現状
実際は、原因は、業務が煩雑化、複雑化したためであり、
本当は、業務内容の整備が必要であるのに、
そこにシステムを導入すれば、業務が効率化すると思い込んでいる。
コンサル
お試し期間だと、非情に優秀なコンサルが派遣され、
本契約すると、入社直後と思われる新人が派遣されてくる。
SE
一般人が自然言語で表現した命令を、プログラマが解釈できる
自然言語や図表に変換する装置。
PG
人間が自然言語や図表で表現した命令を、コンパイラが解釈できる
プログラミング言語に変換する装置。
あたしゃ、特異な存在のようで、
得意分野なら、もう天才的に出来るし、
苦手分野なら、もう致命的に出来ません。
また、同じ分野でも、
やる気意欲がないと能力が発揮しません。
つい最近まで、他の人もそうなんだろうと思っていたのですが、
他の人は違うということに …… どうやら(笑) …… 気がついてきました。
『”見積もり”とは、プログラムを組まないだけで、開発と同じ』
下手な工数見積りに意味があるのか
私は転職を何度かしており、あちこちで働いてきました。
開発現場で一番、「雑さ加減」 が如実に現れるのは、コーディングや設計方法もさることながら、その工数の見積り方法でしょう。
その中で一番雑な状況をご紹介します。
とある上司は、私が何か考えを示すとすぐに「見積額はいくらか」 と聞いてくるのが常でした。
私は 「今のアイデアを実現するには、この機能が必要、この機能が必要、この画面が必要... そしてそれぞれ...」 と 「工数」 を計算し始めます。しかし、その上司はいつもイライラして、こう言います。
「小山さん、私が知りたいのは機能じゃない。見積額だけだよ。早く教えてくれ。」
機能や工数を挙げることなく、どうやって見積額を出すのでしょうか?
一体何の金額を計算しようとしているのでしょうか。工数の見積額ではなかったのでしょうか?
しかしその上司は、パッと数字をいえない私を見て、さも「お前は経験がない」 と言わんばかりに勝ち誇ります。
実は、私はその上司が 「こんなシステムなら、だいたい2人月だからいくら」 という風に「工数」を「見積もる」ことを知っています。
しかし、果たしてそれでいいのでしょうか。
(もちろん、私だってその程度の「見積り」で本当にいいのであれば、すぐに言い返すことも出来るのですが...)
工数は、作業項目を正しく入念に調べ上げ、それぞれの項目に対して作業工数を見積もっていき、その積算にとなるべきものです。このことは、あまりにも当たり前過ぎる程当たり前だと思うのですが、実際には勘だけで作業を 「見積もる」 人がいるから困ったものです。
作業項目を正しく調べ、それぞれに対して正しく見積もる。この当たり前のことをしておけば、 たとえ今回見積もり間違ったとしても、実作業と照らし合わせることで、何が悪かったのか、何を見積もり間違えたのか、反省することが可能になるのです。
勘だけに頼り、「だいたい二人月」 という 「見積り方法を採用」 していると、実作業と合わずにヒドイ目にあったときでさえ、それを反省することが出来ません。
「ごめんごめん。ちょっとスケジュールきつかったね。」 という程度の「反省」 とならざるをえず、「よし、次回は自分が『見積もった作業工数』の二割り増しくらいにしておくか」 という程度の話になってしまうのです。
明らかにこの場合、ヤマカンがタマタマあたれば、二割り増しの見積り間違いを犯すことになります。
したがって、プロとして正しい見積りを行いたいのであれば、少なくとも「反省可能な」 「根拠のある」 数字を出す努力をすべきです。
そして、その結果を次回の見積りのために実作業と照らし合わせて反省をする。
この繰り返しを行うことによってはじめて、「経験」によって見積り精度が向上できるのです。