梅ゴマ和え(日本酒+しょうゆ+叩いた梅肉+すりゴマ)で夕食。

 朝食のような夕食だが、こんなのもたまには悪くない。味噌汁とすりゴマが切れたから買わなきゃ。


 新巻鮭ごはんの残りに塩昆布をのせ、狭山煎茶〈舞〉をかけて完食。

 こっちのほうがおいしかったのは、グルタミン酸イノシン酸の相乗効果ではないかと思われる。ただ、塩分過多になる可能性があるから、昆布だしで鮭ごはんを炊くのが正解かな。

 グッチ裕三のオリジナルは昆布茶を混ぜて炊いていたはずで、これも科学的原理は同じ。


 夜中に目が覚め、ふとテレビを点けたら、横山剣が出演していた(「僕らの音楽2」7/17放送)。

 わたしのように修業を積んだ者には、この程度の超能力は日常茶飯事であるが、なんと茂木健一郎と対談していたのには驚いた。しかも、横山剣が茂木のファンであるらしい。

 うーむ……。またもクオリアのたたりかね。電灯が壊れなくてよかった。

 特におふた方への評価は変わらなかったけどね。茂木くんも今後クレイジーケンバンドを熱烈応援するように。

 CKBがアルバム宣伝活動を始めると、夏本番近し、という気分になるねえ。さて、また寝るか。


 バラエティ番組がBPOの審査対象に。

 これで低俗バラエティ番組は壊滅し、クイズとフリートークがますます増えるだろうね。「ガキの使い」とかだいじょうぶかなあ。


 プチフランスパン、赤パプリカとインゲンの炒めずサラダで朝食。

 直火焼きして皮をむいた赤パプリカざく切り、下ゆでして三等分したインゲン(昨夜の夕食食材の残り)、アルミ箔にのせて魚焼きグリルでじっくり焼いたショルダーベーコンざく切りをライム汁+ナムプラ+コショウで和えたもの。

 加熱したが炒めてはいないため、炒めサラダ。サラダに不可欠な脂分はベーコンから出る。


「にじいろジーン」(7/18放送)に竹中直人登場。山口智充との即興フォークギターデュオを満喫した。

 最近の竹中直人が芸を見せると、竹中直人のものまねをしているように見える。片岡鶴太郎もそうだな。

 なぜかというと、新作が存在しないからだろう。このふたりにとっての新作とは映画や絵画になるわけだから。

 というわけで、今回の出演も「山形スクリーム」の宣伝でありました。


 ビートたけしになると、もはやビートたけしのものまねができていないようにすら見えるからなあ。

 とりあえずテレビに出演し、ビートたけしでありつづけないと、映画が撮れないのかもしれないね。


 ベーコンとホウレンソウのペペロンチーノで軽く夕食。

 かなり出来がよかった理由は、

  1. ベーコン短冊切り、ニンニク薄切り、赤唐辛子小口切りは弱火でじっくり加熱し、ホウレンソウざく切りは強火でさっと炒めた。
  2. 奮発してショルダーベーコンのスライスを買った(といっても特売品)。
  3. スパゲティのゆで加減がうまくいった。
 の三つが考えられる。三つとも実践すれば間違いないんじゃないかと。

 とはいえ、蒸し暑い日にパスタをゆでるのはけっこうきつかったっす。おいしいから、あっというまに完食できたけどさ。


 夜中に目が覚め、ふとテレビを点けると、「着信御礼!ケータイ大喜利SP」(7/18深夜放送)が映ったので、ぼんやり視聴。

 この番組は公開収録SPが最もつまらない。満員の客席が笑いや拍手で盛りあがったり、来場した投稿者にインタヴューしたりすることが、低予算深夜番組のテイストに合っていないのだと思う。最大の問題点は生放送じゃないことだな。


