[EVA] ミサトの朝


鳴る電話。


タツからズルズルとはい出て、うっとおしそうに取るミサト。


(このシーンは中抜きショットで構成?)


ミサト(かったるそうに)  「 ああ、リツコ 」


ミサト  「 今度の休み? ああ、いいわよ、O..K 、O.K 」


リツコ  「 アラでも、予定あるんじゃなかったの? 」


ミサト  「 もち、キャンセル。今さら、実家には帰んないわよ。見合いさせられたら最後じゃない」



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隣(下手)から 『 女の声 』 が盛大に漏れ聞こえてくる。


リツコ  「 何?。 いい歳して、H ビデオ見てんの? 」


ミサト  「 まっさかぁ、お隣よ、お隣。さかったネコみたいに、飽っきもせずまぁ、毎晩毎晩。他にすることないのかしら、極楽なやつら」


リツコ  「 あら、にぎやかで、いいじゃない」


ミサト  「人ごとだと思って」


リツコ  「でも、お隣さんの彼氏って極最近できたって聞いてたんでしょ」


ミサト  「そ、で、もうドーセーしてるみたなのよ、この間から。わっかいくせにさ」


リツコ  「若いからできるんでしょ」


ミサト  「男は甘えさせてくれる母親を望み、女はその心地よさに酔ってる。寂しいモン通しの付け合わせのカップルよ。長持ちしそうにないわ。もうすぐ修羅場ね、多分」


リツコ  「自らの経験を元にした推論ね」


ミサト  「一般論よ母親がどうして子供を手放さないと思う?。母親には子供が必要だからよ。子供がいないと母親は存在できないわ。それと同じよ、バッカみたい」