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水泳飛込ワールドカップ ( W杯 )東京 にて 開催
5月1日~6日、東京都内で実施された。
緊急事態宣言の中、約250人が入国
空港内で選手をほったらかし」
「どうして、大会のオフィシャル(運営スタッフ)がゲートまで迎えに来ないのでしょうか?」
感染対策上、到着以降の空港内での動線は定まっているが、誘導のスタッフもいなければ、手続きの段取りを書いたペーパーも配られなかった。そうこうしているうちに、同じ便で着いた複数国の選手が混ざり合って手続きを受ける事態になっていた。それでなくても日本の検疫手続きは不合理なほどにチェックポイントが多い。
「われわれが特例ルールで入国すると分かっているのに、対応はおざなりだった」と指摘するチームスタッフのひとりは、「選手は隔離を済ませていないのに、迷子になったらどうするつもりだったのでしょうね」といぶかっている。
宿泊施設では、24時間監視
次のポイントは宿泊施設での感染対策だ。選手らはホテルに泊まったが、外出はおろか、他の階にも行けない「缶詰め状態」に置かれたという。
「日本の規制がとても厳しいので、まったく心の余裕がない」
「せめてホテルの庭や駐車場を自由に歩く機会があればよかった」
エレベータ前には24時間の監視員つき。
「 揚げ物弁当 と カップ麺ばかり 」
「炭水化物ばかりでお腹は膨れるが、フレッシュな野菜や果物が何もない。タンパク質もない」
チームスタッフが「東京にやっと着いた」というメッセージとともにInstagramに載せていた夕食の写真には、揚げ物ばかりの弁当とポテトサラダが写っていた。
大会初日、選手らに配られたお弁当。揚げ物はいくつかの種類から選べたようだが……
いうまでもなくアスリートはコンディション維持のため、さまざまな食事制限や食べるべきものが決まっている。それにしてもこれではバランスが悪い。ところが運営側が「足りないならこれを」と持ってきたのはカップ麺。まったくピンボケな対応は選手らの怒りに火を注いだ。
会期の後半もカップ麺が用意された。「鴨だしそば」もあったが外国人選手には中身が分からない人もいたようだ
その後も食事の供給をめぐっては、チームの希望と運営側の対応がチグハグな状態が続いた。納得できない選手らは自ら解決するため、慣れない日本語サイトを使って、外部から食料などを取り寄せたという。
「ビタミンが足りないので『選手用にフルーツジュースを』と頼んだら、届いたのは2日後だった」「弁当のラインナップに辟易した選手が、ウーバーイーツをホテルに呼んだ」「生のフルーツがほしいと言っているのに、シロップ漬けのパックが届いた」