 寝坊したけどまだ眠い。眠りが浅いのかな。


 ぶっかけそば、ホウレンソウの梅ゴマ和えで昼食。

 ゆでて冷水でしめた日本そばにカイワレ大根と刻んだミョウガをのせ、市販のめんつゆでぶっかけにしただけ。


 夕食はうなぎ焼きそば(う焼きそば?)。

 中華鍋を熱して油をしき、焼きそばをよく炒めて取りだす。しばらく日本酒にひたした市販のうなぎ白焼きぶつ切り、へたと種を取った甘長ピーマンぶつ切りを炒め、軽く塩コショウ。焼きそばを戻し、日本酒+しょうゆ+バルサミコ酢少々+めんつゆ少々で味つけ。仕上げに砕いた花椒をまぶし、かき混ぜる。

 土用丑の日(7/19)の邪道メニューで、うなぎはもちろん中国産養殖物(といっても、わたし的には奮発したけど)。おいしいけど、わざわざつくるのはやめてね。


 エッグサンドで軽く朝食。

 刻んだ甘長ピーマンとミョウガ入りスクランブルエッグをマヨネーズ+マスタードで和え、食パンにのせて折りたたんだだけ。


 昨夜の「世界の果てまでイッテQ」(7/19放送)は、珍獣ハンターのみならず、スイスのオフィスチェア祭りにまでイモトアヤコを出演させていた。

 ふと気になり、オフィスチェア祭りの開催日を調べてみると、少なくとも6/27以前であることがわかった。この時点で膝に爆弾をかかえるほど走りこんでいたということは、イモトが24時間マラソンランナーに決まったのは春ごろですかね。

 イモトは「イッテQ」だけでなく、日テレの番組に出まくっているが、他局にゲストで呼ばれることはいっさいないから、練習時間はじゅうぶんとれるんだろう。


「マネー資本主義(4) ウォール街の“モンスター”金融工学はなぜ暴走したのか」(7/19放送)も興味深く視聴。

 ウォール街金融商品開発に携わった3人の専門家(クオンツ)は、ひとりは金融工学の正しい知識を広めるコンサルタントになり、ひとりは「テクノロジーの暴走にはテクノロジーで対処するしかない」と新たな金融商品開発に取り組み、ひとりは金融業界から足を洗って牡蠣の養殖を始めていた。

 なかなかエレガントなまとめ方である。個人的に共感するのは2番目の人かな。テクノロジーをうまく操れるほど人間は合理的ではないし、テクノロジーから逃れることもできないと思うから。

 こういう話を聞くと、「頭でっかちの数学者が庶民の生活を脅かした」という感情的非難が巻きおこりがちである(そのくらい人間は合理的ではない)。

 でも、みんなごく普通に加入している保険だって、事故の発生率、成人病の発症率、死亡率などのデータをもとにして、掛け金や支払い金を計算してるから、じゅうぶん数学的だよ(実際、保険数学という分野がある)。たとえば、生命保険加入者が全員一斉に突然死したら、保険会社は破綻する。そんなことが起こる確率は極端に低い(=ほぼ起こらないと考えてよい)という前提があるわけで。

 今日(7/20)は最終回の放送があるわけだが、「世界の賢人から寄せられたメッセージ」はたいていつまらないものだから、見ないかもしれない。


 ひさしぶりに映画館へ。


アレックス・プロヤス監督「ノウイング」(2009)

 なんなのこれ。

トワイライト・ゾーン」的奇譚、子供がこわいホラー、大事故パニック、破滅物、SF、家族の絆、抹香臭いお涙ちょうだいを適当に詰めあわせているだけで、整合性ゼロ。

“ささやく声の人々”ってのがなにをしたいのか、さっぱりわからん。50年前にわかってたんなら50年前に選べばいいじゃねえか。なぜ数字を書かせて50年待つ必要がある?

