2008年8月19日(火)
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まだまだ夏は続くのかもしれませんが、あれはきのうの朝だったでしょうか、新聞をとりに外に出たら、吹き付けてくる風が完全に「秋風」になっていました。きのう(18日)は終日なかなか温度も低かったし、とても楽でしたね。早くずっとそういう状態になってほしいものですが、まだまだしばらくは残暑が続くのでしょう。どうも私はかなり暑気あたり状態らしく、ひたすら秋が待ち望まれます。世の中は北京オリンピックと高校野球がいっぺんに開催されていてなにやら大騒ぎみたいですが、テレビもなく、アマチュア・スポーツに関心をもつ人間が誰もいない我が家ではまったくよその世界の出来事です。むしろ、こういっては何ですが、プロ野球ファンのうちですから、「メインの選手を連れてゆかれてしまって大変だよー」「早く戻ってきてくれないかな」というほうが先にたってしまいますねえ(^^;)でもどうやらオリンピックも中盤をこえたようで、来週には終わるのかな。今週いっぱいで終わるんですか。けさの新聞に「あと5日で」って書いてあったような気がしますが。高校野球は無事終わったようですね。
まあ、そういうわけで「それぞれの夏」が過ぎてゆくわけですが、うちはもう、ただひたすら「暑気あたりの夏」で、息子のほうは「夏の祭典」といったら「コミケ」ですから、彼のお祭りが終わってぼーっとしてしまってるようだし、私のほうはひたすらずっと暑気あたりをアタマを低くしてやりすごしてる、というような状態で、せっかく休薬期間なのですが、暑いせいであんまり調子がよくありません。昼間は涼しいおうちのなかにいるから、主としてこの調子わるいのは、夜寝苦しくてあまり寝られないせいのようです。ほんっとに早く涼しくなってほしいものですねえ。
先日はちょっと「夏休み」をしようと思って某所に出かけたりもしてみたのですが、そうしたらこれが、「お盆だからすいてるだろう」と思ったのがとんだ見当違いで、すごい人の波にめげてしまい、まったく予定をかえて静かなところにいってしまったりしました。まあ病気もまだあるし、人混みはもとから苦手だったし、夏休みの間はやっぱりうちで静かに死んだふりというか「夏眠」しているほかはないようです。来年もし夏にあえたら、やっぱり「ひと夏通して避暑」とか試してみようかなあ。
でもおかげさまで「ガン病棟のピーターラビット」がたいへんご好評をいただいておりまして、もうちょっとで重版かかりそうです。ほんとにひさびさのエッセイでしたが、やっぱり「一気に読みました」といって下さるかたが多く、また、癌患者が「2人に1人」というほどに増加してきたらしい時節柄、少しでも同病に悩むかたやそのご家族のの気持の転換やご参考になれば幸いだと思います。私の病状のほうは、あさってまたCTスキャンがあるので、そこでぐっと大きくなっていなければ、来年の夏をなんとか迎えられる可能性も少し高まるかな、というところでしょうか。まあ、ほかのかたのお話をきいても、ほんとに私は副作用が極端に少なくてラッキーみたいですから、あんまりガタガタ騒ぐことはないんですけれどもねえ。でもまあそれなりに「抗ガン剤という毒をずっと飲み続ける」生活ってのは、いろいろと大変は大変で、いまは休薬期間ですけれども、あと1週間するとまた投薬期間になってしまうので、なんかほんとにあっという間で、「ほんとにもうこの薬が飲まなくてもいいようになりさえすればいいんだけどなあ」という気分はどうしてもありますねえ。飲めば気持悪くなったり食欲なくなったりする薬を毎朝晩飲み続けるというのもけっこう精神力がいります。でもほんとにほかのかたのことを考えたら、文句は言えませんね。
ともあれ少しは秋立ってきて、ちょっとだけほっとできそうなめどがたってきました。もっともっと涼しくなるといいなあ。私はやっぱり秋が一番好きです。それにこの秋は、ライブがめじろおしで、それも楽しみ(ちょっと怖くもあるが)ですし。
夏コミでは多数のかたに天狼の新刊、矢代俊一シリーズの第2弾「朝日のように爽やかに」をお買いあげいただき、どうもありがとうございました。コミケにおいでになれなかった皆様も、よろしければぜひとも通販でお買い求め下さい。冬コミでは、「流星のサドル」の美しい表紙とイラストを描いて下さった大好きな定広美香さんと、2人でなんかコラボが出来ないかな、とたくらんでいるところです。これも実現にむけて頑張りたいと思っています。「何年は無理だから何ヶ月タームで計画をたてなさい」といわれた私ですが、今年いっぱいくらいの計画はたててもいいんじゃないかなと思っています。あと4ヶ月ですしねえ、今年も。
というわけで、残暑の日々がまだまだ続くと思います。お暑さにご注意下さい。
2008年8月19日(火)