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2017年以降に生産終了となるガラケー、以降は「ガラホ」に統一


2015年4月27日



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 日本経済新聞は2015年4月24日、国内の携帯端末メーカーが独自のOSを搭載する従来型携帯電話、いわゆる「ガラケー」の生産を、2017年以降に中止すると報じた。スマートフォンスマホ)の普及が進み、メーカー各社にとってガラケーの開発は重荷になっていた。以降はOSを米グーグルのAndoroidに統一した携帯端末(ガラホ)に統一するという。

 調査会社のIDC Japanが2014年12月10日に発表した「国内家庭市場におけるスマートフォンタブレット/PCの利用実態に関する調査」によると、スマホの所有率は62.3%、2013年7月の調査と比べて12.5ポイント上昇している。
 ⇒ [データは語る]家庭市場のスマートフォン所有率は12.5ポイント増の62.3%

 確かに家庭、職場、朋友など多くの人がスマホを利用している。しかし、調査結果の数字を見返せば、約38%の人はまだスマホを所有していないことになる。「ガラケー終了」の報道を受け、ネット上では「困る」「続けてほしい」といったつぶやきも少なくない。

 調査会社のシード・プランニングは2014年12月、「現在のガラケーは2016年度で終了する。これに代わって、新たに(米グーグルの)アンドロイドなどをOSに採用した新型ガラケーが出てくる」と予測していた。
 ⇒ ガラケーが消える日

 格安スマホの登場でさらに勢いを増すスマホ市場。その一方、従来のガラケーユーザーは不便を強いられる。そこでauKDDI)はガラケーに取って代わる「ガラホ」の発売を開始した。


2017年以降に生産終了となるガラケー、以降は「ガラホ」に統一(2/3)


2015年4月27日



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注目集まる「ガラホ」とは

 auKDDI)は2月20日、シャープ製の「AQUOS K SHF31」を発売した。OSにAndroidを採用した、いわゆる「ガラホ」である。同製品の発表会において、KDDI田中孝司社長は、auの携帯電話契約のうちスマホの占める割合は52%と発表。スマホへの移行のスピードは鈍化しており、ガラホスマホ普及の切り札となることを期待していると述べた。

 AQUOS Kはワンセグ、赤外線通信、防水などの機能を持ち、LTEにも対応しており、テザリングもできる。ただし、スマホの料金プランが適応されており、料金は通常のガラケーよりは高めになるという。
 ⇒ ケータイ?それともスマホ?いま注目の「ガラホ」って?

 AQUOS Kの見た目は、ごく普通の二つ折りケータイ。サブディスプレイで時刻や電話着信などを確認できる。折り畳みを開くとダイヤルキーパッドが現れるが、メインディスプレイはタッチ操作には非対応、キーを押して操作する。

 ウェブブラウザースマホと同じものが搭載されているので、ガラケーで表示できないパソコンやスマホ向けのウェブページが見られる。画面のタッチ機能はないものの、テンキーがタッチセンサーになっており、パソコンのタッチパッドのようにカーソルを動かせるという。
 ⇒ 注目製品を使ってみた! 通話しやすくアプリも使え、テザリングもOKな“ガラホ

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2017年以降に生産終了となるガラケー、以降は「ガラホ」に統一(3/3)


2015年4月27日



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ケータイ向けサイトは閲覧不可

 一方、同ブラウザーEZwebに対応していないため、原則としてガラケー向けのサイトは表示できない。閲覧できるのは、PC向けサイトとスマホ向けサイトである。スマホの普及に伴い、ガラケー向けのWebサービスを中止する企業も増えつつあるので、この選択は合理的といえよう。

 ディスプレイは約3.4型で、解像度はQHD(540×960ドット)。スマホに比べると小さいが、従来のケータイと比べれば大画面である。シャープが独自に開発した「PureLED」という技術が搭載されているためか、写真や動画は鮮明な画質で表示できるという。

 残念な面もある。OSはAndroid 4.4だがGoogleアカウントは登録不可、Gmailのアプリも入っておらず、Google Playからアプリをダウンロードすることもできない。「ケータイの形をしたスマホ」ではなく、あくまでも「スマホに近い仕様を備えたケータイ」なので、スマホユーザーが購入する際は注意が必要だ。


参考記事
[データは語る]家庭市場のスマートフォン所有率は12.5ポイント増の62.3%

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2017年度のガラケー製造中止報道に、ドコモは「ガラケーやめない」

海老原昭  [2015/04/29]

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4月28日、NTTドコモの2014年度決算発表が行われたのは既報のとおりだが、発表会の質疑応答では、先般報道があったフィーチャーフォンの製造終了に関するNTTドコモのスタンスについても言及があった。

スマートフォンに対するフィーチャーフォン、いわゆるガラケーの定義を何ともってするかは難しいところだが、多くの人がイメージするところでは「折りたたみ式でテンキーを含む物理キーがあり、iModeなどのサービスが使える端末」といったところだろうか。

auが「ガラスマ」と呼ぶ、Android OS搭載の折りたたみ式端末「AQUOS K」を発売して話題を呼んだり、2017年度に国内メーカーがフィーチャーフォンの製造を取りやめるといった報道が注目を浴びるなど、スマートフォンの販売が伸びる一方で、フィーチャーフォンには一定の支持層がきちんと存在しているのも事実だ。

ガラスマ AQUOS K

NTTドコモとしては今後フィーチャーフォンをどうしていくのか、という質問に対し、加藤社長は「お客様にとってのフィーチャーフォンはずっと続けていきたい」と発言。個人投資家からも必ずフィーチャフォンのような折りたたみ式端末を出し続けて欲しいと言われるそうで、こうした形の端末は今後もずっと提供していきたいとのことだった。

また加藤社長は、従来のフィーチャーフォンではOSにSymbianLinuxを使っていたが、こうした機器については部品供給がなくなる時期があると指摘。そこで操作性やサービスは維持しながら、別なOS(具体的にはAndroidなど)を搭載すると説明した。

iModeについても、徐々に消えていくものではあるが、当面は生存し続けるし、需要がある限り継続していくと明言。メールなどはiModeからSPモードに移行しつつ、ユーザーが意識しなくても大丈夫なようにしたいとした。

2014年はスマートフォンが携帯端末販売の過半数を超えたという報道もあったが、裏を返せば相当数のフィーチャーフォンが販売され続けているということでもある。ユーザーから見えない部分がどんなOSを使っているにせよ、物理キーを持った端末への需要が一定数以上あるのは確実だ。ドコモはもともと保守的なユーザー層の多いキャリアということもあり、こうしたユーザーに応える意味でも折りたたみ式端末の提供はやめられないのだろう。

先行するガラスマについては批判や失望の声も多いが、提供するサービスやアプリの取捨選択さえ間違えなければ、スマートフォンからの出戻りユーザーも期待できそうだ。他キャリアの動向も気にかかるところではあるが、折りたたみ端末のファンは、ドコモの宣言を受け、しばらくは安心できそうだ。

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