2009年2月 前半


 鮭ごはん(焼きほぐしバージョン)、味噌汁(インスタント)、ニラの茎のゴマ和え(湯通しして日本酒+しょうゆで和えすりゴマたっぷり)、キュウリのエスニック浅漬け(塩もみしてしぼりレモン汁+ナムプラ)で朝食。

 ニラのゴマ和えを初めて食べたけど、かなりうまいね。


 白インゲン豆のパンケーキとコーンポタージュ(インスタント)で朝食。ソースはマヨネーズ+安芸紫+ゆずこしょう少々。

 このメニュー、前日に豆を吸水+下ゆで+マッシュしておけば混ぜて焼くだけだから手軽でいいね。比較的おしゃれに豆を食べられるから、便秘に悩むお嬢様方にもおすすめかも。


 昨夜はだらだらしつつ「世界の果てまでイッテQ」(2/1放送)をぼんやり見ていた。

 正月3日から海外ロケに行き、ショベルカーのショベルに乗ったり煙突掃除を体験するベッキーは偉いと思った。「元気の押し売り」(有吉弘行がつけたあだ名@「アメトーーク」)は好みじゃないんだが、ガッツは買う。


 月曜日は映画館へ。


サム・メンデス監督「レボリューショナリーロード 燃え尽きるまで」(2008)

 これはなかなかの傑作。

 パリで人生をやり直すという薄っぺらい夢を頼りに自分たちは特別だと思いこもうとする主人公夫婦も、怠惰な日常に他人まで引きずりこもうとする隣人や同僚たちも、ただひとり率直に語る狂人もみんな「希望なき空虚」(hopeless emptiness)に閉じこめられているという実に救いのない話。まさにアメリカ純文学の味わいで、わたしは好きです。

 おそらく原作(未読)が優秀なんだと思う。脚色と演出も手堅くてよかった。

 意味不明の副題はなんとかならんかね。旧邦訳題名「家族の終わりに」のほうがよかったんじゃないか。


 簡易筑前煮、春菊の葉の乾物和え、市販のポテトサラダで夕食。

 湯通しした鶏むね肉、湯通ししたニンジン乱切り、油抜きした薄揚げ短冊切り、ショウガ細切りをかつお昆布だし+日本酒+しょうゆで30分ほど煮て、1時間ほど鍋止め。刻みネギをたっぷりかけていただく。


 鮭ごはん(焼きほぐしバージョン)、味噌汁(インスタント)、煮豆(大豆、ひじき、薄揚げ)、春菊の葉のゴマ和えで朝食。


 市販の細巻寿司と煮豆の残りで昼食。ビミョーに節分仕様です。


 我流ソーキ汁で夕食。

 焼き固めた豚スペアリブ、つぶした皮付きショウガ、ティーバッグに入れた乾燥ローズマリーと乾燥コリアンダーを1時間半ほど下ゆで。ショウガとティーバッグを取りのぞき、かつお昆布だしを足し、ゴボウとニンジンのささがきを加えて、さらに30分煮る。塩コショウで調味し、味見したらやや薄味すぎたからしょうゆを足す。薬味に刻みネギ。