 たぶんシャマランみたいなことがしたかったんだろうけど、シャマランの駄作よりひどいとは相当なもんだね。思いつきだけで映画を撮ってはいけません。


 祝日のチケット売場は大行列だったが、おおむね「アマルフィ 女神の報酬」「ごくせんTHE MOVIE」「ROOKIES」の客だったらしく、快適に鑑賞できた。この3作のほうがおもしろかったんじゃないか、という気もするけど。


 ベーカリーのおかずパンで軽く夕食(ちなみに昼食は外食)。


「音楽が美しいのは数学的構造が秘められているからである」という論を立てる人がけっこういる。たとえば倍音構造とかね。

 この論が誤謬であることは、イアニス・クセナキスの音楽を聴けば一目瞭然(一聴瞭然?)だ。クセナキスほど数学的手法を駆使して作曲した人はいない。しかし、クセナキスの音楽は前述の論を立てたがる人が求める美をいっさい体現しておらず、ほとんど凶暴なノイズのように聞こえる。

「それはクセナキスの数学の使い方が間違っていたからだ」と反論されるかもしれないが、それなら世の中には正しい数学と間違った数学があることになる。これはたんに数学に美的判断を持ちこんでいるだけで、「わたしが美しいと感じるものが美しいのだ」と主張しているにすぎない。

 正しい数学も間違った数学もなく、美しい数学も醜い数学もない。さらにいえば、善良な数学も邪悪な数学も存在しない。


「人間は嘘をつくが数字は嘘をつきません」というテレビ的台詞にだまされてはいけない。

 正しくは「数字には嘘という概念がない」。つまり、前提条件や境界条件を変えれば、どんな結果でも得ることができる(そしてその結果はつねに正しい)。計算した結果が日常的・現実的・社会的な意味において正しいか否かを判定するのは人間であり、そして人間は嘘をつく。


 わたしはずっとクセナキスの音楽はフリーインプロヴィゼーションとは相いれないものだと思っていた。その理由は、たとえば「ヘルマ」には手癖が存在しないからである。

 ところが、先日、「題名のない音楽会」(7/5放送)でひさしぶり(たぶん20年ぶり)に山下洋輔トリオ&ニューカルテットの「グガン」を聴き、そうでもないことに気がついた。

 クセナキスの確率音楽では、ある時間ブロック内の音の分布がある条件をみたしていればよく、個々の音はランダムに選択される。これは熱力学から得た発想だ。ある気体の温度が30℃であるとは、気体分子の速度の平均値が一定の値であればよく、個々の分子の運動は無視できる。

 フリーインプロヴィゼーションの場合、それこそ完全にフリーに演奏することもあるだろうが、たいていはある種の約束事がある。「グガン、グガン、ドパトトン」でありさえすればランダムに音を選択してよいことと、音の分布がある条件をみたしてさえいればランダムに音を選択してよいことには、はたしてどれほどのちがいがあるのだろうか?

 もちろん、クセナキスは即興演奏など許さない。彼は自分で計算した結果を確定した楽譜に起こし、そのとおりに演奏しろと命じる。「オレがランダムに選んだ音を忠実に演奏しろ! そうしないとおまえらの手癖が残るからランダムにならねーんだよっ!」というわけだ。やはり接近しているようで、深い断絶があるのかな。

 クセナキスの言葉を借りれば、フリーインプロヴィゼーションが好きな人は「気が狂うか、子供になる」ことを理想としているのだろうと思う。ノリすぎて狂っちゃうとか、子供のように自由奔放に演奏するとかね。それができない人間が同じ方向性を持つ音楽をつくりだすには、「極度に複雑な計算」をするしかない。


「先週のラーメン日本一決定戦はひどかった」との噂を聞きつけ、「サプライズ」(7/20放送)のカレー日本一決定戦を視聴してみた。ラーメンやカレーを扱うこと自体、番組としては早くも末期症状のような気がしますが。

 いやー、すごいねこれ。食ったことがないものをテレビの情報だけで優劣テレゴング判定できると思う視聴者はどうかしてるぜ。政策を吟味せずテレビの印象だけで投票するようなもんかね。


