本当ですよ せっかくの計画が台無し


古畑  . 「すいませんでした。こんな日に電話を借りに来て」
ちなみ 「本当ですよ。
 せっかくの計画が台無し。
 どうしてこんなことになっちゃったのかしら。
ハッピーエンドの話ばかり描いてるのに、私の人生は何だって感じ。
 でも、誤解しないでくださいね、古畑さん。
 私、後悔なんてしてませんから。
 私が悔しいのは、殺してしまったことじゃなくて、出会ったこと。
 あんな男のために、どうして私の人生、棒にふらなくちゃいけないのかなって。」
古畑   「おいくつですか?。」
ちなみ   「28です。」
古畑   「まだまだじゃないですか。
 第一巻目が終わったところですよ、カリマンタンでいえば。
 ハッピーエンドは最後の最後にとっておけばいいんです。
 あなたは、いい奥さんになれます。保証します」
ちなみ   「 …… 古畑さん」
古畑   「はい」
ちなみ   「お願いきいていただけますか?」
古畑   「どうぞ」
ちなみ   「自分の部屋で泣いてきていいかしら?」
古畑   「 …… ここにいます」
ちなみ   「ありがとう」