a day in the life of mercy snow







2009年3月前半


 またも寝坊。


 食パンのオイルサーディントーストで小腹を満たす。

 今回も砕いた花椒を混ぜてみた。キムチがないときは定番になりそうな予感。


『バッド・ムービー・アミーゴスの日本映画最終戦争 邦画バブル死闘編 2007-2008年版』をざっと読む。「映画秘宝」連載時にすべて読んでるからね。

 わたしが見た映画は「大日本人」「舞妓Haaaan!!!」「怪談」「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」「クローズド・ノート」「ミッドナイトイーグル」「椿三十郎」「隠し砦の三悪人 The Last Princess」「ザ・マジックアワー」「崖の上のポニョ」「スカイ・クロラ」の11本。

「怪談」(中田秀夫監督)はおもしろかったけれど、円朝完全版をめざした熱意に惹かれたのであって、映画的感動とは質がちがうかもしれない。「崖の上のポニョ」(宮崎駿監督)は、あそこまででたらめだとほめる立場もありだと思う。その他の映画に関しては異論はございません。


 寝坊したうえに気分もいまいちなので、今日はこれにて。


 月曜日は映画館へ。


新藤兼人監督「石内尋常高等小学校 花は散れども」(2008)

『日本映画最終戦争』を読んで、唯一見たくなった映画。ちょうどメトロ劇場で上映中だったので駆けつけた。

 オレ、新藤兼人の映画はろくに見てないんだけどさ、こんな変な映画を撮る人だったっけ? いわゆる老人力のたまものなのかな。

 いかに変な映画かは同書pp.241-245をお読みください。個人的には原口智生の特殊メークをして暴れる大杉漣がよかった(<嘘じゃないよ)。


 市販の巻き寿司で手抜きの夕食。

 石内尋常高等小学校校歌が耳について離れず、料理をつくる気力がわかないでありまーす!


「ネプリーグSP」(3/2放送)をぼんやり視聴中。

 石田衣良はほとんど準レギュラーだなあ。直木賞作家が常識クイズで勝負弱いのはおもしろいから当然か。

 茂木健一郎がテレビに引っ張りだこなのもわかるよ。テレビは「テレビが言ってほしいこと=視聴者が聞きたいことをはっきり言ってくれる人」が好きなのよ。テレビ局の人間は言わない。問題が生じると困るからね。

「テレビなんかくだらないもので視聴者も真面目に視聴していないに決まってる。だからテレビでそれなりに名を売って、自分がやりたいことができるようになればいい」とお考えなら全然かまわないし、結果としてすばらしい作品や有益な研究成果が生まれるなら、わたしはいいと思いますよ。

 追記。ご本人が「この番組に出るたびに読者が減るんですよ」とギャグを飛ばしていたから笑った。


 いりゴマ、塩昆布、ちりめんじゃこをのせた卵粥(七分粥)で胃腸刺激的朝食。


  今夜の「誰も知らない泣ける歌」(3/3放送)でクレイジーケンバンド「いいね!横浜G30」を紹介するらしいんだが、どうするかなあ……。ゴミ分別の歌を聴いて西田敏行がどう泣くのかという興味は少しあり。

 昔、近田春夫が「芸能人はすぐ泣けなきゃだめ。オレも芸能人だから泣けるよ」と言ってたよ。


 鳩山邦夫総務相、東京中央郵便局を視察。スタンドプレイの鬼だね、この人。

 磯達雄・宮沢洋『昭和モダン建築巡礼』(西日本編東日本編日経BP社)の「戦前の建築は大切にされるのに、戦後の建築はあっさり壊されてしまう」という言葉をふと思いだした。


 昼食はイワシつくねとニラのエスニック汁麺。

 市販のイワシつくねとニラざく切りをかつおだし+水+鶏がらスープの素で煮て、刻みネギをたっぷり加え、ナムプラとコショウで味つけ。ゆでた中華麺(中ちぢれ麺)と丼で合わせ、サンバルを薬味にいただく。

 ひさしぶりにサンバルを使ったのは、Kokitaのサンバル・オレックに新調したからでもあるし、昨夜「世界まる見えテレビ特捜部」 (3/2放送)で見たミーバッソ(ミバクソ、mie bakso)の影響でもある。内山信二と山本高広はサンバル大さじ5杯入れて食ってたけど、わたしはリアクション芸人じゃないから、ほんの小さじ1杯。だから、サンバルは辛いんじゃなくてうまいんだってば。


