「 ほ、ほんとに、こんな事があったのですか?! 」

 

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最近女性向け同人アンソロの誘い方が雑すぎる

anond:20141210182514

2014-12-10
■最近女性向け同人アンソロの誘い方が雑すぎる


10年近く女性向けで同人活動をしていて同じジャンルのアンソロ企画から声がかかる事も少なくはない。これまで、何冊ものアンソロの執筆依頼を光栄に思い、その度に全身全霊をもって応えてきた。しかし最近はそういった気持ちよりも疑念を抱く事の方が多くなった。


ここ数年の間に頂いた執筆の依頼があまりにも雑だからだ。


私自身もアンソロジーを何度か主催してきたため、雑な執筆依頼のメールには肩を落とさずに居られない。微々たる経験値だとは思うがこれから執筆依頼のメールを出す方は以下の事を最低限の事と考えて参考にして欲しい。


まずはじめにこういった依頼はメールで送るのが基本である。


連絡先がわからない作家に対しては…


・ pixivメッセージで依頼する。(連絡先がわからないためSNSから打診することについて一言お詫びをいれる)

・ twitterで依頼したい案件があるとメールアドレスを尋ねる。(タメ口は勿論駄目!)


最初に送るメールはファンメール
・ 件名「△△△アンソロジーへの執筆のお願い/自分の名前」etc
・ 名前を名乗る(当たり前だ)
・ 某日開催予定の〇〇〇の即売会にて△△△のアンソロジーを発行することに至った事を書く
・つきましては×××様に執筆を依頼したいとの旨を書く
・簡素なアンソロジーの概要(サイズなど)や、依頼内容(カップリングや全年齢向けであるかどうか、テーマなどがあればそれらも)、締め切り(具体的な日にちは書かず、○月上旬など大まかなスケジュールでOK)、謝礼についてリスト状で書き連ね、執筆をご承諾頂けた場合更に詳しい原稿のの詳細について折り返し連絡したいと書く。
・ここからラブコールをする(とても重要)
執筆者は何故自分を誘ってきたのか、意図が不明瞭であればある程、ただの数合わせなのではないかと不安になり、やる気が削がれていく。


公募型のアンソロジーについては詳しくないので省くが、私の場合はこの人の〇〇がどうしても見たい!アンソロジーに掲載したい!と、いう強い想いから執筆をお願いする。


なぜそう思うに至ったか?相手がこれまで発表してきた作品に感銘を受けているからだ。その想いを素直に丁寧な言葉で書き連ねる。


・執筆依頼の返信の締め切り期限(こちらの都合で申し訳ない旨も書く)とお忙しい中お目通し頂いた事への謝辞を述べ、しめる。
・末尾には自分の名前とメールアドレス(あればホームページやpixiv)などの連絡先を記載する。(主催が何者であるかわからないと不安になる事が多い!)


執筆を快諾された場合
・執筆を快諾して頂いたことへの謝辞
・原稿の詳細について書く。(メールだと長文になりすぎるため、WEBに◇の必要事項だけを掲載した執筆者専用のページを作成し、そのURLをお報せするのも良い。(勿論そのURLは執筆者以外に広めることがないようにお願いする)
◇アンソロジーの概要
タイトル(仮題でよい)、本のサイズ、装丁が決まっていれれば装丁なども


◇発行イベントとその会場
◇依頼形式(漫画、イラスト、小説などなど)
◇原稿のサイズと形式
(イラスト、漫画の場合は解像度や塗りたしを含めたサイズ、カラーモード、推奨ファイル形式など)

(小説の場合は青空文庫を流したwordのテンプレートを配布する)


◇具体的な締め切り日時
(あくまで私生活の合間を縫った執筆である人が大半である。万一の事を考え早めに設定しておく必要がある。)

◇謝礼について
(完成本の他に原稿料が出せない事へのお詫びと代わりに粗品を渡したいという旨だけ書いておく)

(※1 完成本と一緒に1000〜3000円相当の菓子箱等やAmazonギフト券、図書カードなどを渡すことが多い/粗品の内容については勿論メールで触れなくて良い)

(※2 原稿料を設定する主催も勿論居る)

◇完成本の受け渡し方法
◇その他:ご留意頂きたい事柄や再録時期についてなど
(頂戴する原稿の一部を告知の際にこちらでトリミングし使用するお願いと作品の各々の再録時期に着いて明記する。


