kiratei2003-11-05

蝶々夫人に赤い靴(エナメル)』森雅裕



数多方面に手をつくし、やや卑怯な手段までも駆使してどうにか入手。

まぁ、対費用効果としては、
なんども神田神保町を徘徊しての僥倖に期待するよりは安くついた
という程度であろうか?。

さて、内容は……。

これが……。
物語の発端はいつもの 深尋 & 守泉 コンビ(カップルでない!)の関係なのであるが、
なぜか本作品では、森雅裕の十八番というかライフワークの『日本刀』が絡んできてしまう。

結局は、田中芳樹の中国モノみたいなモノか?。

深尋シリーズもついにネタに困ったか?、

それとも、『日本刀』モノを書きたくて、とうとう我らが(←?) 深尋女王さままで持ち出したのか?。

それに、まぁ読んだ順序の問題なのだが、
なんとなく景山民夫 『 トラブルバスター4 九月の雨 』 を思い出してしまう。

はっきりいって、今回は登場人物が多すぎて物語の進行が破綻している。
主役級の登場人物が多い作品としては『流星刀の女たち』があるが、
こちらは各キャラの設定/性格付けと役割分担がきちんとできていて戸惑いを感じずに読めたのだが、
蝶々夫人……』は、σ(^-^)には×。

 σ(^-^)は守泉さんと深尋女王さまの軽快なドタバタとやりとりが好きなのだが、
この作品ではそれがそれまでの作品に比べておとなしい……どころか皆無という状態。

全体のかなりの部分が日本刀とそれにまつわる人物に関する引き写しで埋められているのが×。
そりゃ、説明には必要なのかもしれないが、ちょっと度が過ぎている。

σ(^_^)ぁ、(ぢつは、貢ぐ君系なので)深尋タイプの女性 が は大好きなのであるが、
作中の深尋さまはわずかに身長が低いのが難点。

168cm ではねぇ…… (p- -;;。

まぁ、ハイヒールを履くときにσ(^_^)が肩を貸せるぎりぎり最低身長ってとこでしょうか?。

ちなみに、『 蝶々夫人に赤い靴 』であり、『 蝶々夫人と赤い靴 』ではないから > 某。