 夕食その二は得体の知れない汁そば。

 我流ソーキ汁を温めなおし、ゆでた中華麺(中ちぢれ麺)と丼で合わせる。薬味に刻みネギをどっさりのせ、サンバルを溶かす。

 どう考えてもソーキそばでもラーメンでもありません。とってもおいしかったからジャンルは不問に処す。


 夜中に目が覚め、ふとテレビを点けたら、三池崇史が演出術を語っていた(「テレ遊び パフォー!」2/3深夜再放送)。

 ひな壇の若者たちが真面目な顔で聞いていたから少々笑う。三池崇史に教わることなんかないよ。だって、煎じ詰めれば「好き勝手にやれ」としか言ってないじゃないの。

 学ぶことができるのはテクニックとノウハウだけで、感性や才能は自分で育むしかない。三池や北野武の映画を勉強するのは最悪ですよ。

ヤッターマン」の抜粋も放送していたけど、なんかつまんなさそうだったなあ。深田恭子にも興味ないから見ないかも。


 ちょい寝坊気味。


 いりゴマと塩昆布をのせたごはん、味噌汁(インスタント)、残り物炒めで朝食。

 湯通しした春菊の茎四つ割りとニンジン細切り(ささがきしきれなかった部分)、ベーコン短冊切りを炒め、塩コショウとナムプラ少々で味つけ。炒めサラダにする予定がレモンがなかった。


 エビと安芸紫のチャーハン、市販のポテトサラダで昼食。

 具は軽く焼いて酒蒸ししたむき小エビ(蒸し汁ごと)、安芸紫、刻みネギで、塩コショウのみであっさり調味。


 木村カエラおっさんとばかりコラボしとるね。


 夕食は洋風鶏ゴボウ。

 焼き色をつけた鶏もも肉ぶつ切り、たわしで洗って棒で叩いたゴボウぶつ切り、タマネギざく切りを水+コンソメ+乾燥ローズマリー+乾燥コリアンダーで煮て、塩コショウしたもの。直火焼きして皮をむいた赤パプリカ細切りをのせていただく。


 泡坂妻夫逝去(2/3)。

 高校時代、本格ミステリのおもしろさをあらためて教えてくれたのはこの人だった。『湖底のまつり』や『妖女のねむり』などのトリッキーかつエロティックな長編が大好きです。ご冥福をお祈り申しあげます。


 白インゲン豆のパンケーキ、キュウリと赤パプリカのエスニック酢の物で朝食。ソースはケチャップ+豆板醤。

 オリーヴオイルが切れ、ゴマ油でパンケーキを焼いたので、ソースを中華風にしてみた。

 酢の物は塩もみしてしぼったキュウリ半月切りと直火焼きして皮をむいた赤パプリカざく切り(夕食用の残り)をレモン汁+ナムプラで和えたもの。


爆笑レッドカーペット」(2/4放送)を録画チェック。

 ナイツの青山テルマ押しは新趣向でおもしろかった。

 レイザーラモンは中笑いにしてやらないとおいしくないだろう。レッドカーペット会員はわかっとらんね。


 ちょいと休養中。


 だらだらしつつ、ひさしぶりにDVD鑑賞。


アーサー・ヒラー監督「大陸横断超特急」(1976)

 わたし、この映画大好きなんですよ。

 わたしの感覚だと「ホット・ファズ」同様、「普通におもしろい映画」なんだけど、いまやカルトで大傑作と激賞しないといけないのかな。おもしろいことは確かだからおすすめしますよ。

 吹替+英語字幕で見たから、いろいろ勉強になった。広川太一郎がどの程度アドリブしてるかとか、TV放映でどこがカットされたとか。


 大いに寝坊したものの気力がいまいちなので、市販の巻き寿司で手抜きの昼食。


 昨夜は「着信御礼!ケータイ大喜利」(2/7)をちらっと見た。なんで20分間なんて半端な時間で放送するのかねえ。


 夕食は東南アジア風ピリ辛汁麺。

【肉みそ】中華鍋を熱してゴマ油をしき、豚ひき肉、刻んだニラ、ニンニクみじん切りを炒め、塩コショウ+サンバル+オイスターソース少々+日本酒少々で味つけ。皿に取りだしたあと、すりゴマをたっぷり混ぜる。

【スープ】いりこだし+湯+鶏がらスープの素に乾燥コリアンダーをたっぷり加え、軽く煮る。ナムプラで調味。

 ゆでた中華麺(細ちぢれ麺)とスープを丼で合わせ、肉みそをたっぷりのせる。

 なんだろこれ。東南アジアの調味料で台湾ラーメン風につくったからベトナムラーメンかね。すりゴマを大量に投入したから担担麺風でもあるか。ま、ラーメンじゃないですから。