 コーヒーで目覚まし中。


 いよいよ明日(7/22)は皆既日食である。

 ふと気になり、鹿児島県種子島屋久島地方の天気予報を調べてみると、「くもり 時々 雨 所により 雷 を伴う」だった(気象庁7/21午前5時発表)。

 だいじょうぶかなあ。日食の瞬間だけでも晴れ間がひろがるといいけど。


 鱒ごはん(当然焼きほぐしバージョン)と味噌汁(インスタント)で軽く朝食。鱒ごはんには叩いた梅肉をのせ、いりゴマをふる。


 朝から雨模様で、いやになるくらい蒸し暑く、食欲も減退気味。多少気温が高くてもカラッとしてくれたほうがいいなあ。


 録画しておいた「マネー資本主義(5) 危機を繰り返さないために」(7/20放送)をざっと視聴。けっこうおもしろかったよ。

 スタジオゲストの西原理恵子がFX取引に金を「張る」と表現していたのに感心した。博打であることをきちんと認識しているわけだ。

 江上剛糸井重里もなかなかいいことを言ってたね。糸井はてっきり野菜の話をするのかと思ってたが。


 非常に悪質な詐欺で逮捕された男について、「最近羽振りがよかった」と周囲の証言。その理由は、

「コンビニにタクシーで行っていた」

 別の詐欺の犯人は毎晩キャバクラに通い、ドンペリを注文して、ン千万円だかン億円だか使いはたしたという。

 お金はとっても大事なもんだけどさ、使い方もろくにわからないくせに無制限に欲しがるのはビョーキだよ。「自殺にはDNAが関係」「犯罪は脳に原因」とかいう前に、まずマネー依存症の治療薬を開発したらどうかね。


 たったいま思いついたフレーズ。

 山下洋輔はfree jazz、クセナキスはjazz free。


 聴かないとどんな音楽かわからないだろうなあ、と思ったから引用。これを楽譜どおりに弾いてるのだよ、諸君。


 いま気づいたけど、大森望さんは高橋悠治にちょっと似てるな。あと、梁石日にも似てると思う。歳をとるとああいう顔になるのかもしれない。


「日本の『バラエティ』番組とは『お笑いという名のもとに出演者を拷問にかける』もの」という知見は、約20年前のものですね。たとえば、こういうやつ。

ダウンタウンのごっつええ感じ

 画像を発見できなかったけど、ジミー大西を地面に首まで埋めて、すぐ脇にローラー車を走らせたこともあったな。「子供が真似したらどうする!」という抗議の電話が殺到したとき、松本人志「真似できるもんならやってみろ」と言った(『遺書』による)。

 現在は「感動の名のもとに出演者を拷問にかける」のが主流でしょう。この場合は、無理強いではなく出演者本人がやりたがった(という建前である)し、スタジオゲストが泣いてくれるから、すべて許されるわけです。


 イギリスでもJ・G・バラードのように低俗バラエティ番組に惹かれる人は少数派なのかな。(いや、バラードはそんな低俗な人じゃない! とファンに叱られるかもしれませんが)

 ま、どうせそのうち低俗バラエティ番組は絶滅するから心配はいらないよ。

 追記。「SFファン交流会 J・G・バラード追悼」(6/20)レポートより引用。


 バラード自身は映画よりもテレビのマニア。今で言う「カウチポテト」的に、ウィスキーを飲みながらテレビを見ているのが常。でも、見ている番組が変だったり、テレビそのものの見方も変だったりする。

 缶ビールじゃなくてウィスキーだったか。


 大寝坊し、目が覚めたら日食は終わっていた。ま、NHKのまとめ番組で見るか。


「おもいッきりDON」(7/22放送)に島田秀平登場。もちろん手相の話。

 昨夜の「人志松本の○○な話」(7/21放送)にも出演し、収録前にみんなの手相を見ていたね。ポスト小笠原まさやが狙いなのかな。淫行で捕まらない線をサインペンで引いておいたほうがいいんじゃないか。

 号泣が解散していたことを今日初めて知った。


 最近の手相判断には「努力すれば手相は変わる」とか「ペンで線を描いてもいい」という話が出てくるけど、なんなのかね。

 生まれつき幸運な人と不運な人が決まるのは不公平だから? そう思ってるなら、占いなんかやめたらいいと思うけど。


 あいかわらず食欲減退気味。牛乳やヨーグルト飲料や野菜ジュースで水分補給し、おかずパンや総菜をつまんでますから、とりあえずだいじょうぶですが。


 現在の若手芸人に「箱に入れてセメント詰め」「地面に埋めてローラー車を通す」という企画を打診したら、おそらく拒否されると思う。「芸人はかっこいい」と思っているし、体を張らなくてもそれなりに売れると知っているからね。

