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…… 無資格の
 闇DX-ITer

「この城にある力をもって世界を守るもよし、滅ぼすもよし、
    全ては神とその御使いのおぼしめしである」

この城を訪れた者に力を受け渡す


 

<誕生と同時に人間に仲間を殺され、自分たちだけ生き延びられたシーンで>

我々は生きている 我々は紛れも無くここに生きている

しかし人間はそれを認めようとしなかった 

それどころか目にもあまる残虐な手を尽くしてわれら同胞の命を排除した

あたかも裁きを下すものが如く あたかも彼らがその権利を有するかの如くだ

命に優劣があろうか 生きるという切実な想いに優劣があろうか

ただひとつの生を謳歌する言葉の重みに優劣などあろうか

無い あるはずが無いのだ

しかし人類は目に見えぬ天秤に我々をのせた

それが仮に彼らの権利だというのなら逆もまた然り

我々がその権利を有することも可能なのだ

我々はここに王国を築く われらの命が命ずるまま われらの意思の赴くまま

そして われらの願いが導くがまま

ここにわれらは 死を治むる新たな新造人間と称し 人間を 皆殺しにする


<主人公と対峙して>

 楽園 争いの無い 誰もが共存できる世界 私が約束した世界だ

ただ待つだけでは生きることもかなわぬ世界 それが人間の世界ではないか

ただ生きることだけを求めてこれまでいったいどれだけ多くの人間が死んでいったのだ

愛する者との平穏な暮らしだけを求めていったいどれだけの人間が死んでいったのだ

生きるために戦うことが前提にある世界 それが今の人間の世界だ

私はその世界を破壊し 生きるためだけの国を作る 楽園だ

<この台詞に対し主人公が「その願いのためにお前とまったく同じ願いを持つ
 人たちがお前たちのせいで死んでいるんだ」と言ったとき>

そのうちの誰か一人でも われらの言葉に耳をかたむけたことがあるのか

この城にわれらが逃げ延びるまでのあいだに いったい誰がわれらに手を差し伸べた

ただ生きるという願いを 誰が聞き入れたのだ