 ちなみにベトコンラーメンにはナムプラやサンバルは使っていないらしい。


 温めなおしたスープに吸水した春雨を加え、肉みその残りをかけて完食。東南アジア料理としてはこちらのほうが正統派かも。


 うずら豆のパンケーキ、ニラのゴマ和え、コーンポタージュ(インスタント)で朝食。ソースはケチャップ+マスタード

 少し黒ずんだ色になるから、白インゲン豆のほうが見映えはいいかな。食感がちがっておいしかったけど。


「世界の果てまでイッテQ」(2/8放送)に大竹一樹登場。マジで浸食されとるな。べつに内村光良がキャスティングしてるわけじゃないだろうに不思議だね。


 月曜日は映画館へ。


●デイヴィッド・フィンチャー監督「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(2008)

 ポストモダン風味のアメリ現代文学大長編のようで、けっこうおもしろかったよ。その理由は、

  1. ほら話(tall tale)的な奇想に基づいている。
  2. 主人公の一代記を通してアメリカ現代史を描いている。
  3. 主人公の遺した記録付き日記を読むという形式。
  4. 雷に打たれた男やデイジーの交通事故のエピソードに見られるユーモラスでひねった叙述。
  5. 実際に上映時間が長い(166分)。

 ところが、原作はF・スコット・フィッツジェラルドの短編であるらしい。やはり長編を刈りこむより短編をふくらますほうが映画化はうまくいくね。

 デジタル合成とCGなくしては撮れない映画だが、テクノロジーがあくまで裏方に徹している点はよかった。ゼメキスくんは見習いなさい。

 フィンチャーの初期作はあざとさが鼻についてちょっといやだったけど、最近は演出に風格が出てきたね。


 映画が長すぎて疲れたため、市販の巻き寿司で手抜きの夕食。


 最近の映画ってなんでこんなに長いの?

 2時間46分だろうが1時間半だろうが、入場料は同じじゃないの。シネコンはどこも入れ替え制なんだから、上映時間を短くして回転を早くしたほうがいいと思うんだけどなあ。DVDだって上映時間が長いほうが高価ってわけじゃないだろうに。


 小腹が空いてきたから明日の朝食予定を前倒しし、鮭ごはん(焼きほぐしバージョン)、味噌汁(インスタント)、サヤインゲンのゴマ和えで夕食その二。

 明日の朝どうしよう? ま、そのとき考えりゃいいか。


 鮭昆布茶漬け、サヤインゲンのゴマ和えの残りで朝食。

 鮭ごはんのおにぎりを魚焼きグリルで焼き、塩昆布と安芸紫をのせて、相良煎茶〈蘭〉をかけたもの。おにぎりにしておくと寝る前に土鍋が洗えるメリットもあり。


「世界まる見えテレビ特捜部」(2/9放送)がインド映画の命がけスタントを取りあげ、「インドでは上映時間が3時間はないと金を払って見に行くのはもったいないと感じる」と紹介していた。いまや世界的にこういう感覚なのかな。

 歌と踊りとラブロマンスと体張ったアクションのある映画ならいいけどさ、難病にかかってみんな泣いてるのを3時間見せられてもなあ……。


「しゃべくり007」(2/9放送)でレギュラーとゲストがおすすめ映画を紹介していた。「少年メリケンサック」(宮藤官九郎監督、2009)の宣伝でTSUTAYAとのコラボってのがアレですけど。

 せっかく録画チェックしたから一応記録しておくと、

 泰造とは友達になれそうな気がしました。

三丁目の夕日」が入ってるのは日テレの番組だからいたしかたなかろう。


 昼食は豚肉と小松菜のチャプチェ。

 中華鍋を熱して油をしき、豚肉こまぎれとニンニクみじん切りを炒め、塩コショウとオイスターソース少々で味つけ。小松菜ざく切りを加えてさらに炒め、吸水した春雨を入れ、湯+鶏がらスープの素+コチュジャン+日本酒+しょうゆ+バルサミコ酢を注いで軽く煮る。