 逆にジャニーズ系アイドルのほうが体を張る仕事を受けるのは、いざとなれば事務所が強権発動する安心感があるからだろう。

 同じことがアクション映画にもいえて、かつての香港映画や現在のインド映画、タイ映画がなぜおもしろいかというと、生傷の絶えないガチのアクションをやってくれる俳優と、爆発で吹き飛んでくれるエキストラがいるからだ。日本やアメリカにはもういない。だから、CGで補っている。

チョコレート・ファイター」はまだ見られずにいるけれど、この手の映画をおもしろがるのは、東南アジアの低賃金労働に支えられた格安商品を買うのと同じじゃないか、という気も少しする。「体を張ることがかっこいい」と考える人たちの映画がヒットし、正当な評価と報酬が与えられればいちばんいいんだが……。


 試聴音源が見つからなかったので、イアニス・クセナキス「ボホール」抜粋版。原曲はこれが20分間つづきます

 松本清張砂の器』のトリックが実現可能な唯一の電子音楽(正確にはテープ音楽)です。


「どーもキニナル!」に野方ホープ社長が登場。その“壮絶人生”とはなにかというと、娘(林由美香)はなんとAV女優で夭逝し、息子はなんとゲイだったという話。

 ご遺族が取材をよしとされたのなら、部外者がどうこう言う筋合いはない。「あんにょん由美香」『女優・林由美香』をもうちょっと宣伝してほしかったとは思いますが。


 スーパーオイルサーディントースト、ポタージュ(インスタント)で朝食。

 ふたを開けた缶ごと魚焼きグリルで加熱しつぶしたオイルサーディン、卵白身、砕いた花椒、叩いた梅肉、乾燥コリアンダー、塩コショウをよく混ぜてタネにし、粒入りマスタードを塗った食パンに塗って、魚焼きグリルでトースト。

 複雑な味がして、当然おいしい。その反面、オリジナルのシンプルな味も恋しくなるのだから、人間はぜいたくなもんです。


 草磲剛、ノーギャラで地デジ大使に復帰。

 明石家さんま的ベタさでいくならば、まずは地デジカのかぶりもので登場だな。SMAPは着ぐるみ・かぶりものなんかへっちゃらだから、罰ゲームにはならないけど。


 ダブルジョイレコーズ様よりクレイジーケンバンド「ガールフレンド」をご恵贈いただいた。いつもありがとうございます。茂木くんところにも当然届いてるだろうから、ちゃんとblogで宣伝してねっ!

 CKBの音楽を聴くたびに、何か言いようのない深い感動を覚える。ある深遠な真理への予感をこれらの音楽に感じるのだ。CKBが私の胸に語りかけてくるものは、いったい何なのだろうか? 残念ながら、私はそれをまだ言葉にすることができない。

 追記。小野瀬雅生さんからいただいたらしい。どうもありがとうございます。


 ベーカリーのおかずパンで軽く昼食。


映画秘宝」9月号を購入し、カナザワ映画祭2009の予告を読む。

 フレデリック・ワイズマン監督「エッセネ派」(1972)は万難を排して見に行きますです。


 夕食は豚肉とニラのチャプチェ。

 豚肩ロース細切りを日本酒+しょうゆ+おろしニンニク+砂糖少々にひたし、下味をつけておく。中華鍋を熱してゴマ油をしき、コチュジャンを投入して、豚肉、湯通ししたニンジン細切り、ニラざく切り、シイタケ薄切りを炒める。吸水した春雨を加え、いりこだしを注ぎ、豚肉の漬け汁も足して、軽く煮る。仕上げに砕いた花椒をまぶし、混ぜあわせる。