また、原稿の全体を公開しない形であれば、各々で作品の一部を公開し企画を宣伝することも可能だと書く。サンプルを告知するまで個別な宣伝を避けたい場合はその旨も)

・返答期限を設定した参加形態についての回答テンプレート(コピペして記入してもらい、返信して頂く)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(ご参加頂ける名義の確認、PN)

(漫画なのかイラストなのか小説なのか)

(漫画と小説の場合は後日また期限を設定し頁数、左右の始まりを自己申告して頂く形にする)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・何か質問などがあれば連絡が欲しい旨、今後何度もこちらからご返信をお願いさせて頂く形になる事へのお詫び、アンソロジーを良い物にしたいという豊富、改めて執筆のお礼を伝え、しめる。
・末尾には自分の名前とメールアドレス(あればホームページやpixiv)などの連絡先を記載する。
執筆を拒否された場合
・この後音信不通という事はあってはならない。きちんと返信する。マナーである。
・今回は残念だが先方の今後の活動を応援している旨を書いて、しめる。
・末尾には自分の名前とメールアドレス(あればホームページやpixiv)などの連絡先を記載する。


その後のやり取りの一例
【頂戴した寄稿原稿の感想(内容に触れた感想を書かない主催さんが多すぎる!)】
【入稿完了とサンプル告知のご報告】
【献本の受け取り方法】
【イベント終了後、無事に発行し頒布を終えたことのご報告と謝辞など】
【郵送の場合は発送のご報告】etc…
主催はその後も様々な用件で執筆者の皆さんと連絡を取り合っていく必要がある。


しかも企画が進めば進むほど、締め切りが近くなりイベントも近くなり、入稿データの準備や個人誌の原稿、イベント参加の準備で、主催は尋常でないほど忙しくなる。


しかしそれを理由に、執筆者達に適当な連絡を取っていいというわけではない。


また、こういったメールでのやり取りだけに気を配っていれば良いというわけではない。
企画が無事に終えるまで、主催は執筆者からの信頼を失わないようにを日頃から心がけておくべきである。


例えば…


ツイッターやブログ、pixivで軽率な発言をしない(私生活の愚痴や他のカップリングを地雷だと公言する、他の作家を揶揄する、他のジャンルを馬鹿にするなどなど…)
・執筆者が見ている場所で特定の作家の原稿だけをやけにアゲる発言(実際に多い、あまりにも純粋過ぎて驚く。アゲられない作家は「期待に添えた原稿が渡せなかったんだ」と自分を納得させるがやはり印象はすこぶる悪い(しかもこういう場合に限って原稿を提出した後のメールで全く内容に触れた感想を書いてこない))
などである。


最後に
アンソロジーならば個人誌よりもハードルが低いと勘違いされることが多いのか、twitterなどのSNSで流れに任せてアンソロ企画を強行してしまう若者をよく見かける。特にこれは同人初心者であることが多く、目も当てられない事態だと感じた。


ある程度同人活動を経験している者であればある程、原稿を執筆する事の精神的肉体的負担を理解しているし、人の原稿を頂戴する事が決して軽い事では無いと想像する事は容易いはずだ。


同人活動は「好き」の気持ちで本を作ることが殆どであるが、アンソロジーの場合はそういった熱意の他に様々なスキルが必要になってくる。


原稿にかける時間は人それぞれであるが、どんなに好きな作品やカップリングの企画であろうとも自分の原稿や私生活に宛てがうはずの時間を割いて執筆する事に変わりはない。そんな中だからこそ、同人経験が豊かで原稿の扱いに慣れており、自分の原稿を期待して待っていてくれて、その作品やカップリングが好きな方達が喜んでくれるような一冊を作りたい、そういった熱意がしっかり伝わってくる主催に原稿を提出したいと考えるのは当然ではないだろうか?


アンソロ主催とはボーッとしていれば執筆者の原稿が勝手に集まってくる役得仕事ではなく、執筆者達に最大限の敬意と気配りをしながら、企画をまとめあげなければならないパワフルな仕事である事を念頭に置いて欲しい。



※ここに書いたことは私がこれまで経験してきた連絡手順であるので、一意見として参考にしてください。気配りの仕方は人それぞれなので、主催さんは自分で考えて執筆者さんへの配慮をお願い致します。


※2 何故か去年の記事が今年になって拡散されていたので書き忘れていた部分を少し足しました。依頼文が不安な方は信頼出来るお友達などにメール文を一度チェックしてもらうのもアリです。素敵な企画を成功する足がかりとなれば幸いです。(追記2015.09.08)


anond.hatelabo.jp
完全に門外漢の意見だが、同人は仕事じゃなく趣味ベースであることに最大..

