『 コロッケ 蕎麦 』 を " 抜き ” で

 

『 コロッケ 蕎麦 』 を " 抜き ” で

 









OVA版 PF 予告 001


俺たちは待った。
 10年の焦燥と共に。
  瞼の裏に揺らめく赤い陰、青い陰。
   最早追憶は、硝煙と共に時の彼方か。

だが、炎は突然に蘇る。
 鉄の軋みと男の呻き。

ローラーダッシュに載せて銀河を駈ける、遺伝確率250億分の1の衝撃。
「 装甲騎兵 ボトムズ ペールゼン・ファイルズ 」。

異能の部隊は存在するか?

OVA版 PF 予告 002

遺伝確率250億分の1、不死なる生命体は存在するのか。
 謎の研究文書「ペールゼン・ファイルズ」の甘美な誘惑。
装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」。

今、異能の部隊が完成する。

OVA版 PF 予告 003


復活?あまりにも大妙な。いや、このタイトルを見ればもはや言う事は無い。十年の空隙を埋めて余りある衝撃。膨大な、あまりにも膨大な鉄と命の意味なき損耗。そう、これが戦争だ!これがボトムズだ!遺伝確率250億分の1、不死なる生命体は存在するのか?謎の研究文書「ペールゼン・ファイルズ」の甘美な誘惑。異能の部隊は存在するか?「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」。いやいやいや、ボトムズそのものが異能生存体なのだ。

OVA版 PF 予告 004


幾夜魘されたか知らない悪夢、目の前、僅かな一跨ぎ、それができない泥沼の中で俺は喘ぐ。身に絡みつく過去を振り解こうとして。肩を落とした鉄の背中がどこまでも続く、穢れた赤い雨が容赦なく降り注ぎ、装甲までも溶かさんとする。息を詰め、足音だけを見つめ、ただひたすらに爛れた大地を踏みしめる、敗残の騎兵。振り向けば、未練のないスローモーションとなる。遠く弾ける鋼鉄のドラムが、地獄への道を急がせる。「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」。これがボトムズ達の戦場だ。

OVA版 PF 予告 005


言うなれば運命共同体、互いに頼り、互いに庇い合い、互いに助け合う。一人が五人のために、五人が一人の為に、だからこそ戦場で生きられる。分隊は兄弟、分隊は家族。嘘を言うな!猜疑に歪んだ暗い瞳がせせら嗤う。無能!怯懦!虚偽!杜撰!どれひとつとっても戦場では命取りとなる。それらを纏めて無謀で括る。誰が仕組んだ地獄やら、兄弟家族が笑わせる。お前も!お前も!お前も!だからこそ、俺のために死ね!「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」。俺達は、何の為に集められたのか?

OVA版 PF 予告 006


キリコとは、異能、生存、体。野心とは、才能の別名と冷たく嘯く。そうかもしれない。だが、野心には挫折がひっそりと寄り添う事を知るがいい。このファイルがそれだ!結果の全てが其処にある。成程、忠告のつもりか?それとも?騙されはしない。毒蛇は毒蛇を知る。出せ!出して見せろ!毒の全てを!もう一度言う、ファイルが全てだ。結果の全てが其処にある。発生確率250億分の1、異能の名に値する者はそれ程に少ない。「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」。

OVA版 PF 予告 007


お前は言ったはずだ、異能生存体であれば、どんな奇跡も起こり得るとな。彼らはそうなる前に自身の環境を変える。故に、異能生存体なのだと。ぶっ潰しても、切り刻んでも、焼いても死なない。時に利己的に、時に利他的に、取り巻く環境を変えてまで生き延びる。そう、それが異能の因子だ。証明して見せろ。己たちの異常さを、己たちの正体を、ラストチェック。このテストで答えが出るはずだ。ゴキブリめ。蛆虫め。這いずりまわり、のたうちまわり、五臓六腑を撒き散らしても、生き抜いて見せろ。「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」。しかし、生き延びたとして、その先がパラダイスの筈はない。