 豚肩ロースはカナダ産ステーキ用(特売品)。花椒は朝食用が残ったから、気まぐれで加えただけ。

 チャプチェの流儀もいろいろあるようだが、わたしが汁だくでつくるのは、春雨を焦がす危険性が少ないし、残っても温めなおすことができるから。


 オールスター第1戦(7/24放送)をテレビ観戦。昔ほどじゃないけど、やっぱ燃えるね。


 なんだか現代音楽づいてきたので、モートン・フェルドマン「ピアノと弦楽四重奏」抜粋版。

 原曲はこれが75分間つづきます。恐ろしいことにCDには収まりきらず、最後はフェードアウトしたりする。おそらくフェルドマンの最高傑作。


 1回休み。


 今日(7/25)は「FNS26時間テレビ」の日であるが、たぶんいまひとつだろうなあ。深夜枠だけ見るか。


 おっと、なんかだらだらすごしちゃったな。


「FNS26時間テレビ」(7/25・26放送)はちらちら見てたけど、つまんなかったね。12時間耐久三輪車レースとイカダマラソンという感動=拷問企画のほかは、クイズとゲームをえんえんとつづけるのみ。

 島田紳助が言っていたとおり「ムダの果てに感動がある」のかもしれないが、そのムダとはテレビに教えてもらうもんじゃないだろう。ひとりひとりが自分で見いだし、考えだしたムダならいいけれど、フジテレビの企画にのっかって泣かれてもねえ。


 超能力のおかげでクレイジーケンバンド「ガールフレンド」@「MUSIC JAPAN」(7/26放送)も無事視聴。さて、寝るかね。


 余談ですが、今日のNHK杯将棋トーナメント(7/26放送)の聞き手がひさしぶりに千葉涼子女流三段だったのは、来週、いつもは聞き手役の矢内理絵子女王が対局するからで、要するに2本撮り(以上)なんですね。ぎりぎりの終盤で成銀を抜く筋を指摘したあたりはさすが千葉タン。

 羽生善治四冠になると、1本目解説、2本目対局という収録でも引き受けるらしい。


 あいかわらずだらだらしてますが、中間報告を少し。


人生が変わる1分間の深イイ話」(7/27放送)をちらっと見たら、新撰組リアンとかいうイケメングループのオーディションがあり、緊急レコーディングまでなされていた。来週はスタジオに登場するらしい。

 また同じ番組になりつつあるようですな。日テレもひと儲けしたいのかねえ。


 島田紳助はテレビでよくクサいことを言ったり、号泣したりするが、あれは本気なんだよ。5分後には忘れることができるだけで、その瞬間は本気なの。で、10年たっても、その瞬間を思いだすと同じように泣ける。

 視聴者だって5分後には忘れてるわけだから、紳助はテレビの本質をよくわかっているともいえる。


 山田辰夫死去(7/26)。

 あまりにもショックだったから、今日はこれにて休みます。


「しゃべくり007」(7/27放送)は恒例のTSUTAYAとのコラボで、レギュラーと竹中直人がおすすめ恋愛映画を紹介していた。

 原田泰造のおすすめはウォルター・ヒル監督「ストリート・オブ・ファイヤー」(1984)。ほんと、泰造とは友達になれそうだな。

 この映画は過大評価してはいけないけど、好きです。最大の問題点はウォルター・ヒル音楽のセンスがないこと。

 追記。「ウォリアーズ」や「クロスロード」の音楽はよかったなあ、と思いなおしたので、おわびして一部訂正します。「ストリート・オブ・ファイヤー」もダイアン・レインが歌っている体の曲以外は悪くなかったかも。


 ウォルター・ヒル作品の影響力はかなりあって、ギャングスタ系のヒップホップには「ウォリアーズ」(1979)のサンプリングが多用されていた。おそらく日本におけるヤンキー映画のように受容されたんじゃないかな。

 例がポッピーズで恐縮ですが、

sampling source:


