kiratei1999-06-22



1999年6月のおしゃべりんぐTimeです。

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話はできた(990622 02:45)
 あの猿騒動はサルゲッチュのキャンペーンじゃないのか?(笑)

 21日は夕方から別花担当と打ち合わせでした。その前にすーーっかり忘れていたBMS(別花漫画セミナー)の批評を大急ぎで書き、プリントアウトして持参。本当は昼のうちにFAXで送る約束をしていたのに、仕事開けの漫画家って抜け殻同然で役に立ちません。それでも次の〆切は目の前。ふぁいと!>あたし。(^^;;;;
 いつも使っている駅前の喫茶店の前まで来たら、なんと今日だけ店内改装のためお休み。先行きに不安を感じながらもロイホに場所を変更ました。

 話はまず例の件のことについて。講談社側からは「文書で提出して欲しい」という回答が来たそうです。ふーん。まあそれはしょうがないでしょうけどね、なんだか長引きそうな予感。もしこじれるようなら細かい部分の揚げ足を取られることになりかねないのでここで書く内容にも気を使った方がいいのかも。

 次の話題は、「花とゆめ」での和田慎二さんの『少女鮫』連載終了について。これは、まだストーリー的に完結していない連載が突然終了し、しかもラストページに和田さんからの『決別』とも取れるメッセージがついていたために各方面でいろいろ話題になっていることです。
 この件に関しては、簡潔に言えば連載終了ははじめから予定されていたこと。だそうです。ただ、和田さんの方が連載を続ける間に構想が膨らんでしまい、「もっと続けたい」という要望が通らなかったのが原因のようです。
 傍観者的に見れば、現在の「花とゆめ」の連載陣と和田さんの作品は明らかにタイプが違いますよね。私が「花とゆめ」に描いていた頃なら和田作品は王道(って、変な表現だけど)だったのですが、美内先生もたまにしか描かないし魔夜さんの『パタリロ』は別花に移ってしまった今、和田さんだけが旧イメージで残っている印象は免れません。
 厳しいことを言えば、和田作品ではすでにアンケートで多くの票が取れなくなっているわけです。もちろんファンはまだまだ大勢いるし、和田さんの漫画家としての魅力が衰えたわけでは決してありません。コミックスももちろんたくさん売れるでしょう。
 でも、他に人気のある漫画家が何人もいる以上、アンケート結果が飛び抜けていない連載は予定通り終わらせたい思うのが編集部側の本音だと思います。本当は和田さんはキャリアが長いんだからその辺の事情がわかっていいはずなんですが、感情的に納得できなかったのかも知れません。
 で、この件について話題にしているサイトやパソコン通信のフォーラム(って、NIFTY-Serveだけの言葉だけど)が多いらしいので、白泉社ホームページの質問用アドレスに問い合わせのメールを出すと、担当編集者の用意した公式回答文の返事がもらえるそうです。私はもらっていないので未確認情報になりますが。

 さて、そういう雑談のあと本格的にストーリーの打ち合わせ。昨日書いたように「アームチェア」方式の話しなので、まずマッサージ師(リフレクソロジストとでも言うのかな? これは確認しないと)が香月になにを話したのかどうかを決めます。しばらくああでもないこうでもないと考えた末、いいアイディアが出たので次にその話の裏に潜む真相についての考察。これもなんとか出すことが出来ました。
 話が決まったのでこれから一気に細部を詰め、ページ割りをしてネームです。25日には推理作家協会賞授賞式があるので、それには絶対出たいしそもそもそれ以上遅れるとやばい。(^^;;;; あ、推協賞の受賞者は前にも書いたと思いますが、長編部門:東野圭吾「秘密」、香納諒一「幻の女」 短編部門:北森鴻「花の下にて春死なむ」 評論その他の部門:森英俊「世界ミステリ作家事典[本格派篇]」です。東野さんと北森さんは大好きな作家さんなのでぜひお祝いに駆けつけなければ!