anond:20150825222257

2015-08-25
http://anond.hatelabo.jp/20141210182514

完全に門外漢の意見だが、同人は仕事じゃなく趣味ベースであることに最大の意義があると思って見ている。

だから、若者が慣れ慣れしいノリでテキトー&カジュアルに絡んでくるケースがあり得る――

それくらいまでに同人文化が進展していることを少しでも「よきかな」と思うなら、雑な頼み方をしてくる人間の存在もある程度看過してやることが必要だと思う。

その上で、ゲンナリすると自分が感じるなら即断ればいいだけのことだ。

未熟な者に合わせて柔軟な対応をする気概がなくなってきたなら、自分はハードルを上げ新参を阻む老害化しているのかもという視点も必要だろう。

もしそう自覚できてしまったなら、ヘタにストレスのたまることを敢行するより、分別のついた人で固めた内輪だけで活動する宣言をしておいた方が良い。

 

ただのアンソロ依頼方法の話でここまで推測して広げるのは大仰かもしれないが、これはオタク像の変遷に関連していると思う。

いわゆる古き良きネクラな「オタク」は、それらしい神経質さや慎重さも備えている。

けれど今のアニメマンガに熱中する若者は、どちらかというとヤンキーに近い気質をもっている。

それは時代のカウンターとして「オタク」的ダサさを克服しようとした結果にも思える。

意外にオシャレであったり、良くも悪くも照れがなく、考えるよりまずやってみる、深く読むよりまず形から、という所がある。

これらは悪いことではなく、むしろ進歩だと思える。

彼女らとて自分らの未熟さに開き直っているわけではなく、大抵叱れば素直に反省して聞いてくれる。

最初は未熟でも、トライ&エラーで成長していけばいいのだ。

その過程に巻き込まれたとき、ただ嫌悪感を募らすのではなく、好意的に導いてやることも先輩として一興ではないかと思う。

もちろん、この元増田の指南書めいた文章も、一種のエールとも取れる。

これが彼女らの目にとまり教訓となればいいのだが、それ以上に、同人作家の卵たちへの威圧と躊躇の元にならない事を願う。


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人間がジャンルをあがる、最後の遠吠え

anond:20181008162057< anond:20181008114943 | ■ >
2018-10-08
■人間がジャンルをあがる、最後の遠吠え

https://anond.hatelabo.jp/20180327003348

という「神がジャンル移動した話」を読んで、書いておきたくなったので書く。

自分は神ではないただの底辺人間だが、先日、ひとつのジャンルをあがった。

描きたくなくなったわけでも、熱が冷めたわけでもない。ただ「匿名の悪意」が怖くて辞めた。たぶん二度と描かないだろう。

2年くらい前にハマった、いわゆる中規模ジャンルだ。でも、以前からずっと超零細ジャンルでぬくぬくしてきた自分からすれば、はるかに人口が多かった。小規模出身の自分は、最初は刷る部数すら検討がつかなかった。

しばらくすると、ありがたいことに手に取ってくれる人が増え、刷る部数も掴めるようになり、ちょいちょいと完売させてもらえるようになった。pixivの評価も増えた。

部数などがつかめるようになってからは、前から続けているジャンルと掛け持って、どちらでも新刊を出していた。

一冊につきいただける感想は、古参の方で10件、新しいほうで15件。


匿名で舞い込むクレームは、古参のほうで0件、新しいほうで20件だった。

ちなみに各イベントの規模は、古参の方がスパークで5サークル、新しいほうは赤豚さんがガッツリとオンリーを開いてくれるくらいの差がある。


自分の描くものは万人ウケしない。


その自覚があるので、リバ本にはリバと大きく表記し、売り子さんにも購入時に「リバですが大丈夫ですか?」と声をかけてもらうように頼んでいた。


固定カプ本でも、オンリーで壁になるような人たちの出す本とはだいぶ毛色が違う自覚があったので、スペースに注意書きのポップを置いたり、お品書きに大きく書いたりと、対策を練っていた。