 蜂蜜入り紅茶(ウバ)で胃腸刺激&血糖値アップ。梅雨も明けてないうちから夏バテ気味で、空腹なのに食欲はいまいちなのだ。


 昨夜の「人志松本の○○な話」(7/28放送)はゾッとする話後編。

 TKO木下の心霊スポットロケ話がよかった。本人はあくまでゾッとする話と認識している点がまたおかしい。

 FUJIWARA原西のガチ怖い話は、聞くのがたぶん3回目。ま、ひとネタありゃじゅうぶんか。稲川淳二じゃねえんだから。

 来週はためになる話で、島田秀平が手相を見るだけのようだから、見ないかもしれない。


 梅カイワレぶっかけうどんで昼食。

 冷水で締めた細うどんに叩いた梅肉とすりゴマをたっぷりまぶし、カイワレ大根をのせて、市販のめんつゆでぶっかけにしたもの。

 これまた胃腸刺激メニュー。残ったつゆも湯を足して完食。

 最近はゆでずに流水で洗うだけでいい冷やし用ゆでうどんがあるのね。湯を沸かさなくていいのはありがたい。


 2019年ラグビーワールドカップ開催地は日本に決定。

 サッカーワールドカップ並に世間が盛りあがってくれないかなあ。日本代表の強化が進むだけでもいいけど。


 島田紳助の販売戦略は「ヤンキーに感動を売る」ことだな、とふと思う。

 現在主流のもうひとつの戦略は「オタクに妄想を売る」ことだろうね。

 ヤンキーオタクという人たちはいないんだろうか。改造バイクのコレクターとか。


「こいつらはこういう格好してるけど、別に不良じゃないんだよ。〔……〕単に態度が悪くて口が悪いだけで、いい子なんだよ」柳下毅一郎映画秘宝9月号、p.105)とは現代ヤンキーの理想的自己イメージなのではないかという気がする。

 現代オタクもそうかもしれない。「単に態度が変で口調が変なだけで、いい子」という……。


 夕食はつけ麺。

 行平鍋を熱してゴマ油をしき、ニンニク薄切りと赤唐辛子小口切りをじっくり加熱。いりこだし+湯+鶏がらスープの素を注ぎ、ニラざく切りを加え、軽く煮て、日本酒少々、バルサミコ酢、しょうゆで濃いめに味つける。小さいスープボウルに盛り、魚焼きグリルであぶったアイスバイン薄切り、半分に切ったゆで卵をトッピング。一方で中華麺(中ちぢれ麺)をゆでて冷水で締め、砕いた花椒をまぶして、つけ麺としていただく。

 ウィンナー系の特売日だったので、ひさしぶりにアイスバインを買った。もちろんチャーシューでもいいと思いますが。

 ちょっと山椒を使いすぎだったかなあ。スープに豆板醤等を使い、カプサイシン系の辛さを増強すればちょうどよかったかも。


 白インゲン豆とニラのパンケーキで朝食。

 ゆでてマッシュした白インゲン豆、刻んだニラ、小麦粉、卵をよく混ぜて軽く塩コショウし、フライパンで焼いただけ。ソースはマスタード+しょうゆ。


 朝食を食べて二度寝したら夕方だった。といっても眠りは浅く、ぐっすり寝た気がしない。やれやれ。


 遅ればせながら、「爆笑レッドシアター」(7/29放送)を録画チェック。

 しずるの語りコントはやっぱりおもしろいな。メンバーを増やす必要はなかったような気がするけど。

 エレキコミックもよくあるネタだが笑えた。

 ホワイトシアターでは勝又がわりと好みだった。ただ、もうちょっと練習を積んで、タイミングよくタイミングがずれたほうがよかったかも。


ダウンタウンDX」(7/30放送)で、渡部豪太がこんな話をしていた。

「ぷらっと富士山に登ったことがある。前の日に登りたくなり、朝起きたらすごいいい天気で、今日登るしかないと思い、ジーンズにTシャツにパーカーにリュックを背負い、ひとりで出かけた。夜8時に登りはじめ、12時ごろに最後の山小屋に着いたが、食べるものがなかったので、自販機で800円のカップヌードルを買った」(大意)

 軽装登山の危険が指摘され、「こんな格好で富士山に登るバカがいるんですよ!」的な報道も多いってのに、間の悪い話をするもんだ。

 がーまるちょばのトークがド下手だったのには笑った。「しゃべりが下手でパントマイム始めたんですよ」と本人が言っていた。