2000年7月




 ダイナコン17公式ページ。個人的な理由でウケました。


 Nina Ameriaさんが開発したKaliソフトウェア

 17種類の壁紙パターンを実験することができる。Java版、PC版、Macintosh版などいろいろあるので、ひとつお試しあれ。


 ディレイニー・メーリング・リスト

 サミュエル・R・ディレイニー愛好者のための集いの場。なんか難しいヒヒョー的な話をしてるのかなあ、と思ってのぞいてみたら、

「THE STARS IN MY POCKET LIKE GRAINS OF SANDって絶版なんですかぁ?」

「うーん、もう絶版かもしれないけど、古本屋で簡単に手に入るよ」

「GRAFTON版のDRIFTGLASSって見たことないけど、中身違うのかな?」

「ぼく持ってるけど、目次はこれこれこうですよ」

 といった話が主なので安心した。世界的にSFファンはこーゆー話をするものらしい。


 Medlock's Old and Rare Bookがカタログに載せているマイクル・イネスのTHE
SPIDER STRIKES (1939)というのは、STOP PRESSの米国版なので、欲しい人はbibliofindabebooksから購入しましょう。

 わたしはビンボーなので、150ドルの古本を買う余裕はありません(元貸本らしく、コンディションも悪そう)。森英俊さん、早くどこかの出版社から翻訳を出してください。


 so-netiモード向けコンテンツサービス「占いの館」で、メールアドレス占いなるものを始めたらしい。「2600年の歴史を持つ数秘術」に基づいてるんだって。いろいろ考えるもんだねえ。

 次はドメインネーム判断かな。

「あなたのウェブサイトにアクセスが少ないのは、ドメインネームの画数が悪いからです!」

 本当に誰かやってそうでこわい。


 Delawareのページが7月17日から毎週(!)更新される模様。なんでも、今年の分はすでにつくり貯めてあるとか。目が離せませんね。

 ごらんになるとわかりますけど、あいかわらずかっこいいっすよ。横スクロールのHPというのは、コロンブスの卵的発想ですな。(つくるの大変そうだけど)


 ボブ・ウォルコット(近鉄)のウェブサイト

 Q&Aを読んでいておもしろかったこと。

——大阪近鉄バファローズのウェブサイトってあるんですか?

「あることは知ってるけど、アドレスは知らない」

(調べとけよ。ここにあります)

——日本語は覚えましたか?

「ほんの少しだけね。オハイオ・ゴダイマ(Good morning)、コンニチワ(Good afternoon)、コームバワ(Good night)、サイマサン(Excuse me)くらい」

(もっとちゃんと教えてあげたらどうか)

——球場はアメリカと同じですか?

「いや、日本の球場はアメリカより少し小さいし、内野が土のところがたくさんあるよ」

(人工芝うんぬんより、内野が土のほうがびっくりするらしい)


 Steven Silver氏による野球SFリスト

『ユニヴァーサル野球協会』『シューレス・ジョー』はわかるが、ホセ・ファーマー『太陽神降臨』って、どこに野球が出てきたっけ?

 あと、ハリー・タートルダヴの長編がやたらにランクインしているが、もしかして野球SFの第一人者なのか。


 Karen G. Anderson氏が推奨する野球ミステリ

 ローゼン『ストライク・スリーで殺される』、パーカー『失投』、デアンドリア『五時の稲妻』などがあげられている。

 この記事で初めて知ったが、アメリカにはTroy Soosという野球ミステリ作家がいて、内野手Mickey Rawlingsを主人公とするシリーズ物を書いていて、


Murder at Fenway Park

Murder at Ebbets Field

Murder at Wrigley Field

The Cincinnati Red Stalkings

Hanging Curve

 などの作品があるとか。

 日本で言えば、川相選手を名探偵役にして『東京ドーム殺人事件』『甲子園球場殺人事件』『広島市民球場殺人事件』を書くみたいなものでしょうか。


 日本の野球ミステリの最高傑作は、誰がなんと言おうと、天藤真『鈍い球音』である。天藤氏は野球のおもしろさを熟知している。

 梨田監督も失踪してくれないかなあ。


 永井ルイのオフィシャル・サイト

 タンポポ〈乙女、パスタに感動〉のアレンジャーはどういう人かと興味を持ったので、調べてみました。


 踊るキース・ロバーツ

 ロジャーさんちに遊びに来たキース・ロバーツ

 シボレーを自慢するキース・ロバーツ

 細胞生物学を論じるキース・ロバーツ

 SFを書くキース・ロバーツ(とその著書)。


 ブライアン・W・オールディスとジェイムズ・ブリッシュの会話

 ブリッシュは1968年に『黒い復活祭』(BLACK EASTER)という長編を書いた。これが大好評で、新聞に78個も書評が載り、バカ売れしたので、出版社が「続編を書きませんか?」と持ちかけてきた。

 ブリッシュは困り果てた。というのは、『黒い復活祭』のラストでは、地獄から大勢の悪魔が出てきて、世の終わりになってしまうからである。世の終わりが来たのに、続編が書けるか?

 知人のハリー・ハリスンにこの話をしたら、彼はこう答えた。

「こういうふうに書き出せばいいよ。『さて、一方その頃、われわれの宇宙とよく似た別の宇宙では……』

 ハリー・ハリスンってプロ根性あるなあ。

 ところで、ブリッシュはちゃんと続編を書いた。題名を『審判の翌日』(THE DAY AFTER JUDGEMENT,1972)と言います。