悲しき才能

アマデウス・アンコール



「……オーケストラ。 第二バスーントロンボーン。同じメロディで。第一ナスーン、テノール、書いたか?」
「待ってくれ。ナスーンと何?」
テノール……!。楽器とコーラス同調、トランペットとティンパニーはDで。トランペットは一拍目と三拍目」
「わかった。それだけ?」
「まさか……。弦がユニゾンで入る。Aでこんな感じ ”どるるるっ♪、どるるる〜♪”次第に上がる。」
「うん、うん、それから?」
「わかった、わかった。それから?」
「楽譜を……」
「ソトヴォーチェ。C長調でソプラノとアルトが入ってくる。」
「ソプラノはFで?!」
「そうだ。ヴァイオリンのアルヴェジオ。8分音符で上下する。書けたか?」
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結局、モーツァルトに欠如してたのは対人能力であって *1
サリエリに余計だったのは、「他人の才能を理解できる *2 」という才能である。


この映画では、
地位も名誉も財力もあったサリエリが、
モーツァルトを理解できる」という才能に負けてしまった話である。




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*1:>>>―(@_@)―→ 。

*2:より正確には、モーツァルトという天才を真に理解できる才能である (-人-)。