Царь-бомба




  ええと …… 、みなしゃん、そのままの状態で聴いてください。


  また、くだらない組織がくだらないことを企てたようでしゅ。


  今はここにいない旦那しゃまのためにも、
  ボクたちはその存在意義を示さねばなりましぇん。 


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  いまさら言うまでもありませんが、『ツァーリ・ボンバ』とは、
  かつてのソビエト連邦が開発した史上最大の水素爆弾
  RDS-220のことです。


  単一兵器としての威力は人類史上最強と言われている代物で、
  広島型原子爆弾リトルボーイ 』 の3300倍という
  50メガトン級核爆弾です。


重量27トン、全長8メートル、直径2メートルであり、
40フィート型コンテナ*1 を使用すれば、陸上輸送も可能だと考えます。


この爆弾は本来、核分裂-核融合-核分裂という三段階の反応により100メガトンの威力を実現する多段階水爆 *2 として設計されましたが、
実験にあたっては、あえて第三段階のウラン238核分裂を抑えるようにタンパーが鉛に変更され、
出力は50メガトンに抑制されました。


ちなみに、アメリカが開発した最大の核爆弾B41の核出力は最大でも25メガトンであるとされており、
実験されたものでは1954年3月1日のキャッスル作戦(ブラボー実験)の15メガトンが最大です。



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*1:長 40フィート (12,192mm) …… 幅8フィート(2,438mm)、高さ8フィート6インチ (2,591mm)、30,480kgまでの輸送 ……

*2:Staged Radiation Implosion Bomb