 ちなみに少し前からナムプラも天秤印のTra Changブランドに切りかえてます。


 オレ、インドネシア語は全然わかんないんだけどさ、これ、もしかして「肉団子入り鶏そばの歌」なのかい? 「ラーメンたべたい」みたいな? ちがうか。

 余談ですが、これはレゲエ+スカですね。ちょっとかっこいい。


 鶏肉のオレンジズ&レモンズ煮、市販のポテトサラダで夕食。

 皮に穴を開け、塩コショウした鶏もも肉グッチ裕三+ケンタロウ流にソテーする。行平鍋に移し、オレンジ汁+レモン汁+水+コンソメ+乾燥ローズマリーで落としぶたをして煮る。平皿に盛り、素焼きして皮をむいた赤パプリカ細切りをトッピングし、ナイフとフォークでいただく。

 100%オレンジジュースを買い忘れたため、レモンを追加。それでも水分量が足りなかったからコンソメスープをプラス。赤パプリカは味より彩り重視です。


 肉団子入り鶏そばに誘われて、YouTubeCampursariというジャンルの音楽を試聴中。なかなかいいね。

 よく知らないんだけど、「Ketaman Asmoro」ってものすごくいい曲だね。日本の演歌歌手の人はこういう歌を歌えばいいのに。

 追記。この曲のなにがすごいかというと、演歌の最も盛りあがる部分しかない。インドネシア風のアレンジはいわずもがな。いっそのこと誰かカバーしたらどうかね。


 調子がいまいちなので休息中。


 あいかわらず休息中。明日くらいにはなんとか。


 ひさびさの絶不調で、月曜日なのに映画館に行く気力もないほど。

 復活したら気晴らしに浪費してやろう、という凶暴な気分に駆られる(ま、定価で映画見るくらいだろうけど)。


 気晴らしに遊びほうけていましたよ。主に映画見ただけだが。


三池崇史監督「ヤッターマン」(2008)

 普通の出来かな。

 たいしておもしろくはないけど、アニメの設定やパターンは一応押さえてあるし、「ヤッターマンの歌」「実写版天才ドロンボー」「ヤッターキング」をフルコーラスどころか2番まで歌うし、カメオ出演もあるから、ファンはとりあえず不満はないかも。

 ただし、「ヤッターマン1号とドロンジョ様の恋愛を盛りこもう」などとと提案したバカはお仕置きだべー。

 ギャグがサムいうえにオヤジくさいのには閉口した。「2号さん」なんて田母神並の低レベルだぜ。

 ところで、八奈見乗児は顔出しで声をあてない主義なのかね? それとも「新・堂本兄弟」(3/1放送)の生瀬勝久のように、ボヤッキーは忙しくて来られないジンクスがあるのか?


ロジャー・ドナルドソン監督「バンク・ジョブ」(2008)

 これはなかなかの佳作。

 実におもしろいネタを冒頭すぐに割っており、「なんともったいないことを……」と思った。普通のケイパー映画だと思わせておいて、貸金庫を開けてびっくり、という展開のほうがよかったんじゃないかなあ。

 でも、これはたぶんスリラー「小説」の発想だろうね。ヒッチコックの名言どおり、映画はサプライズよりサスペンス。じゅうぶん楽しめたから、こういう処理が正解なんだろうな。

 最も好感を持ったのは回想シーンがないこと。登場人物の過去は台詞と演技で暗示すればいいのよ。いちいち回想なんかするから映画が長くなるの。


ヤッターマン」を見たとき、劇場に子供連れがいたから少し驚いた。

 だが、「ヤッターマン」なんだからあたりまえか、オレの感覚がおかしいんだな、とすぐに反省した。

 実際に鑑賞してみると……うーむ……子供向きじゃないような気が……。


 疲れたから今日はもう休むぞよ。


 すりゴマと塩昆布をふったニラ卵粥(七分粥)で朝食。


 昨夜の「爆笑レッドカーペット」(3/11放送)はおもしろかったねえ。

 バッファロー吾郎の「想像でグータンヌーボ」が特にすばらしい。たんなるテレビ番組のあるあるネタよりはるかにクリエイティヴな笑いだと思う。

 世界のナベアツの「アットマークの成長」、我が家の「野球拳」もよかった。

 これだけほかがおもしろいと、ゴー☆ジャスくまだまさし、ゆってぃ&オードリー春日&もう中学生もほのぼの鑑賞できるから不思議である。


 市販の鯖寿司で昼食。


 ふとテレビを点けると、八田亜矢子が映った(「ごきげんよう」3/12放送)。

 最近、高学歴女性アイドルがバラエティやクイズ番組によく出演してるけど、もっぱらおバカ発言や常識クイズ不正解を期待されてるんだよね。現役東大生がものを知らないのがおもしろい、というわけ。