それでも、とにかくクレームがきた。


全部匿名で。


ありがたいことに根強いファンの人も多くて、たくさん感想もいただいたし、熱心な方はお手紙や差し入れをくれたりした。


でも、熱心なお手紙の喜びを潰すほど、匿名の悪意が怖かった。


「リバは死ね」、なら買うなよ。こっちは買ってもらうときに声かけてるじゃん。


「わたしの××くんはこんなんじゃない」と思うなら、最初からお品書きにリスクを明記してるんだから確認して、サンプルをチェックしてくれよ。


「あんたみたいなヤツが解釈を歪める」「もうこのカプを描かないで」「絵が嫌い」「この解釈で次も出るつもりですか?」「返金してください」


等々、まぁさんざん言われた。もう嫌になった。


きっと壁サークルの人やもっと大きなジャンルの人は日常的に言われているのだろうが、自分は耐えられなくなった。


「あなたの本が嫌い」

という一文が、描き手を殺す。

自分は殺された。

たくさんの差し入れ、たくさんのファンレター、たくさんの拍手、ぜんぶ本当に嬉しかった。スパークで最後の本を出したので、これから、連絡先がわかる全ての人にお礼を伝える予定だ。

スパークでこれが最後と伝えたときに泣きながら「もっと読みたかった」と言ってくれた熱心なファンの人の涙が、かろうじて自分を救ってくれた。

感想はいくらでも欲しい。批判的な内容でも、記名で、話し合いができるような内容なら良い。

でも、あなたがいま匿名で打ち込んでいる「嫌い」が、いつかそのジャンルから描き手を殺してしまうかもしれない。それだけは、どうか頭に刻んで、そのお題箱なりweb拍手なりに入力してほしい。

神になれない底辺人間の、せめて無記名なら優しくしてよ、という精一杯の戯言を読んでくれてありがとう。

これを匿名で書くのが、自分に吠えてきた人たちへの、せめてもの仕返し、というつもりの、臆病者の遠吠えである。

てめえの解釈が絶対だと思うなら、てめえの描く本でこっちをねじ伏せてくれよ。文句ばっかり垂れてんじゃねえ。


anond.hatelabo.jp
同人において「戦え」という言葉は凶器だ


anond:20181009145008< anond:20181009143958 | anond:20181009143039 >
2018-10-09
■ 同人において「戦え」という言葉は凶器だ

https://anond.hatelabo.jp/20181008162057

この記事を書いたのは自分だ。

見かけてくださった方が拡散してくれたようで、広がっているようだ。苦しすぎてオタク垢は消してしまったので、自分の目に入るということは非オタ垢に届くほど拡散されているということなのだと思う。見つけてくれて、ツイートしてくれた人、ありがとうございます。

これでひとりでも「匿名の悪意」を向ける人が減ると嬉しい。匿名の悪意がどれだけ恐ろしいか、伝わるといい。

同時に、「匿名の悪意を打ち消すことができるのは、ありがたい感想」だけだということも書き添えたい。ありがたい感想がなければ、二年も描けなかっただろう。ポジティブな感想はもっと気楽に送られるべきだ。

同時に、TLの反応を見て、ああ書きそびれたなと思ったことがあったので最後に書く。

「相手の悪意に負けて筆を折るな」

「書き続けることこそ復讐」

と言った声は、自分も何度ももらった。

筆を折らせるために匿名凸されているようなものなのだから、無視して描けばいいと。

だけれど、自分にそんなことはできなかった。

届く感想に怯える日々はもう嫌だし、「負けてたまるか」という気持ちを持てるほど強くもない。匿名の悪意によって筆を置くことも悪なのかもしれない。それは負けなのかもしれない。

だけれど、自分を守ってくれるわけでもない人の「負けるな!描いて復讐だ!」は、呪いの言葉に近いということだけ、ここに明記しておきたい。負けでもいい。もう同人という趣味の世界で傷つきたくないのだ。

そして、匿名の悪意を鼻で笑って、自分の描きたいものを追求できる人が、涙が出るほど羨ましいことも、書いておく。あなたたちはどうか、負けずに描き続けてください。

さきほどpixivを削除した。ツイッターは数ヶ月前から鍵をかけていたのを消してしまった。昨日からしている、感想をくださっていた方々へのお礼参りも終わった。匿名投稿もこれで最後にする。完全にさようならだ。怖いのでもう同ジャンルの即売会にも行かないだろう。

本当に最後に、もう一度だけ、言いたい。

てめえの解釈が絶対だと思うなら、てめえの描く本でこっちをねじ伏せてくれよ。文句ばっかり垂れてんじゃねえ。

そうやって最後に匿名で書いて逃げる自分が、一番情けない。