 コチュジャンを使ったからわりと正統派かな。


 夕食はキムチ肉豆腐。

 中華鍋を熱してゴマ油をしき、合い挽き肉を炒めて塩コショウで軽く調味。白菜キムチを加えてさらに炒め、いりこだしを注ぎ、水切りした木綿豆腐賽の目切りを入れてしばらく煮る。味見したらちょうどいいあんばいで、そのままいただく。

 今日の昼食と夕食はどちらも韓国風だな。狙ったわけじゃないんだけど。


 十二穀食パンのキムチサーディントーストと小松菜の乾物ゴマ和えで朝食。

 小松菜の乾物和えにすりゴマを足したもの。


 昼食はシューマイ焼きそば。

 中華鍋を熱して油をしき、焼きそばをよく炒めて取りだす。ゴマ油を少し足し、刻んだポークシウマイ(楽陽食品)とホウレンソウを炒める。焼きそばを戻し、湯+鶏がらスープの素+日本酒+しょうゆ+豆板醤少々で味つけ。


 夕食はそば屋のカレーライス。

 両手鍋を熱して油をしき、タマネギ薄切りとニンジン乱切りをカレー粉をふりつつ炒める。かつお昆布だしと日本酒を注ぎ、湯通しした牛肉薄切りを加えて30分ほど煮る。途中、ジャガイモ八つ割りを加える。火を止めてカレールーひとかけ(こくまろ中辛)を溶かし、しばらくなじませる。一方でごはんを炊き、カレーライスにする。

 肉は薄く、ハーブを使わず、あまり煮込まず、ルーはさらさらのニッポンのカレー。でもジャガイモでかすぎてバランス悪かったっす。


 ジャガイモだけ取りわけて食べたあと、カレーライスを完食。

 今度はニンジンが多すぎるような気がした。ごろごろした具は目立つからバランスを取るのがたいへん。


 ブリの二色焼きと煮豆(大豆、ひじき、薄揚げ)で朝食。

 ごはんと味噌汁をつければほぼ完璧なんだが、めんどくさかったもんで。ゆうべカレーライス食べたし。


 昼食はホウレンソウとニンジンの和風精進ペペロンチーノ。

 洗ったホウレンソウざく切りと湯通ししたニンジン細切りを塩昆布もみしておく。中華鍋を熱してオリーヴオイルをしき、つぶして刻んだニンニクと赤唐辛子小口切りをじっくり加熱し、ホウレンソウとニンジンを炒める。ゆでたスパゲティとからめて、隠し味程度にしょうゆをふりかける。

なんだか買い物に行きたくない気分なのでありものですませた。ベーコンなどの肉系食材を足すともっとおいしくなるでしょう。


 バレンタインデーだってのにだらけてまーす。ま、チョコなんかもらえないからいいか。とりあえず中間報告など。


ダウンタウンDX」(2/12放送)は荒川恵理子が抜群におもしろかった。テレビで「チ●ポ」と発言するのはやめたほうがいいと思いましたが(でも下ネタじゃなくてほほえましい逸話なのだよ)。


 昨日は「ゴチ10@ぐるナイ」(2/13放送)を視聴し、エスミール(江角マキコ)の勝負弱さに大笑いした。いっそのこと全敗してほしい。


 上映時間を長くしたいのなら、2本立てにしてほしいよな。

「感染列島」の鶏インフルエンザとミナン島のくだりを全部切り、妻夫木聡檀れいの病院前での別れで終わらせて、90分にまとめる。一方、嶋田久作がミナン島でどういう最期を遂げたかをふくらませて、45分の細菌ゾンビ映画にする。

 この「感染列島」と「感染ゾンビ島」2本立てなら、もっと楽しく鑑賞できただろう。上映時間は変わらないよ。


 んじゃ、また。