OVA版 PF 予告 008


いよいよ御目に掛かれるわけか、ペールゼンファイルの核心に。100年にも及ぶ戦争が終結する最後の戦い。惑星モナド攻略戦、費やされる戦費、毎秒45億。4日続けば、メルキアの国家予算が吹っ飛ぶ。投入される兵員総数、1億2000万。だが、この作戦の要はたった五人!遺伝確率250億分の1。異能の因子。死なない分隊、それがこいつらの正体だ!一億1999万9995人を失っても、得られるものからすれば蚊の涙。ささやかなりと野心が嘯く。情報省次官ゲドク・ウォッカム。戦慄の戦略動議発案!100年戦争でメルキアが犯した最大の誤り、それは奴を敵に回したことだ!「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」。

OVA版 PF 予告 009


「真実とは常に残酷だ。お前は異能生存体だということだ」「異能生存体?」「異能生存体」いよいよファイルの謎が明かされる。精妙にして巧緻、大胆にして最新、練に練られた謀略が、遺伝子の如く自己を複製する。真実はいつも残酷だ、それは認め難くもある。だが、それが真実というものだ!目を開けろ!目を逸らすな!これが真実だ!お前にとっても!お前にとっても!お前にとっても!そして、検証者は呟く、それは私にとっても真実なのだと。「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」。


OVA版PF(全12話) 予告】
第1話
誕生以来変わる事もなし、閃光と硝煙。鉄の匂いとその軋み。穢(けが)れに満ちた酸の雨。加うるもなし、引くもなし。脈々たる自己複製、異端と言わば言うも良し。我が行く道は荒涼の、友は引き摺る影ばかり。赤いインコの緑の眼、ぐるり回ってトットの眼。すべては、そう、振り出しに戻る。「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」これがボトムズだ。

第2話
生き残った事が幸運とは言えない。それは次の地獄への誘(いざな)いでもある。ここは百年戦争の最前線。焼け爛(ただ)れた大地がお前達はいらないと呻きを上げる。呻きは恐怖を呼び血を求める。殺し合い、せめぎ合い、その罪を互いの血で購えと断末魔の星が叫ぶ。次回『ガレアデ』。赤く爛れた星が狂気を促す。

第3話
言うなれば運命共同体。互いに頼り、互いに庇い合い、互いに助け合う。一人が五人のために、五人が一人のために。だからこそ戦場で生きられる。嘘を言うな!猜疑(さいぎ)に歪んだ暗い瞳がせせら笑う。お前も、お前も、お前も!俺のために死ね!次回、『分隊』。こいつらは何のために集められたか。

第4話
無能、怯懦(きょうだ)、虚偽(きょぎ)、杜撰(ずさん)。どれ一つとっても戦場では命取りとなる。それらをまとめて無謀でくくる仕組まれた作戦、仕組まれた地獄。行きも怖いが帰りも怖い。脆弱な地盤、狭隘(きょうあい)な地形、充満する爆薬、まさに破裂必至の大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)。次回、『死の谷』。怒涛のドミノ倒しが始まる。

第5話
野心とは才能の別名と冷たく嘯(うそぶ)く。そうかも知れない。だが野心には挫折がひっそりと潜む事を知るがいい。このファイルがそれだ。結果の全てがそこにある。なるほど、忠告のつもりか?それとも?ふん、騙されはしない。毒蛇は毒蛇を知る。出せ!出してみせろ!毒の全てを!次回、『尋問』。時に傲慢の別名は何と言うのだろうか?

第6話
この時点で警告だと気付かなければいけないのだ。自分を信じて欲しいとなど言った事はない。無論、愛して欲しいなど考えた事もない。ましてや願い事など聞く耳も持たない。過去もなければ未来をも思わない。だが一つだけ確実に為してきた事がある。それは自分に変わろうとする者を抹殺する事。これだけは誠実に実行してきた。次回、『異能』。ただの一度も、仕損じた事はない。

第7話
不安と猜疑(さいぎ)、欺瞞(ぎまん)と弁明。閉塞空間に絡み合う異能の因子。利己的に、利他的に。そう、それは生存を懸けてせめぎ合う、巧妙に仕掛けられた絶対の危機。五体を引き裂かんと、鉄の檻を突き抜ける過去からの銃弾。怯える魂がそっと呟く。あいつもこいつも俺の盾になればいい。次回、『狙撃』。これも一つの証明か。

