自衛隊でも採用大幅減 高校生の就職、不況が直撃 2008.12.10
景気悪化が高校生の就職に影を落としている。
来春の卒業予定者らを対象にした自衛官の採用予定者数は前年より大幅に減った。
厳しい雇用情勢を反映し、2〜3年の任期付きで採用された現職自衛官が、退職せず勤務の継続を希望するケースが増えたためという。
自衛隊青森地方協力本部によると、青森県内の09年春の採用予定者数は135人で、前年比で半減した。
前年は1回の採用試験では予定者数が集まらず、2回の追加募集で確保。
採用試験で一定基準を満たした「仮合格者」は、希望者全員が任官できる「売り手市場」だった。
ところが景気の悪化を背景に一般企業への転職を希望する自衛官が急減。
補充の必要性が減ったため、今年9月の試験で「仮合格」した二百数十人のうち、実際に採用されるのは6割程度にとどまる見通しという。
東北地方の他県でも4割程度、採用数が減っているという。