路地奥にある、わずか二坪足らずの狭い店内で男共が黙々と とんかつ を喰らふ


  


はっきりいって、後ろ暗い事をしているような気分になる店である。


これぞ、『 穴場 ! 』 、知っている人だけの 『 秘密の店 』 である。


なにしろ、とんかつの激戦地 …… と、言っても、 『 平兵衛 』も、そして σ(-_-) の愛した 『 双葉 』 も閉店してしまったが …… 、いまや鎌倉幕府の権威の崩壊した戦国時代的な群雄割拠状態である。




  


×× の 『 xxx小路 』 という路地の
…… ああ、この路地は、×× の中でも、これまた とんかつ の激戦地だったのだ …… 、
さらに細い路地に曲がったその先にこの店はある。


そして、 「 そこにある! 」 とわかっていても、” 本当にここか? ”、
行き止まり、袋小路ぢゃないか? と 疑ってしまうようなところにあり、、
たとえ、そこにドアがあっても、本当にこの掘立小屋のようなこの小屋でいいのか?と


そして、店に入ると …… 、もう妖しげな宗教か、秘密結社の構成員になったような気分である。


カウンターだけの8席だけで、席の背後には壁が迫っている。
カウンターの前には狭い窓口があるだけで、
σ(-_-) は、間違って何か怪しげな店に入ってしまったのではないか?と、再度不安になる。


窓口から見える厨房も、これまた狭そう。


そして、恐ろしいことにこの店は静寂が支配している。
ラジオやBGMが掛かることはなく、テーブル席もないので、客は無言。


よって店内は無音、僅かに冷蔵庫のモーター音と、厨房からの油の音しかしてこない。


そんな中、客は、もくもくと食べているか、じっと料理が出てくるのを待っているのである。
この店が、いわゆるアメ横の至近にあり、ここに来るまでは騒音に満ち溢れた世界だったのだから、この店内の静寂は怖いくらいである。





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さて、注文したのはロースかつ定食1400円。


しかし、本日は、これが×、おっきな×。


肉が硬い!。




噛み切ろうと力を込めると、衣がcm2 単位で、崩れ、
かりっとしているだけに、皿の外に、つまりはカウンターや足元に崩れ飛んでいく。


確かに、厚い肉で、上質=柔らかいという意味ではないのはわかっているが、
×である。


さて、 σ(^_^) が食べている最中にも、お客は次々と来訪し、
中には、「 01:30 とんかつ! 」 とか、「 01:45 アジフライ! 」 など、
声をかけて予約をして去っていく近所の店主、店員らしき方々も少なからずおられた。


思わず、その手があったのか!と、開眼。


「 カキフライ 」 を頼む客が多く、 σ(^_^) が食べ終わる頃には、品切れ。


そのうち、「 カキフライ 」 にも挑戦してみよう。