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大ヒット映画の原作使用料が100万円は安すぎる……?
「 テルマエ・ロマエ 」 原作者の告白で物議
昨年大ヒットを記録した映画 「 テルマエ・ロマエ 」 。2014年のGWには続編の公開も予定されている
大ヒットを記録した映画 「 テルマエ・ロマエ 」 の原作者・ヤマザキマリさんが、映画化に際して支払われた原作使用料の金額をテレビ番組で明かし、 「 安すぎる 」 とネット上で話題となっている。
物議をかもしているのは、23日に放送されたバラエティ番組 「 ジョブチューン 〜アノ職業のヒミツぶっちゃけます! 」 (TBS系) でのヤマザキさんの発言。同作は「マンガ大賞2010」「第14 回手塚治虫文化賞短編賞」をダブル受賞したヤマザキさんの人気同名コミックを原作に、阿部寛主演で昨年4月に映画化されたもので、興行収入は50億円を突破する大ヒットを記録したが、ヤマザキさんの口からは「興行収入58億円のうち、原作使用料は約100万円」などとという衝撃的な事実が語られた。
ヤマザキさん曰く、映画化にあたって権利をもつ出版社から原作使用料について「あとで100万円ぐらい入金されるから」などと一方的に言い渡されたという。さらに、映画宣伝のため一日中拘束されてPR活動を行ってもノーギャラだったことを明かし、周囲から映画のヒットで儲かっていると思われていることに「ちょっと困ります」と困惑する表情を浮かべるヤマザキさん。1ページあたり約2万円だという同作の原稿料を明かすとともに、「(宣伝のために拘束される)1日あったら、原稿が5枚できる。(原稿を描く)その方がまだお金になるんですよ」とボヤいた。
ヤマザキさんの告白に、スタジオも騒然となったが、ネット上でも「これは幾らなんでも安すぎだろ。逆に言えばマンガ原作ばかりになるわけだ。オリジナル脚本を書こうとしなくなるわな」「次々にマンガが実写化されるのはこういう理由だったのか」「がめついと思ってたけど、原作者に100万円しか渡さず映画化させてたとは・・・よく今までのやつは我慢してきたな」「出版社がOK出してから作者に通知ってのが酷いな」「原作がこんなに舐められる業界ってことなのか。この辺の値段が相場の世界ってことなら怖いなw」などど驚く声が多数あがった。しかし一方で、「え?そんなもんじゃねーの? それに映画化されれば原作もまた売れるだろ」「原作を宣伝して貰ったうえで、100万貰えたって考えたら?」「出版社に任せず自分で交渉しないと駄目ってことね」などといった意見も見受けられた。
なお、過去にはマンガ家の佐藤秀峰氏も自身のTwitter上で、ヒット映画「海猿」の2作目の原作使用料として支払われたのが250万円だったことを明かし、「漫画家はいい様に利用されていて、それでも映画化されると喜ばなきゃいけない。 なめられてると思う」などとつづって話題となった。