第8話
監獄に監禁と隔離を求め、完璧さを追求すればここになる。ここには高い塀もなければ、深い堀もない。高電圧の柵もなければ看守さえいない。あるのは澄み切った大気と汚れなき氷のみ。零下八十度、吐く息どころか内臓さえも凍る。酒をくれ、五臓六腑を焼く酒をくれ。次回、『冷獄』。恨みつらみの言葉さえ、固まる。

第9話
爆死か凍死か、バラバラになるか固まるか、その間にある限りなく薄い不安定な一線。震える恐怖と才能がその臨界を探る。信じるか、信じられるか。賭けるか、賭け切れるか。ポリマーリンゲル液、俺達はここまでこの鉄の血液に運命を託してきた、だからこそ。次回、『ダウン・バースト』。しかし、生き延びたとして、その先がパラダイスの筈はない。

第10話
百年にもおよぶ戦争が終結する、最後の戦い。謎の惑星モナドに投入される兵力、一億二千万。毎秒費やされる戦費、四十五億。4日続けばメルキアの国家予算が吹っ飛ぶ。だが、得られる者からすれば蚊の涙。細(ささ)やかなりと野心が嘯(うそぶ)く。次回、『戦略動議』。百年戦争でメルキアが犯した最大の誤り、それは奴を敵に回した事だ。

第11話
腕もいい、用心深くもある、時により裏切りもした。卑怯者と誹(そし)られた事もある。味方の死肉を喰らうような事もした。運もいい。だが、それだけか?それだけで生き残り続けたというのか?違う。遺伝確率250億分の1、異能の因子、異能生存体。それがお前達の正体だ。次回、『不死の部隊』。お前達は死なない。

第12話
ねじれて繋がる二重螺旋のように、精妙にして巧緻(こうち)、大胆にして細心(さいしん)。練りに練られた謀略が遺伝子の如く自己を複製する。いよいよクライマックス、いよいよ大詰め。舞台に立った全ての者がツケを払う時が来た。万雷の拍手にも似た轟音と共に、眩しすぎるカーテンコールを受けるのは誰だ?次回、『モナド』。真実はいつも残酷だ。

【幻影編(全6話) 予告】
1:ひょんなことから始まったセンチメンタル・ジャーニー。だが、その求めるものがあの日、あの時であれば、ただの旅で済む筈も無かった。きな臭く、素敵に、デンジャラスなツアーへの御招待。この旅の真の企画者は誰?メインテーマは何?主催者は誰?ともあれ、次の宿泊地は決まっている。ヒルとゲリラがお出迎え。そう、クメンの緑の地獄だ。次回『クメン』

2:かつて、この星を覆っていた毒々しいまでの赤い色は、既に無い。30年の歳月が穢れを吹き流し、大地を洗い直したかに見える。だが、癒されたかに見える大地の皮一枚下に食い込む、夥しい鉄の棘。棘に呻いて、棘に泣く。忘れるもんか、この星で失った者のこと。棘に縋(すが)ってしか生きられない女が一人。次回『サンサ』。幻影の砂漠に蘇る、あの日あの時。

3:神が生まれ、神が潜み、神が殺された星、クエント。神はその今わの際に、野望の胞子を銀河に放った。乾いた砂を割けた大地を持つ、銀河の果ての双子星。その谷底はひたすらに深く、神の子を孕むに相応しい、暗黒の子宮だ。密やかに妖しく、地底深くに神の子が誕生を待つ。次回『ヌルゲラント』。神なる星が野心を繋ぐ双子星。

4:これは何だ?この圧倒的なるもの。闇にうねって地底を満たす。もしやして、これなるものが神なるものの五臓六腑か。果てしなき(?)、大いなる虚妄、始まるは胎内潜りか、階段巡りか。鼓動、蠕動(ぜんどう)、圧縮、加熱。ねじれねじれて、またよれて。潜り潜ったその先は?次回『コクーン』。赤子泣かすな、ドヨが来る。

5:消える、消える、消える。轟音の中に、閃光の中に、全てが消える。そして残されたものは、細やかな希望か、果てしなき悪夢か。答えはこの腕の中にある。全銀河の煌めきも、その存在の意味も。畢竟(ひっきょう)、集約すれば、この腕の中のいたいけなる混沌と同じ。次回『インファンティ』。答えなど要らぬ。今はただこのカオスを抱きしめるのみ。