テレビドラマ 『 沙粧妙子 − 帰還の挨拶 − 』 より
「そういぇばさぁ〜〜、
昔新聞でこんな記事呼んだ事がある。
ベトナム帰還兵が路上で9才の少年に殺されたんだって。
で、武器なんだったと思う〜?。
「なぁに?、なに?」
「果物ナイフ!。ひゃひゃひゃひゃ。
いやぁ、少年が喧嘩用にって胸ポケットにしまいこんでたらしいんだけど、
殺された兵士ってのはベトナムの最前線で戦ってきたランボーみたいなやつでね。
そこじゃぁ、戦車とか機関銃にだって殺されなかったのに
刃渡り10cmの果物ナイフで刺し殺されて、ひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ。
『ぼうや』って言って目線の高さを合わせようと身を低くするのと
その少年がその兵士の太股を刺そうとして、こうぐっと突き出すその動作と
ちょうどシンクロしゃたんだな!。
それで、ナイフがその兵士の喉にぐっと刺さっちゃて。ひやひゃひゃひゃ〜」
「バッドタイミングだなぁ〜」
「この話の教訓は何だと思う?」
「んんん……、 『子供と話すときは目線の高さをあわせるな』 か?」
「 『小さい敵には振り向くな』 でしょ?」
「違うよ。 『戦いたいヤツは、常に戦場に居ろ』 さ!。
それでないと、望むような死は迎えられない。そうだろ?」
「ひゃひゃっひゃひゃ〜〜」