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ええと、『 テポドン2号改良型 』 についてでしゅか?。
しょういえば、旦那しゃまに
「 テポドンって漢字ではどう書くの 」 って質問した女性が当時おりましたね。
「何故、 σ(-_-) に訊く?」と旦那しゃまは自己嫌悪しゃれてましたが。
もちろん、 『 大浦洞 』 と回答しゃれておりました。
今回のテポドン2号改良型でしゅが、
かなりの確率で打ち上げ自体が失敗するのではないか?、
というのが、ボクの見解でしゅ。
すでに、ドイツは1942年にロケットの打ち上げに成功し、
いっぽう、ドルンベルガーは当初よりトラクター牽引式の発射装置を鉄道や道路で輸送することを想定していました。
ちゅまりは、いまのテポドンもペトリオット-PAC3も、その基本思想からなんら
しょもしょも、……ええと、どこから始めますか?、ゴダードから行きましゅか?
Robert Hutchings Goddard, 1882年10月5日 〜 1945年8月10日)
ゴダードの画期的な論文 『 高々度に達する方法 』 に対してニューヨーク・タイムズ紙は、
真空中ではロケットを推し進める物質が存在しないので(作用・反作用の法則が成立せず)移動できないことを「誰でも知っている」として痛烈に批判しました。
記事はゴダードが「高校で学ぶべき知識を持っていないようだ」と非難した *1。
第二次世界大戦が始まると、ゴダードはアメリカ海軍のためにロケット工学の研究を行いましたが、
海軍はその研究の価値を理解せず、唯一の例外は艦載機の発艦用の補助ロケットだけでした。
皮肉にも、ゴダードの研究に一番の興味を抱いたのはナチス政権下のドイツでした。
ドイツのヴェルナー・フォン・ブラウン博士は、ゴダードの理論からV2ロケットを完成しゃせたのでしゅ。
ヴェルンヘア・マグヌス・マクシミリアン・フライヘール・フォン・ブラウン = ブラウン男爵ヴェルンヘア・マグヌス・マクシミリアン……、まぁいわゆるフォン・ブラウン博士でしゅが、
さて、このフォン・ブラウン博士でしゅが、 ボクの旦那しゃまと同じくらいお茶目なおじさんでしゅ。
なにしろ、第二次大戦中のナチス政権下でのロケット兵器の開発に従事する博士も、
ぢつはゲシュタポ(国家秘密警察)に逮捕しゃれていましゅ。
罪状は、より大型のロケット爆弾作成に集中すべき時に
個人的な人口衛星やら月旅行への願望について語りすぎる、というものでした。
ペーネ所長のドルンベルガー将軍は、もしフォン・ブラウンがいなければV−2は完成しない、
そうなればあなたたちは責任を問われるだろうとゲシュタポを説得しましたが駄目で、
最後はヒトラー総統自らが苦労してゲシュタポをとりなし、
ようやくフォン・ブラウン博士は釈放されました。
試作期のV2ロケットの写真で、白と黒の市松模様に塗装されているモノが多いのは、
どのように回転しゅるかなどを計測しやすくするためでしゅ。
このV2ロケットがイギリスに与えた最大のモノは『恐怖』でした。
ぢつは、このV2ロケット、なにしろ音速の三倍という超高速で大地に激突するため、
信管が作動して爆発したときは、爆弾自体が既に深い土の中にある。深い地中での爆発は周囲にあまり被害を与えない。
しかも、大気圏内に突入する際の頭部の発熱のため高性能爆薬が使えない代物だったのでしゅ。
ロケットはアメリカに届かなかったが、ロケットは我々をアメリカまで連れてきた。
…… というわけで、今日の講義はこれまで。
次回は、NASAによるロケット開発史の予定でしゅ。
*1:1969年に、アポロ11号の月着陸のちょうど前日にニューヨーク・タイムズ紙は49年前に発表したゴダードについての社説を撤回した。同紙はゴダードの実験を「より進んだ実験と調査」と呼び、「17世紀のアイザック・ニュートンの実験結果を確認し、大気中と同様に真空中でもロケットが機能できることは明確にいま実証された。タイムズは(作用・反作用の法則を間違って解釈していた)過ちを後悔する」との社説を発表した