 そういえば、「太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中」の座りトークに出演した現役東大生アイドル(名前失念。八田亜矢子じゃなかった)は「東大を卒業したらなにになるの?」と訊ねられ、

「できればずっと芸能界で」

 と答えてたよ。「芸能人になるため東大をめざす」のもありみたいですね。

 もしもあなたが作家映画監督をめざしているなら、吉本芸人になるのがいちばんの近道ではないかと。


 鶏手羽先と大根のスープ、タマネギとニラのエスニック和え、市販のポテトサラダで夕食。

【スープ】手羽先は塩をまぶしてラップにくるみ、冷蔵庫に3時間ほど寝かしておく。軽く洗って水気をとった手羽先を行平鍋に並べ、落としぶたをして、水+日本酒+花椒(粒のまま)+乾燥コリアンダーで小1時間ほど煮る。途中で大根厚めのいちょう切りを加える。塩で調味。

【和え物】水にさらした新タマネギ細切り、湯通ししたニラざく切りをレモン汁+ナムプラで和える。

 スープは気晴らし中にたまたま雑誌で読んだレシピにおおむね従った。確か「鶏手羽元と大根のスープ ポルトガル風」という名前だったはずだけど、いったいなにがどうポルトガル風なのかは知らない。山椒も大根もポルトガル風なわけがないから、鶏を塩もみ(?)することかね。

 かなりの薄味なので、「味しない」と感じる人は鶏がらスープの素を併用するとよろしいでしょう。胃腸にやさしそうなメニューですな。


 ネットにもこういうレシピがあった。やっぱり塩もみがポルトガル風なんですかね。


 白インゲン豆のパンケーキエスニック和えの残りで朝食。


 昨夜の番組を録画チェック。


ダウンタウンDX」(3/12放送)に多岐川華子が出演していた。

松本人志「おかあさん(多岐川裕実)のちょっとエッチな映画をものすごく浜田に誘われてね、強引に連れていかれたことがあります」

徳光和夫「ああ、『聖獣学園』」

浜田雅功「徳さんも見た?」

徳光「見たよ」

松本「もう、目の色変えて誘われましたからね」

 深田恭子のボンデージファッションで釣った下ネタ満載の映画は日本映画の王道かもしれない、とふと思った。

 足りないのは生身のアクションかな。ほとんどCGと編集でごまかしてたからね。深キョン手取り足取り教えこんでも無理だろうが、櫻井翔はもっと動けるんじゃないの。


 プチフランスパン、イワシのグリル、市販のポテトサラダで昼食。

 頭と内臓を取ったイワシに塩をまぶし、ジップロックで封印して、冷蔵庫で2時間ほど寝かせる。魚焼きグリルでこんがり焼き、レモン汁を垂らす。

 これもポルトガル風であるらしい。シンプルだからこそ塩がおいしくないとだめだろうな。ちなみに今回はアルペンザルツを使用。


 夕食は豚肉と小松菜のみぞれ煮。

 湯通しした豚肉こまぎれ、小松菜ざく切り、シイタケ薄切りを昆布だし+日本酒+しょうゆで煮る。椀にもりつけ、大根おろしをたっぷりのせる。

 大根おろしを混ぜて食べる前提だから、煮物自体はごくシンプルに仕上げた。ただ、もうちょっと濃い味にしたほうがよかったかな。

 そのまま1杯、うどん(ゆでめん)を加えてもう1杯食べ、すでに完食済み。


 ちょい寝坊気味。


 いりゴマ、塩昆布、ちりめんじゃこをふった心平粥で軽く朝食。ほかに食材がなかったもんで。


 とある理由で休息中。


 とある野暮用で終日外出。けっこう遠出だったので疲れた。