うん、他人の才能を理解できるというのは、一番不幸な才能である。
(映画「アマデウス」では……、)愛しの近親憎悪の対象たるサリエリ閣下に、
その才能さえなければさ、
他者よりも地位があって、
他者よりも財産もあって、
その時代では(それ以外は)求める最高のモノを得ていてさ、
でも、たったひとつだけ、他者にないものを持っていた……それがモーツァルトの才能を理解できるという能力であり……、
そのために、不幸になってしまった男。
なんでさ、己に対しても、多くのその才能や地位や財産を羨望するモノがいたってことを理解できなかったのでしょう?。
なんでさ、己に対しても、多くのその才能や地位や財産を羨望するモノがいたってことを誇れなかったのでしょう?。
(もっとも、ここが映画『アマデウス』の真髄なのですが……。)